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  2009年8月に公開された映画 堺雅人主演「南極料理人」(南極料理人制作委員会 予告編動画)が好評です。第30次と38次の越冬隊員で海上保安官であった西村淳さんの「面白南極料理人」という著書が原作だそうです。
 それよりも20年以上前、犬ぞりも移動手段となっていた頃の第9次(昭和42-3年)と第15次(昭和46-47年)南極地域観測越冬隊で民間人として初めて「南極料理人」として活躍された小堺秀男さん(豊島区雑司が谷2丁目在住でタレントの小堺一機さんのお父様)を迎え、まだ黎明期とも言える頃の南極での越冬生活を語ってもらいました。(平成21年の観測隊は51次隊です)
 寿司職人だった小堺さんが、料理雑誌に南極料理人の募集広告を見つけて応募。ユーモアのセンスに満ちた持ち前の明るい性格が、越冬隊長で海軍の同志でもあった村山雅美氏に気に入られて採用され、その後異例の2回目となる15次隊にも行かれました。
 単調になりがちの南極での食生活をいかにしたら楽しいものにできるか・・・。自ら釣った、日本ではあまり見られない現地の魚介類を寿司ネタとしてみたり、様々な工夫をしたそうです。また、小堺さんの炊いた米が、前任の「しろうと」料理人のそれに比べあまりにも美味しかったため、「いいお米を持ってきてくれてありがたい」と喜ばれたそうですが、実は全くおなじ米だったとのこと。さすが寿司職人と感心されたそうです。

 今回の小堺さんのお話は、としまテレビの取材があり、お話の一部が放映されます。(12月15日〜12月24日に1日あたり4回「いきいき夢ひろば」のなかで放映)
 当日「語り部の会」にご参加いただいた方々と記念の「区民ひろばPR」ビデオの撮影もありました。是非ご覧になってください。