(1)1934年5月〜1936年2月 (EMI References 5671972)★★★☆〜★★★★☆
(2)1956年9月&1957年5月 モノーラル(EMI 5 69249 2;HMV Classics)★★☆、★★★☆
(3)1973年3月〜1975年7月 (東芝EMI)★★、★★★
(1)では1934年録音(音質は悪い)のパルティータ第2番とソナタ第3番が★★★★☆。音質がもっと良かったら★★★★★を付けたいところ。
(2)は音色がかすれ気味で演奏もやや不安定だが、パルティータ第2番だけが名演で★★★☆。
(3)は音色の魅力に乏しく重音も苦しい。これもパルティータ第2番だけが名演で★★★。
- 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番
(1)1933年6月 (EMI 未CD化)未聴
(2)1951年10月 (Biddulph LAB162/3)★★★☆
(2)は日本録音。
- 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番
(1)1929年11月 (Biddulph LAB032 "The Early HMV Recordings")★★★★
(2)1956年ステレオ (LP:Hungaroton)★★★☆
(1)はブッシュの影響が強く、1934年の全集盤とは別人のような演奏。ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番★★★、コレルリのラ・フォリア他の小品★★★★☆との組み合わせ(p:ギーゼン)。国内盤LPの全集ではこちらが収録されていた。BiddulphのCDはLPと違って迫力不足に聞こえる。
- 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番
(1)1951年10月 (Biddulph LAB162/3;WING WCD30 "Wanda Landowska & Yehudi Menuhin")★★★☆
(2)1956年ステレオ (LP:Hungaroton)★★★☆
(3)1985年ライヴ(VHS:View Video NTSC1102 "Tribute to J.S. Bach")★★★☆
(1)は日本録音。復刻の状態はBiddulphの方がWINGよりも段違いに良い。
(3)はイギリス室内o.とのヴァイオリン協奏曲第1番★★★☆、「農民」&「コーヒー」カンタータとの組み合わせ。MITTENWALDで見ることが出来ます(会員制)。Amazon.comで入手出来るそうです。
2. バッハ:ヴァイオリン・ソナタ全曲
(1)ケントナー 1951年(EMI References 5672032)★
(2)マルコム(cemb)、ガントレット(gamb) 1961年9月(LP:EMI)★★★
(1)は音程が非常に悪い。演奏にも生気がない。
3. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
(1)ヘプツィバー・メニューイン 1934年11月(EMI References;Biddulph LAB124/5)☆
(2)バラー 1951年10月(Biddulph LAB162/3)★★★
(3)ケントナー 1953年9月(LP:RCA)未聴
(4)ケントナー 1954年12月(LP:EMI)★★
(5)ヘプツィバー・メニューイン 1959年1月(仏EMI;東芝EMI 廃盤)★★★☆
(6)ケンプ 1970年6月 (DG)★
(7)ジェレミー・メニューイン 1985年10月(EMI Red Line +「春」)★★★★☆
(1)のEMI盤はブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番(1)との組み合わせ。Biddulph盤はバッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番(1938年3月)★★★★、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番(1)、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番(1940年9月)★★★、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番(1)との組み合わせ。神童時代の録音の中で数少ないの失敗作の1つ。音質も悪い。
(2)は日本録音。技巧的にすぐれており音色の線が太くスケールも大きいが味も素っ気もない演奏。
(4)は(2)に比べて技巧面でやや落ち、生気に乏しく音色もあまり美しくない。
(5)は無キズの演奏ではないが、音色の美しさと第1楽章の迫力はなかなかのもの。フランスのCD通販サイトCD-MAILで入手出来るようです。
(6)は国内の1000円盤で出ている。カップリングの「春」は★★★☆。
(7)は第2・第3楽章がティボー、エネスコに匹敵する深みのある演奏。技巧の衰えもほとんど気にならない。
4. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調
(1)ヘプツィバー・メニューイン 1938年5月(Biddulph LAB124/5)★★☆
(2)ヘプツィバー・メニューイン 1947年4月(Biddulph LAB161)★
(3)ケントナー 1953年10月(LP:EMI +ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」)★☆
(4)ヘプツィバー・メニューイン 1961年9月(LP:EMI)★☆
(5)ヘプツィバー・メニューイン 1962年11月ライヴ(LP:Melodiya 2枚組)★★★★☆
(6)グールド 1965年10月テレビ録音(Sony SMK 52 688;VHS:Sony 41-048403-82)★★☆
(7)ケンプ 1970年 (DG)☆
(8)ジェレミー・メニューイン 1986年7月(EMI 廃盤)★★★★
(1)はかなり速めのテンポに驚かされるが、爽快な演奏である。
(2)のテンポは落ち着いていて、技巧も安定しているが、BiddulphのCDの音色には(1)ほどの輝かしさがなく、演奏も生気に欠ける。
(4)は東京文化会館の音楽資料室で聴くことが出来る。音色はステレオ初期の一連の録音同様透明で美しいが演奏は冴えない。
