22位:ドラゴンボール (A/C)
原作はもとより、アニメ版『無印』『Z』『GT』をも加味した順位(ただし『GT』はブツ切り視聴)がココ。もっとも、一番比重が大きいのはやはり原作マンガ版だな。というのもオレだって子どもの頃からアニメは目にしていたが、その頃は良くて「まぁ、普通に好き」というレベルだったから。
だが数年前になって、オレもようやく「原作を全部集めてみよう」という気になってさ。そのため古本屋をハシゴしながら全42巻をコツコツ集め、そして読みふけったわけなんだが…いやホント、やっぱり鳥山さんはヤバイな(笑) マンガの面白さってのが、また相当のモノだったんだよ!!
というわけで、「普通に好き」だったハズの本作が、いつの間にかこんな高順位まで昇ってきた。有名度にかけては日本はもとより「世界トップクラス」の本作だけに、ここでオレがあえて内容に踏み込む必要性も無いが…ともあれ『DB』には、まさに「王道」という言葉を冠するに相応しいだろう!!
そう。「王道」は、「平凡」とは違う。王道とはまさしく「王の道」。何者も並ぶことを許されぬ、王者のみに許された境地! ゆえに、本作をその言葉で称することに殆どの人間が文句を挟まない状況…それこそが、安易な言葉よりも真に『DB』という作品の素晴らしさを端的に表しているんだと思う。
各話毎の「ヒキ」の上手さや、「燃え」を体現したストーリー。そしてパワーインフレを快感にすら感じる作風の巧みさは、本当に感動モノだった!!
21位:餓狼伝 (C)
オレは原作小説は未読で、板垣さんのマンガ版しか読んでいないものの、もはやそんなの関係ナッシング! たとえ原作を知らずとも、本格派のバトルマンガとして、本作の面白さはマジで卓越しまくっている! 当初は板垣さんが描いているということで、あの人のファンであるオレとしては、作品の内容に対してではなく「板垣さんへの愛着」から読み始めた本作。つまり最初は「刃牙の亜流」みたいな面持ちで読んでいたのも事実だ。
だが今では、完全にひとつの作品として…そして同時に個人的な好き度はともかくとして、『刃牙』シリーズとも並列同レベルの存在だと認識するようになったオレがいる。こういうマンガを読むと、やはり板垣さんに格闘モノを描かせたら敵はいない! …って事実が良く解るな(笑)
ともかく同じ作者さんの同じジャンル作品だけに、ひとめにはその差異が解りにくい本作。だが読んでいれば、自ずとその違いにも気付くというモノさ!
まず『刃牙』ってのは、タイトル通りに…と言うべきか。基本的には主役の刃牙を主軸に据えており、その成長を描いた(特に『グラ刃牙』)作品だ。対して『餓狼伝』は主役として一応丹波を配置してはいるが、むしろ群像劇に近い雰囲気を持っているように思える。しかしそこがまたかなりの味になっており、特に「主役の出場しない格闘トーナメント」の開催には心震えた! なにせ、それだと「誰が優勝するか予測不能」で、メチャクチャ面白いんだ!!