20位:幽☆遊☆白書 (C)
古き良き時代の…なんて言ったら語弊があるが…。ともかく1990年代、オレが物心付いた頃にちょうど流行していた作品ということで、やはり思い入れは深い。そのためここでは「C」表記であり、実際マンガの方が詳しいながらも、アニメ版も殆ど全話を観ていたりする。そして何度か言っている通り、こういった「どっちも知っている作品」ってのはオレの中でけっこう珍しいので、逆にそれだけ愛着のある作品…ということでもあるわけだ。
実際バトルマンガ(アニメ)というジャンルの中でもトップ5に入るほどの好き作品でもあるし、オレにもホントに「根強い想い」が存在しているらしいな。
ともかく本作に関してオレが魅力に感じていたことは、大きく分けて2つある。まずひとつ目は、バトルマンガとしての『幽白』がひたすら「バランス」に富んでいたトコロだ! 『DB』なんかが「(悟空や悟飯を中心とした)単独ヒーローモノ」と位置付けるとすれば、本作はまさしく「チームバトルモノ」の王道をひた走っている雰囲気!! 特にトーナメント終了後からは、群像劇っぽい雰囲気でもあり、そこは相当にオレ好みだった。
そしてもうひとつのポイントとは、これまた本作が単純な「バトル」に留まらなかった…という部分だ! これは本当に、『幽白』という作品におけるかなり独特な要素だと言える。海藤とのタブー対決や天沼とのゲーム対決など、まさに富樫節の嵐! …といった雰囲気で、読んでいて心地良かったぜ!!
19位:20世紀少年 (C)
いやはや…オレもこれまで色々なマンガを読んできたつもりだが、これほどまでに「伏線が満載」の作品なんて見たこともなかった!
というか「3ページに1回は何らかの伏線が張られているんじゃないか?」とさえ思うほどに、その伏線の多さは半ば「異様」なほどで(笑)
正直単行本を買っておらず、解らないトコロを読み返すことができない「雑誌派」の人だった場合、「理解が難しい」どころか「理解不可能」なんじゃないか? とさえ思う。だが逆に言えば、その伏線をきちんと回収し理解しながら読んだ場合…本作はマジで「超面白い」ってわけさ!!
だが『20世紀少年』、そして『21世紀少年』。本作の「どこが面白いか」ということを言葉で説明するのも、なかなかに骨だったりする。
そりゃ確かにシナリオの面白さ、そしてキャラクターの魅力、あるいはプロットの構成その他諸々…当然ながら、それら基本部分が備わっているのは言うまでもない。だが本作を読む際の大事な心得ってのは、ストーリー云々よりもむしろ「雰囲気」を楽しむことが第一ではないかとオレは思っている!
浦沢さんのマンガは本作しか読んでないから、コレが「彼の特徴」なのか「作品の特徴」なのかは判らんが…なにより本作には、読者に対し意図的に「雰囲気を読ませようとする」シーンやコマ割り(顕著な例は、無台詞コマの多用)も随所に見られ、作品全体が心地良い独特さに満ちているんだ。