サンデー毎日」の日々を過ごすようになって、有り余る時間を如何に過ごすかは切実な問題だ。 但し、これは私のような、ぐうたらな「ぼんくら男」の実感で、仕事からはなれて自由に時間を使えることに無上の喜びを感じている方々も多いはずだ。 また、趣味の世界だけではなく、たとえばボランテアのような社会に貢献できるような仕事に打ち込み、充実した生活をしている方もいらっしゃると思う。とてもすばらしいことだと思う。 私が一番お世話になっているのは区立の図書館だ。週2〜3回のペースでのぞいてみる。日によっては図書館のハシゴ?をすることもある。ここは男女を問わず、年齢層も色々だが、妙齢のご婦人にはまずお目にかかることは無い。 所在無げの老人(男が多い)がシルバーシート?で、本を前にしてウツラウツラしているのも良く見かける光景だ。中には大いびきをかいて熟睡している剛の者も… 勉強に励む若い人は別にして何か人生にくたびれた…という感じの人が多い。もちろん私もその一人だ。しかし、何かと小うるさい「山ノ神」も居らず、静かだし冬は暖かく、夏は冷房が効き涼しい。居心地はとてもよろしい。 私がよく利用している数箇所の図書館のことを少し述べてみたい。 私は住居の関係で、散歩がてらよく利用するのは豊島区と板橋区の図書館だ。いずれも一度登録し、利用カードを発行してもらえばお目当ての本、ビデオ、CDなどを一定期間借りることもできる。 何故か図書館の近くに神社があるところが多く、帰りに立ち寄ったりすることがある。人影が無い神社や墓地は気持ちが落ち着くところだ。 健康のため?「シルバーパス」のご厄介にはならずもっぱらテクシーである。 |
◆千早図書館
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◆中央図書館
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◆上池袋図書館
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◆池袋図書館
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◆目白図書館
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◆小茂根図書館 ◆小竹図書館
いずれも自宅から地下鉄で一駅、徒歩で15分から20分の距離で絶好の散歩コース
一昔前までは雑木林や田畑が点在する武蔵野原だったが、今はマンションや住宅が立ち並ぶベッドタウンだ。
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◆付近の様子
実は私は3年ほど前に8ヶ月ほどこの付近に住んでいたことがある。
家の改築で一時仮住まいを余儀なくされたのだ。そんなこともあり懐かしいので時々散歩がてら訪ねて見る。地下鉄で一駅のところに「小竹向原」という駅があり、ここから徒歩5分位の貸家に住んだのだ。付近の様子や地理には詳しい。ついでに少し触れておきたい。
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この界隈は一昔前までは 田畑が続く田園地帯で、いまだ 武蔵野の面影を強く残してた。 地下鉄が開通し、東武鉄道と 西武鉄道が乗り入れ、新興 住宅地として生まれ変わった。 付近はマンションやしゃれた住宅 が立ち並んでいるが環境は良い。 |
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◆図書館雑感 私は本を借りることは殆どない。今まで借りたのは2冊だけだ。図書館で長時間熟読もしない。「くさいジジイ」といわれるのがシャクだからシルバーシートを我がもの顔して長時間独占しない。それでは一体何しに行くかといえば、普段買わない特定の雑誌や新聞など数種類に目を通し、面白そうなものを見つけたら実物を買うことにしている。本屋で立ち読みはしないで図書館で情報を手に入れる主義だ。平均すれば1時間程度の「暇つぶし」ということになる。その後は行きつけのコーヒー店に立ち寄りまた一休みする。 ま、半日はつぶれる訳だが… CDを貸し出すところもあるので利用することがある。