２月２３日　日本キックボクシング　（後楽園ホール）
○TURBO　判定　楠本勝也● 静刃：連盟のリングで無敵だった楠本がよもやの敗戦を喫してしまいました。室長：確かフェザー級では優勝候補と目されてたんだっけ。静刃：ワンツーとローのコンビネーションで佐藤、神谷を沈めてきたのに、今回は焦れったいほどにその動きが出なくて。室長：相手の作戦通りか、それとも別な理由があったとか。静刃：なんか怪我してたとか体調がかなり悪かったとかの話が流れてはいるんですが・・・。室長：でも負けは負けだ。静刃：楠本－桜井洋平なんてカードは結構期待してたんですけどね。室長：諦めの悪い奴だ。 ○木浪シャーク利幸　判定　宮本勲● 静刃：最近はタイでの活躍をよく聞く木浪が実力差を見せつけての勝利です。室長：でも、判定になってるぞ。静刃：初回にダウンを奪って、その後も余裕の展開だったんですけど。室長：けど？静刃：５Ｒ、残り３０秒のところでヒジによるカットを喰らってしまいました。室長：だけど、それじゃいくらなんでも遅すぎるだろう。静刃：確かに。でも木浪は斬られた箇所をグラブでかばってました。いや、かばうと言うかレフェリーから傷口を見えないようにしてましたよ。室長：それ程のカットなら、もう少し早くすればよかったのに。静刃：言えてますね。奇跡の大逆転ＴＫＯとはなりませんでした。 ○中川裕也　ＫＯ　遠藤暢司● 静刃：連盟の選手としては珍しくヒザを多用した中川。初回に２回のダウンを奪ったんですが、もう１回のダウンが取れずいたずらに試合を長引かせてしまいました。室長：２度のダウンで踏ん張るのはよくある事だろうが。静刃：ローを混ぜたコンビネーションを上手く効かせればもっと早くＫＯ勝利できたはずなんですよ。室長：何を偉そうに。静刃：実際ＫＯした４Ｒではローでダウンを取ってましたからね。ヒザとローを上手く使ったコンビネーションを確立すれば中川はこれから伸びますよ。室長：だから、偉そうに戦法まで指図するなっての。静刃：観客としてのもどかしさを素直に表しただけですよ。室長：だとしても、少しは己をわきまえろ。
２月１５日　全日本キックボクシング　（後楽園ホール）
○佐藤嘉洋　判定　金沢久幸● 静刃：両者がリング上で対峙したのを一目見て思ったのは、「結構体格差があるな」ということでした。室長：佐藤が元からウェルター級、金沢がライト級から上げて・・・。静刃：最近はスーパーライト級ですね。先月の小林戦は62.5kg契約でしたが。室長：とにかく馴染んでない体格な訳だ。静刃：で、試合内容はその体格差がモロに出てましたね。佐藤が得意の首相撲に捕らえてヒザを叩き込む場面が毎回のようにありました。室長：金沢の攻撃は？静刃：効果的なのはあまり無かったようですね。防御に精一杯だったなような。むしろダウンに至るまで受けなかったのが立派に思えるくらいです。室長：ウェルターに上げたのは失敗なんだろうか。静刃：まだ早いですよ。時間をかけて見守るべきでしょうね。佐藤の方はもう全日本に敵無しと言っていいですから、世界に目を向けていって欲しいですね。 ○西田和嗣　ＫＯ　デビッド・ウィルキンス● ○割澤誠　　判定　杉浦磨● ○笠原大介　判定　武井豊● ○松本俊太郎　ＫＯ　山崎執司● ○山本優弥　判定　長谷川誠● ○岩浅晶士　判定　嵐田茂● ○リヨン樺澤　ＫＯ　真後和彦● 　平航　　引分　前田大輔 ○上林剛　ＫＯ　藤田啓一● ○阿部圭祐　ＫＯ　城間正巳● 静刃：今大会は初回ＫＯ、でなければ判定と実に極端な内容でした。室長：面白いと言えば面白いが。静刃：中でも気になったのが第４試合のリヨン樺澤。強烈な印象を残してくれましたよ。室長：３回戦でか。例えばどんな？静刃：とにかく前へ前へと進みまくるんですよ。強面にした顔や雰囲気なんかも手伝って圧倒的に押し切り、秒殺ＫＯです。室長：大したもんだな。静刃：今後の注目選手ですね。バンタム級ですからYUTAKAと対戦できるまでに上がってきて欲しいですね。それと第２試合なんですが。室長：こちらも３回戦か。静刃：藤田の防御が上林の攻撃に追いつけないのがハッキリとわかるんですよ。ハイキックが喉に入ってのＫＯには背筋が寒くなりました。室長：話を聞いただけで声が枯れそうだ。静刃：このカードは全日本とＭＡの交流戦だったんですが、あんな結果を見ると今後のカード編成が心配になってしまいます。特に３回戦は。室長：ちょっと考えすぎじゃないか。君よりマッチメーカーの方が絶対に見る目があるんだから、余計な心配はするなって。静刃：・・・。
２月１０日　新日本キックボクシング　（ディファ有明）
○井場洋貴　判定　中川タカシ● 静刃：予てから注目していた井場洋貴が都合４度のダウンを奪って圧勝しました。室長：予てからって・・・たかだか去年からじゃないか。静刃：いいじゃないですか。井場の攻撃は１Ｒからワンツー・ローのコンビネーションがよく入ってました。中川がストレートを放とうとするとかわしながらもローを返し、逆にローが来たら間合いを詰めてパンチを入れて。室長：ほう、巧妙なヒット＆アウェイ戦法だ。静刃：中川が前に出て井場が下がるという形で続いたんですが、攻勢は明らかに井場でしたね。室長：きっと作戦通りの攻撃だったんだろう。静刃：そして２Ｒに右フックで１度目、右ストレートで２度目のダウンをいずれもアゴに入れて奪いました。室長：そうなると次のラウンドでのＫＯを期待したんだろ？静刃：はい、３Ｒもパンチのラッシュでまたも２度のダウンを奪ったんですが。室長：何だよ、それでもＫＯできなかったのか。静刃：もう少しだったんですけどね。４Ｒ開始前には中川のセコンドがタオル投入の準備をしてましたよ。室長：でも結局は判定まで持ち込まれたのか。静刃：２、３Ｒに打ちまくって疲れたのかもしれないですね。その辺は理解できるようになりましたよ。室長：そうか、まぁいいだろう。静刃：これで石井宏樹チャンプへの挑戦は間違いないでしょうね。年末のラジャ大会出場が見えてきましたよ。室長：ちょっと気が早すぎるんじゃないか。静刃：石井は最近タイ人相手に連敗してますからね。王座交代の気運が高まってるんじゃないかと思うんですよ。私がここで大きな声で言ってれば後押しになりますかね？室長：ならんよ。