B.ノヴォトニーD.オイストラフスポールディング

  1. バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ全曲 1969年(Supraphon 11 1806-2)★★★★☆
  2. ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」プラハSQ 1996年(Firebird)★★
  3. スメタナ:弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」プラハSQ 1996年(Firebird)★★
B.ノヴォトニーはプラハSQのリーダー。 1.は自分であみ出した特殊な奏法で弾かれていて、ソナタのフーガなど2人で弾いているように聞こえる(特に第2番)。シャコンヌも他の奏者と全然違う。いわゆるバッハ・ボウや二重録音ではない。音色は全盛期のフランチェスカッティの音色をやや清楚にした感じで非常に美しい。ただ、もともと室内楽奏者であるためか、独自の奏法を使っているせいか、技巧は達者とは言えない。

  1. チャイコフスキー:協奏曲 ガウク/ソヴィエト国立モスクワpo. 1938年(Dante;LP:Everest)★★★★★
  2. ミヤスコフスキー:協奏曲 ガウク/ソヴィエト国立so. 1939年(Pearl)★★★
  3. ハチャトゥリアン:協奏曲 ガウク/ソヴィエト国立so. 1944年(Pearl)★★★
  4. ラーコフ:協奏曲 エリアスベルク/ソヴィエト国立so. 1947年ライヴ(Revelation RV10104)★★★★
  5. 「ポピュラー小品集」 ヤンポリスキー他 1946-1953年(BMG Melodiya)★★
  6. 小品集"The Romantic Violin" ヤンポリスキー 1947-1955年(Monitor)★★★
  7. ドヴォルザーク:協奏曲 コンドラシン/ソヴィエト国立so. 1949年(BMG Melodiya)★★☆
  8. ドヴォルザーク:協奏曲 アンチェル/プラハ放送so. 1950年ライヴ(Praga 254 006)★★★★☆
  9. カバレフスキー:協奏曲 カバレフスキー/ソヴィエト国立so. 1949年頃(Melodiya)★★★★☆
  10. メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調 コンドラシン/ソヴィエト国立so. 1949年頃(LP:Everest)★★☆
  11. ベートーヴェン:協奏曲 ガウク/ソヴィエト国立放送so. 1950年頃(LP:Fidelio)★★★★☆
  12. ブラームス:協奏曲 コンドラシン/ソヴィエト国立放送so. 1952年(BMG Melodiya)★★★☆

  13. ベートーヴェン:ソナタ第9番「クロイツェル」 オボーリン 1953年(Testament;Vanguard)★★★
  14. ブラームス:協奏曲 コンヴィチュニー/ドレスデン国立歌劇場o. 1954年(DG)★★★
  15. チャイコフスキー:協奏曲 コンヴィチュニー/ドレスデン国立歌劇場o. 1954年(DG)★★★
  16. ラロ:スペイン交響曲 マルティノン/フィルハーモニアo. 1954年(Testament)★★
  17. プロコフィエフ:協奏曲第1番 マタチッチ/ロンドンso. 1954年(Testament)★★☆
  18. ブルッフ:協奏曲第1番 マタチッチ/ロンドンso. 1954年(EMI)★★
  19. メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調 オーマンディ/フィラデルフィアo. 1955年(Sony)★★
  20. モーツァルト:協奏曲第4番 オーマンディ/フィラデルフィアo. 1955年(Sony)★★★★

  21. タニェーエフ:協奏組曲 マルコ/フィルハーモニアo. 1956年(EMI)★★★
  22. ベートーヴェン:協奏曲 クリュイタンス/フランス国立放送o. 1958年(EMI)★
  23. ベートーヴェン:ピアノ・トリオ第7番「大公」 オイストラフ・トリオ 1958年(EMI)★☆
  24. ブラームス:協奏曲 クレンペラー/フランス国立放送o. 1960年(EMI)★
  25. バッハ:二つのヴァイオリンのための協奏曲 I.オイストラフ/グーセンス/ロイヤルpo. 1961年(DG)☆
  26. バッハ:協奏曲(2曲) オイストラフ/ウィーンso. 1962年(DG)☆
  27. ベートーヴェン:ソナタ全集 オボーリン 1962年(Philips)★
  28. ブルッフ:スコットランド幻想曲 ホーレンシュタイン/ロンドンso. 1962年(London)★☆
  29. ヒンデミット:協奏曲 ヒンデミット/ロンドンso. 1962年(London)★

