月下美人が我家にご一泊
隣家のTさん宅に月下美人の鉢があり、数年来花が咲かなかったが今年8月初旬の夜中に突然咲いたという。そのお話と共に写真をいただいたが私自身は余りぴんと来なかった。
正直言ってその時は、余り興味が湧なかった。


■「月下美人」は2度咲く

このサボテン科の植物については色々な伝説めいたことが言われている。
まず名前からして謎めいている。私は庭木の手入れなども好きだがこの花なのことについては殆ど知らなかった。
ところが9月のあるの夕方、お隣の玲夫人が見え「例の花がまた咲きそうな気配だから観賞してください」と鉢を持ってこられた。なるほど大きな蕾が二つ膨らんでいた。
珍客なので、ご親切に甘えて丁重に我家の特上の客間?にお通しした。
彼女?はその晩生まれて初めて我家に外泊したのだった。





9月18日 午後7時過ぎからつぼみが膨らみ始め8時半ごろ満開となる。
純白で肉厚の真に美しい花だ。しばらく見とれてしまった。
環境ががらりと変わったのでダメかな… と思っていたが見事に咲いてくれた。

「そうだ!デジカメだ!…」 と思いあわてて撮影した。
就寝時までは見事な花を咲かせていたが、翌朝見るとすっかり萎んで見る影も無かった。
本当に数時間の命のようだ。「美人薄命」のシンボルのようなものだ。


■クサイ美人?
2輪の花が咲いた。

花の香りはかなり重要だ。美人だから良いにおいかというと必ずしもそうではないらしい。この花はかなり強烈な匂いだ。
美しい人の色香というのはなんともいえないものだと思うがほのかに匂うものでなければならない。安香水プンプンでは興ざめだ。

この花の匂いは強烈だった。決して不快なものではないが、美人に似つかわしくない匂いだと思った。

かび臭い土のにおいのようなもので今までかいだことが無いような気がした。

その匂いは馥郁と香る女性的ではなく、むしろ野生的で男性的な匂いだった。


ご実家での咲きっぷり

下に貼付した3枚の写真は、8月初旬第一回目に咲いたときに、ご本家のご主人が寝ずの番?で眠い目をこすりこすり撮られた写真である。
左のつぼみが膨らみ始めてから満開になるまでジッとお待ちになったのだから大変だったろう。撮影はフイルムのバカチョンカメラだと伺っている。

宿泊先の我家で見事な花をつけたのにご主人に黙っていては申し訳ないと思い、10時過ぎに見に来ていただこうとご自宅に電話した。ところがご夫妻は不在らしく応答がなかった。その後数回電話しても連絡が取れなかった。

翌朝になり、奥様のほうからご連絡があり、所要でお出かけだったとのこと。ウーン残念!!




■「お月様にの下の美人」とはどんな植物?

月下美人とは?

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

月下美人,ゲッカビジン(学名: Epiphyllum oxpetalum、英名: Dutchmans pipe cactus、A Queen of the Night)は、メキシコの熱帯雨林地帯を原産地とするサボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物。日本で多く流通しているクジャクサボテン属(Epiphyllum属)には交配種が多いが、これは原産地からそのまま導入された原種である。
詳しくは下記「月下美人」のリンク先を参照。
月下美人 - Wikipedia

とのロマンチックな?一夜