試合会場生観戦記
3月22日 修斗(後楽園ホール)
 川尻達也 引分 宇野薫
静刃:観戦直後は随分と興奮されてた様ですが、落ち着きましたか?
室長:判定を聞く直前から「もしかしたら有り得るかも」とは僅かに考えてはいたが。
静刃:本当ですかぁ?
室長:中継番組で高嶋学が判定基準の解説をするのを何度も聞いていたからな。それでも理解はしても納得はできないが。
静刃:そうですか・・・。
室長:1Rは宇野のラウンドだというのは認める。だが僅差だ。問題は2,3Rだ。3Rは宇野の足関狙いを潰した川尻がマウント及びバックマウントから強烈なパウンド連打で追い込んだからな。10-8で間違いないはずだ。1Rが10-9で宇野なら、そうあって然るべきなんだ。
静刃:・・・採点にまで言及するのはやめときましょうよ、お互いに。
室長:君と一緒にするなよ。宇野はローの積み重ねでダメージを与えたかに見えるが、川尻が上手く受け流したという捉え方も出来る。
静刃:あのー、それはあくまで主観ですよね。
室長:実際、川尻は宇野のタックルを全て切っていた。寝技の攻防でも大体において上位だった。有効な攻撃を全て封じていたということだ。
静刃:話が繋がってないし。まるで落ち着いてない様ですね。
室長:落ち着いてるさ。要は、現時点の修斗においては、川尻は宇野より上だということだ。

○ジェンス・パルヴァー 1RKO 植松直哉●
室長:UFCで名を馳せたパルヴァーが修斗のリングに登場。嬉しい限りだ。
静刃:よく雑誌で見た名前です。
室長:植松は途中からパルヴァーの打撃のプレッシャーに呑まれていたような感がある。パンチをもらいすぎていた。
静刃:相手が醸し出すプレッシャーってやつですか。
室長:更にボディや顔にもらって顔ごと後ろを向いたのは致命的だった。背後からアゴに左フックを喰らってのダウン。そのままKO負けだ。
静刃:打撃戦で敵に背を向ける、というのはいただきませんね。
室長:そうだな。言い訳が出来ない。
静刃:それにしても植松ってこのところ勝ったり負けたりじゃないですか?
室長:確かに、風田に勝った次はホーキに、戸井田に勝った次の今回はパルヴァーにそれぞれ敗れてる。実力はあるのに損な感じもするが。
静刃:でも、これ程だと巡り合わせじゃ済まないんじゃないかと。
室長:それはともかく、このままでは今年もライト級のチャンピオンシップの挑戦者は日本人以外になりそうだ。
静刃:山本”KID”も修斗を離脱したみたいですし。
室長:KID Return・・・。
静刃:ええーっと、私は何も聞いてませんよ。



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