2025年 3 月吉日 | |||||||||||||||||||||||||||
多文化共生を目指す教育関係者の皆様 | |||||||||||||||||||||||||||
グローバル化社会の教育研究会 事務局 | |||||||||||||||||||||||||||
第94回 グローバル化社会の教育研究会のご案内 |
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拝啓 新年度のスタートを控え、皆様 ご多忙のことと存じます。 さて、本年最初の第94回グローバル化社会の教育研究会(EGS) は 啓明学園中学・高校校長の大坪 隆明先生に話題提供をお願いしました。 啓明学園は 1940年に帰国子女教育を目的として三井高維によって創設された学園で、創立以来 「世界を心に入れた人を育てる」 という教育理念のもと、国際社会で活躍する人材を育成してきた伝統校です。 これまで 40以上もの国・地域からの子どもたちを受け入れ、現在も 生徒の3分の1が帰国生や外国/多国籍生、留学生によって占められるダイバーシティ先進校です。 しかし、「海外子女」「帰国子女」の概念が変容していくなか、外国籍生の増加など 新たな課題も山積しています。 そうした生徒たちの 「ことば」 を活かし 「こころ」 に寄り添う教育を堅持しながら進められている学校改革についてお話しを伺い、それを素に話し合いたいと思います。 なお、お申込みは 郵便振替用紙にて 参加費を払い込んでいただく方法で受け付けます。 準備の都合上、お早めにお願いします。 (受付: 4月9日まで)
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以 上 |
『小山の教育通信』 2025年 3月
都立 立川国際中等教育学校(2008年開校)が求める生徒像は; ★「論理的に思考する力:物事を筋道立てて考え、問題を解決する力」 ★「外国語での簡単なやり取りができる力:身近な事柄について外国語でコミュニケーションができる力」 ★「協働する力:身近な人々と協力して物事を進める力」 ★「体験から課題を見いだす力:実際の体験を通じて課題を発見し、それに取り組む力」 です。 つまり 国際教育と教養主義を重視し 生徒たちが互いに尊重し合いながら学び合う環境を提供しようとする学校です。 でも、本当に上記の生徒像のような子が もし入試で不合格になったら、他の中学校で上手くやっていけるでしょうか? 今 そんな子の受け皿として脚光を浴びているのが 「世界を心に入れた人を育てる」 を教育目標にしている啓明学園…… 太平洋戦争の前から "国際社会で活躍する人材を育成してきた伝統校" です。 -------------------------------------------- 経済活動の基本には 「顧客の将来の財産や安全を護る」 という節度が必要です。 "人づくり" である学校教育においても、生徒の将来の利益/安全を護り 彼らが力強く生きていけるように…… 子どもを何かの規格や型にはめることではなくて、幾多の課題に挑戦しリスクに対応する力を育てることだと思います。 「帰国生受け入れ校」 という用語が半世紀の間に "手垢" がつき、無責任な "羊頭狗肉" の学校が横行しています。 そんな風潮のなかで 相変わらず生徒本位の指導に徹している啓明学園は、いろんな意味で特異な存在です。 とくに 「国語教育」 が陳腐な教養主義に堕していく世の傾向に対して、日本語教育(JSL)の視点を大事にしています。 大坪 隆明校長が 自らも日本語教師の資格を持ち、海外育ちの生徒たちの心と 「ことば」 に寄り添っているのです。 「世界を心に入れた人を育てる」を教育理念とする学園の "不易流行" とは? |