  30. シベリウス:協奏曲 ロジェストヴェンスキー/モスクワ放送so. 1965年(Melodiya)★★
  31. チャイコフスキー:協奏曲 ロジェストヴェンスキー/モスクワpo. 1968年ライヴ(Melodiya)★★★
  32. ブラームス:協奏曲 セル/クリーヴンドo. 1969年(EMI)★★★★
  33. ブラームス:二重協奏曲 ロストロポーヴィチ/セル/クリーヴンドo. 1969年(EMI)★★★☆
  34. ベートーヴェン:三重協奏曲 リヒテル/ロストロポーヴィチ/カラヤン/ベルリンpo. 1969年(EMI)★★★★☆
  35. フランク:ソナタ リヒテル 1969年ライヴ(Melodiya)★☆
  36. ショスタコーヴィチ:ソナタ リヒテル 1969年ライヴ(Melodiya)★
  37. バルトーク:ソナタ第1番 リヒテル 1972年ライヴ(Melodiya)★☆
  38. プロコフィエフ:ソナタ第1番 リヒテル 1972年ライヴ(Melodiya)★★★
  39. ブラームス:ソナタ第2番 リヒテル 1972年ライヴ(Melodiya)★★☆
1.〜12.の全盛期の録音は、オイストラフはかったるいと思っている人に是非聴いていただきたい。とにかく凄絶な迫力に圧倒される。1.のDante盤は音質が非常に悪く聴くに耐えない。 13.〜18.のメジャー・レーベルのモノーラル・スタジオ録音はCDで聴く限りなぜか音色に艶がない。とくにTestament(EMI)はひどい。14.と15.のオリジナルLPの音質は素晴らしいと聞くが。演奏もおとなしくなっている。 19.と20.は音質も演奏の傾向も後述のステレオ初期同様。 21.〜29.の1960年前後のスタジオ録音は、楽天的な感じがして好きになれない。その中では21.が曲との相性のためか例外的に美しい演奏になっている。 30.〜の晩年の録音は技巧の衰えも見られるが、楽天的な雰囲気がなくなり音色にも深みが出ていて悪くないと思う。

  1. ブラームス:ソナタ全曲 E.ドホナーニ 1949年(Wing)★★★★★(第3番は★★★★☆)
  2. ベートーヴェン:協奏曲 ロイブナー/ウィーンso. 1952年(Wing)★☆
  3. シュポア:協奏曲第8番 オーマンディ/フィラデルフィアo. 1938年(Biddulph)★
  4. メンデルスゾーン:協奏曲 オーマンディ/フィラデルフィアo. 1941年(Biddulph)★
  5. モーツァルト:協奏交響曲 プリムローズ/シュティードリー/ニュー・フレンズ・オブ・ミュージックo. 1941年(Pearl)★★
  6. ヘンデル:ソナタ第6番ホ長調 ブノア 1935年(A Classical Record ACR42)★
  7. タルティーニ:悪魔のトリル ブノア 1935年(A Classical Record ACR42)☆
  8. ブラームス:ソナタ第2番 ブノア 1934年(A Classical Record ACR42)★★★★
  9. フランク:ソナタ ブノア 1934年(A Classical Record ACR42)★★★☆
スポールディングは1.が非常に感動的な演奏だったので、いろいろ聴いてみたのだが、8.と9.以外は意外と大したことがなかった。初期ロマン派までの曲とは相性が悪いのではないか。 1.では第3番が技巧的に少し苦しいが、第1番、第2番は同曲最高の名演と思う。 6.と7.は復刻のせいか音質が生硬で彼独特の甘い美音をいまいち伝えていない。

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