JARPのチャリティコンサート

3月4日(土)コンサートを聴きに日本橋まで出かけた。  ついでに周辺を散歩し、デジカメをパチリパチリ

水天宮

の界隈を歩いたことは無い。以前、何回か箱崎のバスターミナルまで人をクルマで送ったことがあるので、表通りの様子は大体承知している。
しかし、水天宮の境内に入った事はなかった。コンサートが近くの日本橋劇場で行われるので、家を少し早く出てこの界隈を歩いてみた。
当日は晴天でやや風は冷たかったが、春の光がさんさんと降り注ぐ気持ちの良い一日だった。
水天宮は陽気に誘われた人々でにぎわっていた。


人形町ぶらぶらある記
お昼時になったので適当な店を探した。人形町の駅の傍、甘酒横丁に面した店に延々と行列が出来ていた。目の子算で50人近くもいた。
一体なんだろう?と思って近づいてみると 玉ひで という軍鶏(しゃも)料理の店だった。美味しくて格安のサービスランチかなんかがお目当てだろう。それにしても大行列だ。余程うまいのかな…  是非機会を見つけて夜の部に名物の「軍鶏なべ」などを食いに行きたいものだ。

私はそのまん前の蕎麦屋に入った。店内は意外に広く、てんぷらを揚げるいい匂いがしていた。店の名前は難しい字で書かれていたが忘れた。
ここで「かきあげてんぷらソバ」を注文した。絶品だった。掻き揚げとソバは別々になっていたが、まずソバのうまいこと。そば粉だけではないと感じたが適度な粘りがあり、香りも良く、最近こんなにうまいソバにお目にかかった事はない。小エビやたまねぎが入った掻き揚げが又スゴイ。大きさにビックリしたがさくさくとしており、油の匂いを感じさせないとても上品な味だった。これが840円とは安い。この並びには、小春軒(食堂)とか、快生軒(コーヒー)など、創業が明治時代の店が営業を続けていた。これ等の店の屋号がなんともいえないほど気に入った。ヘンな外来語ではなく○○軒だからね。
人形町界隈はまだ、古いものが残っており「いいなぁ…」と思った。

この店のパンフレットによると
「玉ひで」は創業が一七六〇年、宝暦十年だそうだ。
かつては将軍家の前で鳥を切る儀式を格調高い包丁さばきで行い、「御鷹匠仕事」と名乗っている老舗だ。

★お土産に水天宮の並びにある、「中村屋」という昔ながらの手焼きせんべいと、交差点の角にある「重盛」という店で定番の人形焼ジャムサンドなる菓子を買って帰った。
両方とも昔ながらの素朴な味でうまかった。

左端がうまい「ソバや」
そして左右は「人形焼の店」と
「手焼きせんべいの店」


コンサート雑感
出演は「橋 本 ひ ろ し と 冒 険 団」 個人的な趣味からすると、この手のコンサートは好みではない。
クラシック音楽には頻繁に足を運ぶが、その他のジャンルの演奏会はすべてご遠慮している。これは全く個人の好みの問題だ。
しかし、天気も良いし今話題になっている「お江戸日本橋」の近くに会場があるというので、散策がてら当日券を買い求め聴いた。


演奏会場

この音楽会の意義などについては協会のHPに譲ることにして一人の聴衆として、演奏そのものについてだけ、感想を述べるにとどめたい。

リーダの橋本ひろし氏をはじめ、ボーカルその他の方々は全員プロの音楽家ではなく.、他に職業を持ちながら演奏活動をしている由。特に橋本氏は今、若手経営者として経済界で大活躍中の方だとの事。

私は前半、橋本氏の作詞作曲によるボーカルを中心にした数曲を聴いた。
曲はなかなか魅力があり、熱演で技術的にもレベルは高いと感じた。しかし、何故音響の良い小ホールでアンプの音のレベルをあんなに上げる必要があるのか理解できなかった。
ガンガン音が響き音が割れていた。それぞれ相応のテクニックや声量は持っている方々なのだから、あのような音響の良いホールでは肉声で十分ではないのか。聴いていると耳がおかしくなり、単調で疲れたので、前半が終ったときに席を立ち帰路に着いた。

長々とした前置きや、いわゆる「セレモニー」は大の苦手だから、何かの「贈呈式」には全く関心がない。
前半、プログラムでは7曲となっていたが確か「般若心経」という歌が加わっていた。

プログラムに「贈る言葉の一節」というのがプリントされておりテーマはそれぞれ@カラス、A今僕は六本木の交差点に立つ、Bものさし、であるが、いずれも前半に歌われた。
「カラス」は厳しい人生、カラスのようにたくましく生きようという主旨、「六本木」は現代ビジネスマンの哀愁のようなものを感じさせる一節だが、私は「ものさし」に共感を覚えた。

正に私はいつも、ゆがんだサングラスをかけて人を眺め評価し、物事を判断する「独りよがりで偏屈だ…」と思った。だがその反面「透明なものさし」とは一体なんだろうと思った。人にはそれぞれの「個性」がある…と思うのだが。

◆リーダー橋本氏の人柄に好感を持ち、持てる才能に驚いた…私は「歌」より彼の人間味豊かで、熱気あふれる「語り」のほうに興味を持った。人生哲学や経営信条の一端をうかがい知ることが出来た。 
 (06/03/25