曲そのものはすでに所有しているものばかりだが、演奏者が異なっていたり、オペラや室内楽等には現在売っていない古い名演もあるので掘り出し物を見つけると借りることがある。私が最も多く利用しているのがCDだと思う。 ジャケットもCDそのものもお世辞にもキレイとは云えず、手垢や指紋で汚れたり磨り減ったり小さなキズが無数についているものもある。表面がベトベトしてあまりにも汚い場合は気持が悪いので除菌ウエットシートで軽く拭くこともある。レコードと異なりCDはキズにも強いので音飛びするようなものは少ないが、中にはキズだらけのものもある。余程気に入ったものは別として、PCでコピーすることまではしていない。通常は2〜3回聴いて返却する。 ジャケットを見ると、一昔前の国内版は3000円前後であり、かなり高価だ。今の価格の約2倍程もしていた。 最近図書館に出向くとこんな張り紙が目立つ。 曰く、「○○の雑誌を黙って持ち去る人が後を絶ちません。このような行為はしないように」また、 「雑誌の特定部分を破り、持ち去る人がいる…止めてください」 「臭気についての苦情がありますので、クサイ人の入場はお断り」 「長時間特定の席を占拠し、居眠りしないでください」等々 「今の世相を反映しているなぁ…」と思ってしまう。 区の公共施設の維持は大変らしい。予算は削られる一方で新刊の購入もままならない。それは良く分かる。何しろ地方自治体の台所は火の車で財政的には大赤字なのだから。 だが私は区に対して図書館の充実を図るよう要望を出している。沢山設置されている「老人の憩いの家」みたいな施設よりはるかに利用者は多く価値があるものだからだ。 |
◆ついでに少し足を伸ばすと
ここから東京メトロ、有楽町線で一駅先に足を伸ばすと「氷川台」という駅がある。
自宅から徒歩で約50分程度の道のりだが、図書館目的ではなくJA(農協)が経営している園芸センター、(ふれあいの里という)で四季折々のきれいな草木を眺めたり買い求めたりするためだ。近所の花屋さんなどより種類が多く格安なのだ。お蔭様で花や木の名前を 大分覚えることが出来た。
近郊の農家で取れた泥つきの野菜やお米、自家製の味噌、漬物なども置いてあり、米は好みどおりに精米してくれる。この近くに石神井川が流れ正久保橋から眺める川沿いの桜並木はすばらしい。満開だったので思わず携帯用デジカメでパチリ。今年の桜は本当に咲き方が見事だった。
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◆国立国会図書館の新しい試み
政治の街、永田町の近く国会議事堂のまん前にあるのがわが国を代表する国会図書館だ。
私は現役のころ数年間、こことは目と鼻の先にある平河町に勤務したことがあり、この図書館を数回訪れたことがある。もちろん仕事に関係したことを調べるのが目的で、用を済ませるとさっさと退出したが、とにかくここには日本の総ての出版物が揃っており、建物からして大きく威容を誇っていた。
最近の朝日新聞に以下のような記事が載っていたので昔のことを思い出し、久し振りにのぞいてみた。
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現在の国会図書館![]() 本館正面 ![]() 新館案内係り付近 現在館内に入るには、入り口の端末に自分のデータを入力し、カードを発行してもらい定められたゲートからに入館する。館内に貸し出す本は見当たらない。「閉架式図書館」といい、蔵書の類は総て地下の倉庫に収められているという。資料の検索閲覧は総てPCシステムにより行われる。これを「NDL-OPAC」といいご自慢のシステムだ。多数の検索用PCが所狭しと置かれ、まるでオフィスのような印象だが、広々としており雰囲気は非常に良い。コーヒーショップもあり、楽しめる。 |
世界中のネットの情報量は膨大だ。わが国発信の情報だけでも前年度末でナント新聞にすると約4万年分にもなるのだそうだ。日本発のネット情報の総て、つまりURLに.jpがつくサイトを総て収集するという。 そしてこれらを公開するらしいが、そうなると拒否を申し出ない限り、この図書館に保存されることになるのだ。 私のマイホームページも保存されるのだろうか。 (05/05/02作成) |