10位:機動戦士ガンダムSEED DESTINY (A)

さて、と。トップ10に入って早々になるが、いきなり濃い作品の登場だな(笑) ちなみに上位10作の内訳はマンガ7作とアニメ3作(コレ含む)だから、本作は既に「オレのベストアニメトップ3」に入っているほどの好き作品だってこと! そりゃもう、思い入れは海よりも深し…ってヤツだ!!
もちろん第10位の本作がそうなんだから、ここから上位の作品は全て「ヤバイほどに思い入れ満載」な作品だらけってことだけどさ(笑)

まぁ、それはともかく…。本作にはオレのような熱烈なファンが多いのと同時に、やはり「アンチ」が多いことでも有名だ。ゆえに本作をこの位置に据えるオレに対し、「なんだよ、この種厨が!!」と文句を言いたい人もいるだろう。まぁオレが種厨であることを否定する気は無いし、本作を嫌いな人にまでわざわざ「好きになれ!」と強制する気も無い。だが的を射た「批判」だったらやりたい人が勝手にやればいいと思うが…オレはせめて「アンチ種厨」の見当外れな言い掛かりだけは勘弁して欲しいと思っている。オレが元来、安易な批判ってモノ自体を好まない…という部分を差し引いても、目に余る批判が多いような気がする。もともと批判の多い作品であるために、「みんなで渡れば怖くない」とばかり、タガが外れているトコロがあるのかもな。

しかしそこには、これまた面白い符合があったりする。本作に対しアンチが叫ぶ「否定部分」と、オレが本作に惹かれる所以となった「賛成部分」との間には、実際比べてみると妙な一致が見付かったりもするんだよ。そしてこの事実こそが、オレにとっても相当に興味深く面白いポイントなのだが。

たとえば古くからのガンダムファンで、「俺はガンダムの全てを解っている」という自負がある人に多い「あんなのガンダムじゃないね!」という非難。
だがオレは『ガンダム』シリーズ自体を4,5作しか観ていないし、そのため「ガンダムとはこういうもの!」という固定観念が存在しない。だから本作も問題なく楽しむことができた。「固定観は廃すべき」ってのはオレの持論だが、それが妙なところで効果を発揮する結果になった。
あるいはこれもベタなツッコミだが、主役であるシンの立場が不遇であることを指摘し、「あんな主人公じゃダメだよ!」という非難もあるが……。
オレはむしろ「あんな主人公」だったからこそシンに惚れ…転じて本作にも惚れているんだが! あれほど人間味のある主役なんて、近年お目にかかったことがあるか!? これも極論であることを理解したうえで、あえて皮肉らせてもらうが…だったらアニメの主人公ってのは強くてカッコ良くて頭も良くて、容姿端麗・文武両道の無敵超人だったらそれで満足だって言いたいのだろうか? …少なくとも、オレは違う。

だが最後に…もうひとつメジャーな非難があるんだが、コレに関してはオレも庇うことができない! だって「ストーリーがメチャクチャだ!」なんて言われたら、ある意味どうしようもないでしょ(笑) そりゃ「メチャクチャ」ってのも主観に過ぎず、そういった意味ではやはり大したモノじゃないが……。
しかしながら本作には、ファンであるオレから見ても確かに「メチャクチャ」な部分はあった。後半の急ぎ足なんかも含めてさ。
だけど結局、最後はこういう話になるワケよ。その「メチャクチャ」を、貴方は馬鹿にするタイプですか? それとも楽しむタイプですか? …と。

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