(5)はブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番(5)、バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番(3)との組み合わせ。
(6)はバッハ:ヴァイオリン・ソナタ第4番、シェーンベルク:幻想曲★★★☆との組み合わせ。
5. ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
(1)ヘプツィバー・メニューイン 1936年6月(EMI References;Biddulph LAB124/5)☆
(2)ヘプツィバー・メニューイン 1947年3月(Biddulph LAB161)★
(3)ケントナー 1957年8月、9月(東芝EMI ヴァイオリン・ソナタ全曲)★★★★
(4)ヘプツィバー・メニューイン 1959年頃?(LP:EMI)★★☆
(5)ヘプツィバー・メニューイン 1961年5月放送録音(LP:BBC "A Tribute On His 65th Birthday")★★★★
(6)ヘプツィバー・メニューイン 1962年11月ライヴ(LP:Melodiya 2枚組)★★★☆
(2)はベートーヴェン:ソナタ第10番(2)と同様。
(3)はCD化されて音質が悪化した。(追悼盤の音質は不明。購入された方はメールください。)
(4)は輝かしい音色でボウイングの衰えを感じさせず、技巧も冴えている。
(5)は"A Portrait in Sound"とA.チェレプニンのヴァイオリン・ソナタ(p:作曲者、1972年12月放送録音)との組み合わせ。このLPのメニューイン自身のライナーによると1981年2月にヘプツィバーとソナタ全3曲録音の予定があったが、ヘプツィバー急死のため中止になったとのこと。残念。
6. バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番
(1)バラー 1947年12月(Biddulph LAB161)★★
(2)ヘプツィバー・メニューイン 1957年5月&10月 モノーラル(東芝EMI)★★★
(3)ヘプツィバー・メニューイン 1962年11月ライヴ(LP:Melodiya 2枚組)★★★★★
(4)ジェレミー・メニューイン 1980年(Ades +ヴァイオリン・ソナタ第2番)★★★
(5)第2楽章のみ:ヘプツィバー・メニューイン 1961年5月放送録音(LP:BBC "A Tribute On His 65th Birthday"★★★★
(1)はベートーヴェン:ソナタ第10番(2)と同様。
(3)はベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番(5)、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番(5)との組み合わせ。
(4)はADFグランプリを受賞。フランスのCD通販サイトCD-MAILで入手出来るようです。
7. バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
(1)1947年6月 (EMI References 7698042 +ヴァイオリン協奏曲第2番)★☆
(2)1957年10月 モノーラル(東芝EMI +ヴァイオリン・ソナタ第1番(2) )★★★★★
(3)1977年頃 (LP:EMI)★★★☆
メニューインが委嘱・初演した曲。
(2)は東京文化会館音楽資料室と民音音楽資料館(JR信濃町)でLPを聴くことが出来る。
(3)はキズもあるが同じ70年代録音のバッハの無伴奏とは対照的な透明で非常に輝かしい音色に圧倒される。第1楽章と第3楽章がすぐれており後者は(2)以上かも。
8. フランク:ヴァイオリン・ソナタ
(1)ヘプツィバー・メニューイン 1936年11月(Biddulph LAB058 "Menuhin Plays French Masterpieces")★★★★
(2)A.マカロフ 1945年11月16日ライヴ(Revelation RV10067)★★★☆
(3)ケントナー 1955年5月(LP:EMI)★★☆
(4)ヘプツィバー・メニューイン 1959年頃(LP:EMI)★★★
9. ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
(1)A.マカロフ 1945年11月17日ライヴ(Revelation RV10067)★★★
(2)フェヴリエ 1974年9月(EMI Menuhin Edition CDM 7 63986 2)★
8.(2)と9.(1)は例によって音質劣悪。MelodiyaのLPではオボーリン(p)と記載されていた。
10. ルクー:ヴァイオリン・ソナタ
(1)ヘプツィバー・メニューイン 1938年3月(Biddulph LAB058 "Menuhin Plays French Masterpieces")★★★★
(2)ガゼル 1955年頃(LP:RCA)★★★★
(2)は(1)よりも速いテンポで緊迫感があり、みずみずしい。前半2楽章はこちらの方が良い。音色も輝かしい。ただ第3楽章の技巧の安定度は(1)よりやや下回る。
11. ハンデル(ヘンデル):ヴァイオリン・ソナタ全曲
マルコム(cemb)、ガントレット(gamb) 1967年4月(EMI)★★★☆
12. エルガー、ヴォーン・ウィリアムズ、ウォルトン:ヴァイオリン・ソナタ(EMI British Composers CDM5 66122 2)
エルガー ヘプツィバー・メニューイン 1978年4月 ★★
ヴォーン・ウィリアムズ ヘプツィバー・メニューイン 1978年10月 ★★★
ウォルトン ケントナー 1950年5月 ★★★☆
1.は音程に問題があるが音色が美しく雰囲気も良く出ている。
2.はその音程もそれほど気にならない。
3.はメニューインとケントナーの妻ダイアナ、グリセルダ姉妹に捧げられ、初演はメニューイン/ケントナーによって行われた。
13. コープランド:ヴァイオリン・ソナタ〜第2楽章レント
(1)ガゼル 1950年代(LP:HMV;RCA)★★★★
民音音楽資料館(JR信濃町)で聴くことが出来る。
14. ベン-ハイム:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
(1)ステレオ・アナログ録音(Gallo CD-530 "Music from Israel")★★☆
メニューインが委嘱・初演(1952年2月、カーネギー・ホール)した曲のひとつ。
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