試合会場生観戦記
3月13日 全日本キックボクシング(後楽園ホール)
*全日本ライト級最強決定トーナメント2004
○山本真弘 判定 増田博正●
静刃:ライト級に転向以来、結果を出せずにいる増田がこの日もダウンを奪われての判定負け。
室長:増田は前の試合は引分だっったか。
静刃:はい。で、今回は本来フェザー級の山本に動きについて行けずに敗れました。なんか、結論は出たって感じですね。
室長:何の結論だよ。
静刃:増田のライト級転向は完全に失敗だと。
室長:君がそこまで断言するとは珍しい。
静刃:だってフェザー級の体では当時チャンピオンだった前田尚紀に秒殺KO勝利で、ライト級だと今回の結果ですからよ。明らかじゃないですか。
室長:単純に考えればそうかもしれんが。
静刃:増田は本来の階級であるフェザーで全日本を掻き回してくれれば面白くなりますよ。

○サトルヴァシコバ 判定 高谷裕之●
静刃:修斗から参戦の高谷ですが、何でもかつて新空手の大会でヴァシコバに敗れたそうです。
室長:つまりは高谷の他流試合で、雪辱戦でもあるわけだ。
静刃:前に掲示板で「KIDとは違うと思いたい」なんて書き込んでしまいましたが・・・。
室長:正反対の意味で違った、ってか?
静刃:2Rにヴァシコバが左ハイでダウンを奪っての判定勝利と返り討ちの形です。やはりキックの試合の経験差が出ましたね。
室長:それを考えるとKIDがK−1で勝ったのは本当に快挙だ。
静刃:でも、総合のストライカータイプの選手はキックへの適応力がありそうですね。

○西山誠人 1RKO 湟川満正●
静刃:J−NETWORKの西山がワンツーからのストレートで湟川を秒殺KO、実力差を見せつけました。
室長:トーナメントでは唯一のKOのようだな。
静刃:西山はこれまでJ−NETのリングで全日本の浜川、金沢をヒジで切り裂いて勝利してます。NJKFの選手を相手に勝ちまくっていた頃の小野瀬邦英を彷彿とさせますよ。
室長:敵地に乗り込んで勝つというのは本当の実力だ。
静刃:本選では大月、白鳥、小林の誰と当たっても面白そうです。

○吉本光志 判定 凱斗亮羽●
静刃:小林戦で名を上げた吉本が新鋭の凱斗を振り切ったこの試合ですが、トーナメントの悪しき特別ルールを思い知りましたよ。
室長:特別ルールというと「ヒジと首相撲無し」だったっけ。
静刃:そうです。この試合ではレフェリーが厳しく注意して・・・。
室長:ルール違反は咎めるのが当然だろ。
静刃:そう、だからこのルールは完全に間違ってます。
室長:すまん、言ってることが全く理解できん。
静刃:だ・か・ら、通常ルールにすればもっとスリリングでエキサイティングな試合になると・・・。
室長:・・・今回はもう、止めにしとこう。



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