2021年 11月吉日
多文化共生を目指す教育関係者の皆様
グローバル化社会の教育研究会 事務局

第77回 グローバル化社会の教育研究会のご案内

拝啓 ようやく秋らしい気配になりましたが、皆様 如何お過ごしでしょうか?

  さて、第77回グローバル化社会の教育研究会(EGS)は、日本私学教育研究所の平方 邦行所長に話題提供をお願いしました。今年3月まで 工学院中学・高校の校長をされながら 「21世紀型教育機構 (21会)」創設(2011年) に関わられ、現在 理事長です。

 平方先生は ご自身が彫刻家であると同時に、理科・技術科教師として ずっとSTEAM教育の先陣を担ってこられました。今後10年間で人類の100年分以上の変化が起こるといわれる時、「質の高い教育」 とともに 「考える礎」 を築いておくことが大事だと発信されています。
 平方先生から率直なお話や教育構想などを伺い、それを素に話し合いたいと思います。

  なお、お申込みは 郵便振替用紙にて 参加費を払い込んでいただく方法で受け付けます。 準備の都合上、お早めにお願いします。 (受付:11月18日まで)

               記

開催日時 :  2021年 11 月 25 日(木)  午後2時〜4時半

開催方法 :

Zoom利用による On-Line 開催

* スタジオ会場=金沢工業大学 虎ノ門Campus (東京都港区)に話題提供者と 事務局が参集します。
研修テーマ: 日本の教育は 「何」を目指し 「何処」へ行くのか?
              --- Z世代と Creative Classの若者

 (1) 話題提供:

平 方 邦 行  (一般財団法人日本私学教育研究所 理事・所長/
               21世紀型教育機構(21会) 理事長)

 1951年 東京生まれ。 1974年 東京農業大学農学部を卒業し、聖学院中学校高等学校の教師に。 2001年 校務部長。 2013年 聖学院を辞め、工学院大学附属中学校高等学校の校長に就任。 2021年 工学院を退職し、現職。永年、日本私立中学高等学校連合会 常任理事、東京私立中学高等学校協会 常任理事、東京私学教育研究所 所長を務めるほか、東京都私学財団 理事、日本私立学校振興・共済事業団 共済運営委員、文科省デジタル教科書検討委員、大学入試センター・大学入学共通テスト企画委員 等の役職も担う。

 (2) 自由協議:


話題提供の、ご意見・ご質問をたくさんいただき、活発な会にしたいと考えています。

参 加 費:

1,000円(運営費)
※ On-Line参加者は、848円+払込手数料
申込み方法: 郵便振替用紙に 氏名、所属先、Eメール連絡先、ご意見・ご要望などを記入し、ATMで848円を払い込んでください。(詳しくは ここをクリック)
海外在住の方は、どなたか日本にお住まいの方に、申込み手続きを依頼してください。

※ 開催日の4日前になっても Zoom招待のURLが届かない場合や、ご不明な点がありましたら、<kyoiku@t.toshima.ne.jp>まで お問い合せください。
以 上   


『小山の教育通信』 2021年11月

  平方邦行先生は 永年、日本私立中学高等学校連合会 常任理事をされるなど、全国の私立学校の改革にも取り組んでおられます。 インターネットやスマホで育ってきた 「Z世代/デジタル・ネイティブ」 に施すべき教育は何なのか? そのために 具体的にどうすべきなのか…… 待ったなしの課題について率直なお話しを伺い、話し合いたいと思います。
  キーワードの一つは「思考コード」(知識量だけではなく、総合的な思考力で子どもの学力を評価する考え方) です。 最近、熟業界で 「偏差値に変わる学力基準」 として話題にされていますが、平方先生は以前から 主張しておられました。 塾業界が学校を 「偏差値」 で序列化し、その階段を如何に高く上らせるかを商売の糧とする現状を 批判されてきたのです。
  つまり、子どもを競争させるのではなく、個々の子の可能性を延ばすために どうすべきかを中心に考えようという提案…… 子どもの思考力や想像力、応用力等を測るとしたら、その基本にあるべき “座標軸”は どうあるべきか? 正に、未来を生きる子どもたちに必要な、学力の新基準です。
◆ 平方先生が聖学院中学・高校の校務部長をされている時、EGS研究会に会場をご提供くださるようお願いに行きました。 以後、ずっとホーム会場となっています。 コロナ禍が終息し、対面で開催できる日が待ち遠しいですね。
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  「日本の学校教育は、未来を見据えた学びにシフトできずに 現在に至っているのでは?」という率直なお話しでした。 ゲーム機やスマホで育ってきた 「Z世代」への教育について、十数年前から “未来を見据えた学び” が提議されています。 しかし、その学びへのシフトは 遅々として進まないのが現実です。 そんな中で、心ある私立学校では、「受験知」から「探究知」に転換する挑戦が続いていることを紹介されました。
  彫刻の世界を題材にして 「虚飾を取り払って 人間の本質に迫る営み」に至るという人類の潮流についての講話に 感動しました! 今や “教師も生徒も共に学習者”が当然で、「PIL(教え合い学習)/PBL(課題探究型学習)」が不可欠なのです。 ICTにより知識の転用・変容が容易になった世界では、親や教師の世代が経験したことのない課題が山積しています。 そうした課題に 自ら解を見いだしていく能力…… それを自ら育てる 「Growth Mindset」を持つ人材を育てましょう。
◆ 教員の多くは 「自分の学校/職場は大丈夫」と思っていますが、人口動態調査を見れば それが幻想だと判ります。 平方先生は、R・フロリダの 「クリエイティブ・クラスの登場と勃興」にも触れられました。 そして 今や 「タキソノミー」「思考コード」「SDGs」は 常識とさえいえます。


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