５月２日　ＮＪＫＦ　（後楽園ホール）

　木浪シャーク利幸　引分　石毛慎也
静刃：期待していたカードなんですが、私的にはあまり盛り上がりませんでした。
室長：いわゆる手が合わなかったというやつか。
静刃：合わないと言うより、むしろ手が合いすぎたと言うのが正直な感想ですね。
室長：レベルの釣り合った選手が対戦した場合、ありがちな事でもある。
静刃：両選手、観客とも満足してないし、かといって再戦を望みたくもない。むしろ野獣ちゃんとか笛吹との対戦を見たいですね。
室長：この試合はウェルター級のタイトルマッチだったんだろ。笛吹はライト級王者の筈じゃ・・・。
静刃：そのへんは、また後で。

○ワチャラチャイ・ゲオサムリット　３ＲＫＯ　桜井洋平●
静刃：桜井がタイ人強豪にまたもや苦杯を舐めさせられてしまいました。
室長：これで２連敗か。厳しいな。
静刃：このワチャラチャイはルンピニーとラジャナンダム両方のランカーで、しかもパンチでＫＯを狙ってくる選手でした。
室長：つまりは名実とも日本受けするタイプだと。
静刃：２Ｒにダウンを奪った左のボディストレートは強烈でした。むしろ「突き」と表現した方が的確なような印象を受けましたよ。
室長：一撃必殺ってか。
静刃：なんかそこで勝負は決したも同然でしたね。３Ｒは実力差を見せつけられただけで。
室長：今後の桜井が本当に心配になってくるぞ。
静刃：まずはＮＫＢライト級で実績作って欲しいと思うんですけどね。

○飯田誠一　１ＲＴＫＯ　清野浩志●
静刃：そのＮＫＢライト級王者の決定戦ですが、パンチが売りの飯田がヒジで切り裂いて勝利するという意外な結末でした。
室長：王者決定戦？
静刃：細かい話は置いといて・・・。飯田のヒジなんて全く予想外だったんで驚きました。
室長：展開予想がいい方向に外れるのも、観戦の楽しみの一つだ。
静刃：まぁ、そんな時もたまにはありますけどね。
室長：で、さっきの話からすると君は飯田と桜井の対戦を観たいわけなんだ。
静刃：えーっと、そうなりますね。確か桜井はまだライト級では日本人選手とはやってなかった筈ですし、同級の適性を図る意味でも有意義だと思うんですがね。

○童子丸　３ＲＴＫＯ　ダーオプラスック・シットパーファー●
静刃：ルンピニーの現役ランカーをヒジで切り裂いての勝利。童子丸の快挙です。
室長：素晴らしいことだ。どんな感じに打っていったんだ？
静刃：・・・それがですね、ダーオプラスックが攻勢になったんでそちらの動きに注目してまして。
室長：まさか、見てなかったと。
静刃：面目ありません。
室長：・・・ドジ。
静刃：・・・あのー、それってまさか「童子丸」にかけた・・・。
室長：次の試合にいこうか。

○笛吹丈太郎　２ＲＫＯ　中村篤史●
静刃：先ほどの話にも出た笛吹ですが、ウェルター級転向の初戦を見事にＫＯで飾りました。
室長：成る程、笛吹はライトからウェルターに上げていたのか。
静刃：体格も含めて全然違和感なかったですね。１Ｒからダウンを奪ったりして、まるで元からウェルターでやってる選手のランキング戦でしたよ。
室長：ということは今までライトでの調整はかなりキツかったんだろうな。
静刃：ＫＯした時のコンビネーションはまた見事でしたね。中村のパンチを避けつつヒザと左右のパンチの連繋、最後はカウンターの右フック。
室長：攻守が一連となった動きは美しいものだ。
静刃：この勝利で木浪チャンプへの挑戦が早くも現実味を帯びてきました。もう１試合やって勝利すれば年内の挑戦も有り得ますよ。
室長：気が早いな。
静刃：ウエルターなら野獣ちゃんとの対戦も期待できますし。
室長：それはもういいって。