24位:エアマスター (C)

ここでもたびたび話に出てくる友人のMックン…ではなく、コレは別の友人Bっちから借りたマンガだ。そしてだからこそ、最初は微妙な思いだった(笑)
いや、コレは別にBっち本人がどうのという話じゃなくてな。正確に述べるなら、「Bっちから借りるマンガ」に対する先入観に拠る話なんだよ。
なにしろ、アレは中学生の時分だったか…Bっちがオレに「初めて貸してくれたマンガ」ってのが、あの『幕張』だったから(笑) いや『幕張』もつまらなくはないとオレは思うんだが、少なくともアレ以来、Bっちから借りるマンガは(良い意味でも悪い意味でも)「微妙なモノ」という印象が付いちまったんだ。

そしてその印象による先入観の影響なのか否か…ともかく序盤の『エアマスター』は、正直言って「微妙」だとオレは感じた。コレはバトルマンガなのか? コメディ路線なのか? 学園ドラマをやりたいのか? …と、読んでいるオレとしても作品の方向性がイマイチ掴みきれなかったんだよ。
だがそれでも、せっかくBっちが貸してくれたモノだ。オレとしても安易に結論を出さず、根気良く読書を続けていたんだが…。
アレは何巻を読み終えた頃だったか? ともかく物語も中盤に差し掛かったあたりから、オレは本作の魅力に気付き始めた! というか生意気な言い方になるが、中盤過ぎから「マンガの方が方向性を固めてきた」んだよ!! バトルマンガとしてのノリが『刃牙』に近く、それが本当にナイスだった!

  23位:無限のリヴァイアス (A)

オレは「良作」とか「名作」という言葉自体は嫌いじゃない…が、使用には十分な注意が必要だと思っている。なぜならソレは自己中心主義の身勝手な批評に直結しかねないし、そうでなくても最近は「自分の考え=世間の常識」だと勘違いしているような輩も多い。更に「良作・名作」という言葉の裏には常に「駄作」という単語が見え隠れし、そちらの言葉は嫌うオレにとっては「良作・名作」もまた使用を控えがちなモノとなっているんだ。
だがその前提を僭越ながら理解してもらった上で、あえて言おう。この『リヴァイアス』は、本当に「名作」だとオレは思うんだよ!!

もちろんコレは、あくまでオレ個人のイメージだとして捉えて欲しいんだが…本作を名作だと感じる理由は、純粋にその「面白さだけ」が原因なんだ。
そう、いつものように小難しい理屈を並べ立てる必要すらないッ! アニメとしての…物語としての非凡な面白さ。それは既に、オレにとって「好き」という言葉さえも超越した境地に本作の位置を押し上げていた…と言っても良い。ってしまった、またいつものクセで小難しい口調になっちまった(笑)
ともかく本作の魅力はひとえにその作風の独特な雰囲気…その部分にこそ集約されるとオレは思っている。閉鎖された空間だからこそ、大人の存在しない密閉社会だからこその機微。それを綿密に見事に描ききった本作は、群像劇としての魅力にも富み、やはり見惚れずにはいられなかった。

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