2025年10 月吉日
多文化共生を目指す教育関係者の皆様
グローバル化社会の教育研究会 事務局

第97回 グローバル化社会の教育研究会のご案内

拝啓、ようやく秋の気配になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

  さて、第97回グローバル化社会の教育研究会(EGS) は 「Care the World」のノーラ・コーリさん(心理カウンセラー)に話題提供をお願いしました。 海外在住および帰国後の家族の様々な相談に応じてこられたほか、著作も多数おありです。

  夫婦関係、子育て、ストレスや怒りのマネジメントなど、ノーラさんの個別カウンセリングで扱っていらっしゃる範囲は実に広範なのですが、今回は学校現場に関わるケースに焦点を当てていただきます。
  不登校を起こしている子どもにカウンセリングが必要とされると、保護者は学校側からカウンセラーに会うことを勧められます。 ノーラさんはカウンセラーとして どのように子どもと向き合い、どのような経過を辿っていくのか。 また 保護者の日米の不登校への取り組みの違いに対する戸惑いについてもお話しを伺い、話し合いたいと思います。

  なお、お申込みは 郵便振替用紙にて 参加費を払い込んでいただく方法で受け付けます。 準備の都合上、お早めにお願いします。 (受付:10月29日まで)

               記

開催日時 :  2025年 11 月 5 日(水) 午後2時〜4時半

開催方法 :

対面式+Zoom 利用による On-Line のハイブリッド開催

[スタジオ会場] 金沢工業大学 虎ノ門Campus
         (東京都 港区 愛宕1−3−4 愛宕東洋ビル 11F)
             * 海外子女教育振興財団の上。


研修テーマ:

日米の不登校に対するアプローチや システムの違い(仮題)
 (1) 話題提供: ノーラ・コーリ Nora Kohri。 心理カウンセラー、
             海外出産・育児コンサルタント「Care the World」主宰)


日本で生まれ、小学校をアメリカ、高校と大学をカナダで学ぶ。 駐在員妻としてシンガポールとアメリカに滞在。 1998年 「Care the World」のホームページ立ち上げ。 コロンビア大学で社会福祉学部にて修士号を取得。 2006年ニューヨークで障がい者施設の館長に就任。 2017年米軍のカウンセラーとして沖縄に派遣。 現在 公認臨床ソーシャルワーカー/セラピスト、医療通訳士として活躍中。アメリカ、シアトル在住。

 (2) 自由協議:


話題提供の後、ご意見・ご質問をたくさんいただき、活発な会にしたいと考えています。

参 加 費:

1,000円(運営費)

申込み方法: 郵便振替用紙に 氏名、所属先、Eメール連絡先、ご意見・ご要望などを記入し、ATMで1,000円を払い込んでください。 (詳しくは ここをクリック)
※ スタジオ会場参加をご希望の方は、その旨を通信欄に明記してください。
※ 開催日の4日前になっても Zoom招待のURLが届かない場合や、ご不明な点がありましたら、<kyoiku@t.toshima.ne.jp>まで お問い合せください。
以 上    
『小山の教育通信』 2025年 9月
  日本の学校は新学期、欧米系の学校では新年度を迎えています。 新しい環境で元気よく学び始める子どもがたくさんいる一方で、学校に馴染めない子どもも少なくありません。 甚だしい場合、自殺/自傷行為に及ぶ者も…… 文科省の調査(2023年度)では "不登校" の小中学生が34.6万人、高校生6.9万人、"予備軍" もその数倍いる模様…… 「学校に行きたくない」という子どもの心にどう寄り添うのかは、周りの大人にとっては大きな課題です。
  アメリカでは 一般に 「"不登校" は親の育児放棄(Negrect)」とされ、誰かが通報すれば 警察が家庭にやってきます。 ただでも苦しんでいる家族にとっては 追い打ちをかけられる気がするでしょうが、専門家に委ねることを勧めます。
  最近、日本で耳にするのが 「非登校」という用語…… 義務教育段階の子どもを持つ保護者の選択肢が広がっています。 インターナショナルスクールのほか、「オールタナティブスクール」「ホームスクール」等を選択する例の急増です。 とくにIT関係の親には、わが子に必要な知識や技能、創造性などを考え抜いて 「非登校」を選択する例が目立ちます。 「変わろうとしない教育、子どもの未来を奪うのはAIなのか?」というイベントまでが開かれるようになってます。
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◆ 「非登校」を選ぶ親は 「"生き残るための学び" とは何か?」を真剣に考えています。 「公教育の制度疲労」と言われると、従来の学校教育に関わってきた者にとっては "挑戦" を受けている気になりますが、子どものための共存を考えるべきでしょう。
◆ 『ぼくのトイレ』『しごとば 東京スカイツリー』の絵本作家、鈴木のりたけさんは、子どもが3人とも小学校で 「不登校」を経験したそうです。 「学校に行きたくない」という理由に家族全員で悩む日々…… 日本の小学校は、いつからそうなったのでしょう?
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