2025年 8 月吉日
多文化共生を目指す教育関係者の皆様
グローバル化社会の教育研究会 事務局

第96回 グローバル化社会の教育研究会のご案内

残暑お見舞い申し上げます。 あと一息、気を取り直して頑張りましょう。

  さて、第96回グローバル化社会の教育研究会(EGS) は 関西国際大学グローバル学部の佐藤 恭仁彦先生(グローバル教育センター長)に話題提供をお願いしました。 佐藤先生は長年、国際協力機構(JICA)などで 国際協力・途上国援助の実務に携わってこられ、今年から 大学教授として若者の指導をされています。

  世界情勢が大きく変わり始めた今年、途上国との関係や援助の在り方なども転換期を迎えており、今こそ、タイやマレーシアでの赴任経験や サウジアラビアの企業経験もお持ちの佐藤先生から、現場感覚のお話しを伺いたいものです。
  また 今年2月、少子化時代の高等教育の在り方を巡る中教審の答申は、経営難の大学に "退場" を促す内容でした。 地方の大学は、教育内容の充実や地域との連携を模索していますが、教育現場には 何が求められ、どう考えていけばよいのかについても、話し合えればと考えています。

  なお、お申込みは 郵便振替用紙にて 参加費を払い込んでいただく方法で受け付けます。 準備の都合上、お早めにお願いします。 (受付: 9月12日まで)

               記

開催日時 :  2025年 9 月 19 日(金) 午後2時〜4時半

開催方法 :

対面式+Zoom 利用による On-Line のハイブリッド開催

[スタジオ会場] 金沢工業大学 虎ノ門Campus
         (東京都 港区 愛宕1−3−4 愛宕東洋ビル 11F)
             * 海外子女教育振興財団の上。


研修テーマ:

国境の内側の国際協力 留学生30%に向けて― 地方大学の事例
 (1) 話題提供: 佐 藤 恭 仁 彦  (関西国際大学 グローバル学部教授/元 JICA 職員)
1964年 東京生まれ。成蹊高等学校、東京大学法学部を経て1991年 米国ハーバード大学ケネディスクール行政学修士課程 (MPA)修了。1987海外経済協力基金(OECF)採用、 1989年から国際協力銀行(JBIC) 勤務の後、 2008年から 国際協力機構(JICA)。この間タイとマレーシアに駐在。2020年 JICA関西/国際防災研修センター所長。2022年 サウディ石油化学株式会社常務取締役。2025年4月から現職。

 (2) 自由協議:


話題提供の後、ご意見・ご質問をたくさんいただき、活発な会にしたいと考えています。

参 加 費:

1,000円(運営費)

申込み方法: 郵便振替用紙に 氏名、所属先、Eメール連絡先、ご意見・ご要望などを記入し、ATMで1,000円を払い込んでください。 (詳しくは ここをクリック)
※ スタジオ会場参加をご希望の方は、その旨を通信欄に明記してください。
※ 開催日の4日前になっても Zoom招待のURLが届かない場合や、ご不明な点がありましたら、<kyoiku@t.toshima.ne.jp>まで お問い合せください。
以 上   


『小山の教育通信』 2025年 8月・9月

  いま最大の国際問題は、米国一強の覇権世界から多極化世界へと世界情勢が大きく変わり始めていることです。 米ドルの信用がどんどん失われ、極端な円安にもなって、途上国との関係や援助の在り方なども変わらざるを得ません。 佐藤先生はタイやマレーシアでの駐在経験、そしてサウジアラビアの現地企業の勤務経験などもおありです。 その現場の感覚や視点から、国際社会が求める人財と 変わりつつある状況等について お話しを伺いたいと思います。
  他方で今年2月、少子化時代の高等教育の在り方を巡る中教審の答申は、経営難の大学に "退場" を促す内容でした。 各大学は教育内容の充実や地域との連携を模索してますが、社会に有用な人財を育てない限り破綻するしかありません。 地方大学の「グローバル教育センター長」として、佐藤先生は具体的にどう取り組まれているのでしょう? そのための喫緊の課題や方策などについてもお話しを伺い、それを素に話し合えればと思います。
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  日本はエネルギーの約8割を輸入に頼り 食料自給率も4割を切っています。 穀物(畜産用の飼料を含む)・水産物、果実などの多くを輸入に頼っていて、貿易が停まれば、2ヶ月も持ちません。 もはや一国だけでは成り立たたず、国際社会全体の平和と安定、発展のために各国を支援/協力するしかないわけです。 国際協力には政府開発援助(ODA)や多国間支援のほか、民間機関や企業・団体等 そして大学も関わっています。
  今年は 「戦後80年」の行事が多いのですが、英米を基軸とした覇権主義とそれと対抗する共産圏の拮抗時期があり、やがて米国一強の世界体制に移行するなか、国際協力の現場も様々な思惑に翻弄されてきたきらいがあります。 ところが昨年から、世界の状況は大きく変わり始め、多極化が進む中での国際協力の在り方を考えざるを得ません。 わが国としての支援/協力、日本人らしい貢献をしていくには、どんな人財を育成していくべきでしょうか?



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