2026年1 月吉日
多文化共生を目指す教育関係者の皆様
グローバル化社会の教育研究会 事務局

第98回 グローバル化社会の教育研究会のご案内

明けましておめでとうございます。 本年も よろしくお願いいたします。

  さて、第98回グローバル化社会の教育研究会(EGS) は、国際人をめざす会の 木村 正文さん(伊藤忠丸紅鉄鋼(株) 理事)に話題提供をお願いしました。 木村さんは長年、伊藤忠商事の社員として北京・香港・広州・上海に駐在された経験をお持ちです。

  ここ20年、中国の存在感がどんどん大きくなって、私たちの周りにも中国人の姿が増えました。 それに伴い、警戒心や嫌悪感を露わにする人たちも増えてきていますが、実際のところは 「中国人のことを 本当は知らない」 という人が大半です。
  「渡来人」 と呼んでいた昔から、私たちの身近かにあった人たちと共生してきた私たちの伝統を思い起こす意味でも、中国ビジネスのエキスパートのお話しを伺い、それを素に話し合いたいと思います。

  なお、お申込みは 郵便振替用紙にて 参加費を払い込んでいただく方法で受け付けます。 準備の都合上、お早めにお願いします。 (受付:1月30日まで)

               記

開催日時 :  2026年 2 月 6 日(金) 午後2時〜4時半

開催方法 :

対面式+Zoom 利用による On-Line のハイブリッド開催

[スタジオ会場] 金沢工業大学 虎ノ門Campus
         (東京都 港区 愛宕1−3−4 愛宕東洋ビル 11F)
             * 海外子女教育振興財団の上。


研修テーマ:

世界に存在感を増す中国と、中国人の素の姿(仮題)
 (1) 話題提供: 木 村  正 文 (国際人をめざす会 理事、伊藤忠丸紅鉄鋼(株) 理事)

上智大学経済学部経済学科を 1974年に卒業し、伊藤忠商事に入社。 1979年 香港大学、翌年 南京大学に語学留学。 その後 一貫して中国の鉄鋼ビジネスに関わり、北京・香港・広州・上海に駐在(通算22年間)。 伊藤忠丸紅鉄鋼(株)の香港・上海駐在(中国総代表)。 2012〜20年 淀川製鋼所 特別顧問、2015〜17年 青山学院大学 非常勤講師、2018〜20年 亜細亜大学 非常勤講師。 現在、アイアンクラブ 理事、上智大学ソフィア会 国際委員でもある。

 (2) 自由協議:


話題提供の後、ご意見・ご質問をたくさんいただき、活発な会にしたいと考えています。

参 加 費:

1,000円(運営費)

申込み方法: 郵便振替用紙に 氏名、所属先、Eメール連絡先、ご意見・ご要望などを記入し、ATMで1,000円を払い込んでください。 (詳しくは ここをクリック)
※ スタジオ会場参加をご希望の方は、その旨を通信欄に明記してください。
※ 開催日の4日前になっても Zoom招待のURLが届かない場合や、ご不明な点がありましたら、<kyoiku@t.toshima.ne.jp>まで お問い合せください。

[お断り] .

今回は 前段の講話部分の YouTube公開をいたしません。
以 上    
『小山の教育通信』 2026年 1月・2月
  かつて「加工貿易」という入試必須単語がありました。 安い原材料や部品を輸入し、それを加工し/組み立てて、完成品を(薄利で大量に)輸出して (大)利益を得る…… 資源のない日本の "高度経済成長の鍵" とされていたのですが、30年前から それは中国の "お家芸" になっています。 総じて 手先が器用で 創意工夫にも長けている "安い人財" が豊富だから、先進国は競って 工場を中国に移しました。 しかも、地下資源や植物資材が豊富で、強大な消費市場まであるわけですから、ビジネスの魅力に溢れていたのです。 見る間に中国は世界中の生産技術を修得し、先端技術も生み出せるほどの研究・開発体制を有するまでになりました。
  他方で、先端技術に欠かせない 「希土類(Rare-Earth Eelements)」の露天掘りが可能な鉱山がたくさんあります。 希土類の採掘/精錬には環境対策/廃棄物処理のコストは莫大なため、産出量では中国が世界の約7割を占めています。 さらに中国は、世界各地の 「レアメタル(Minor Metal)」(48種の希少元素)の鉱山を、戦略的に買い占めてもいます。 米国大統領といえども中国政府の顔色を窺わざるを得ないし、中国にある研究所や工場を引き揚げることは困難です。
----------------------------------
  中国共産党 「第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)」(昨年10月)で 「第15次五ヵ年計画」が発表されました。 今年から いっそう半導体や人工知能、航空宇宙などへの投資を拡大し、他国の影響を受けにくい国造りを急ぐようです。 既に過去10年間、ハイテク振興のための研究開発費は、毎年 中国の成長率よりも高い伸びを続けてきています。 一昨年には 3.6兆元(約80兆円)に達し、10年前の2倍以上に拡大。 「Intelligent Connected Vehicle(ICV)」「次世代バッテリー」など 次世代産業の育成に注力しているのです。
  中国の存在感がぐっと大きくなり、私たちの周りにも中国人の姿が増えました。 それに伴い、警戒心や嫌悪感を露わにする人たちも増えてきています。 でも、実際のところは 「中国人のことを本当は知らない」という人が大半です。(既に日本は 中国に抜き去られていることも……)
◆ 昨年の中国は、米国との「貿易戦争」(100%超の関税の応酬) を闘いつつも、東南アジアや露・印、アフリカ諸国との貿易を増大させました。 科学技術の自立や産業の高度化を軸に、内需拡大と国際展開の両立を目指す姿勢を打ち出しています。 「借金漬け外交 (債務の罠)」の危険もありますけど。
----------------------------------
  木村正文さんは 中国人とうまく付き合う方法として 次の提案をされました。
(1) まず中国人の特徴を理解する。中国語に親しむ。現実主義、経済合理性、面子を重んじる等を認識する。
(2) 基本は誠心誠意、気配り、心配り、手配り。「患難見知交」(困った時に助けるのが真の友)。
(3) 信頼関係を築く。人脈を作る……家族・親族・同郷・学友・社友は財産。食事を共にする。共通の趣味を持つ。
<これからグローバル化社会で活躍する若者には、日本の良さを認識して世界に貢献して欲しい>
  "日本の良さ" として 「他人の気持ちを思いやる優しさ」 「国際試合の後の片付け」 「世界一清潔なトイレ文化」 「百円ショップの商品の品質管理」 「勤勉、約束遵守、助け合い、感謝」などを挙げられました。
◆ 木村さんは 「不打不成交」(真の友情は闘争なくしては築けない)という中国人の感覚も紹介されました。 そうすることで 「共通点を見出す」(⇒ 親近感)と 「相違点を知る」(⇒ 相互理解)が可能になるという考え方です。

※ EGS研究会は 「オフレコ前提でこそ当事者同士の本音も聞けるし、建設的で相互に有益な議論
  が実現できる」という観点から、従来は非公開としてきました。 しかし今後は、話題提供者の了
  解が得られる範囲で、前半の講話部分だけでも紹介したいと考えます。 今回は note の記事で。

H O M E