試合会場生観戦記
4月16日 全日本キックボクシング(後楽園ホール)
○大月晴明 2RKO 崔永益●
静刃:大月がまたもKO勝利。今回は左のバックハンドブローです。
室長:今回はって、1月大会は右だったか?
静刃:そうです。その時は狙いすましたという感じでしたが、今回は崔の体勢が崩れたところへ反射的に繰り出した様でした。
室長:相手の体勢に合わせられるとは、かなりの練習を積んできたんだろうな。
静刃:そうでしょうね。最初はあからさまな身長差とリーチ差に不安に思えたんですが、アウトレンジから一気に踏み込んでパンチを打ち込む姿と、いつもの物凄い打撃音で安心しました。
室長:随分と極端な感情の移行だ。
静刃:2Rにダウンを奪ったときには既に「どんなKO劇を見せてくれるか」なんて期待に変わってました。
室長:相変わらず調子のいい奴だ。
静刃:そして最初に話したKO劇!素晴らしいです。
室長:バックハンドブローは必殺技に昇華しそうだ。
静刃:必殺技かつ代名詞になりそうです。

○サトルヴァシコバ 判定 小林聡●
静刃:いやー、この試合はもう、壮絶と言うか凄絶と言うか・・・。とにかく3Rにド迫力の打ち合いを見せてくれました。
室長:真っ向からの打ち合いというのは実にわかりやすい。
静刃:そこまでやや劣勢か?と思われたヴァシコバから臨んできたパンチの打ち合いに小林が応えた形なんですが。
室長:小林のファイトスタイルから考えると・・・。
静刃:そう、受け流すなんて出来ません。正面から受け止めて、そして受け過ぎてスタンディングダウンを取られてしまいました。でも、本当にダウンかは微妙なところなんですけど。
室長:レフェリーがダウンと判断するほど打たれたんだろ。言い訳は出来ない筈だ。
静刃:そうなんですけどね。その後も小林が攻勢に転じてダウンを奪い返すか、って所でヴァシコバが踏ん張って盛り返して。
室長:たいしたもんだな、そのヴァシコバも。
静刃:結局は判定までもつれ込み、ダウンを取ったヴァシコバの勝利です。それにしても・・・。
室長:もったいぶるなよ。早く言え。
静刃:これこそ「漢の闘い」ですよ。
室長:・・・言ってて恥ずかしくないか。
静刃:いいえ、全く。
室長:こっちが恥ずかしくなってきた。

室長:ところで、この2試合はライト級トーナメントの・・・。
静刃:準々決勝で、勝者の大月とヴァシコバが準決勝で対戦です。
室長:君としては大月−小林戦が見られなくて残念だろう。
静刃:確かに試合中はその二人を応援してましたけど、特に残念ということはありませんね。
室長:ほう、何故だ。
静刃:両者の対戦はヒジ及び首相撲無しサドンデスなんかじゃなく、通常ルールで存分に堪能したいんですよ。
室長:忘れてたよ。本当に君は粘着質と言うか、妙に執着的だな。
静刃:お褒めにあずかり恐縮です。



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