51位:GANTZ (C)
こりゃまた…作風も雰囲気も相当に独特なマンガということで、もう初めて手に取ったファーストインパクトから凄まじいモノがあったよ!
それはもちろん、CGを多く用いる作画の手法自体が独特だったという理由もある。だけど『GANTZ』の独特さってのは、そういった「見た目の独特さ」なんかとは全く別の次元にあると思うわけさ! それこそ作品の根源的な部分で、そこには他と一線を画す特別な魅力があるんだよ!
そうとも…。「読んでいて緊張感を感じる世界観」というのは案外陳腐な言葉で、それこそ「言うは易し」だが、実際「真面目に緊張感を抱く」なんていう作品はオレ自身が見知ってきた中においても僅か数作しかない。だけど少なくともこの『GANTZ』ってのは、確実に「その数作」の中に入ってるんだ!
そしてまた、コレも当然主観だが、あの『ジョジョ』や『アカギ』でさえもその領域には達していないとオレは考える! 「好きさ」とはまた別の話だけどな。
なによりコレは少年誌連載ではないため、その内容自体が相当にシビア、かつハードなものだった。その源泉は、作品そのものを常に純然たる「死」と直結した描き方をしている部分であり、そこがまた大きな魅力! 重要キャラや主役であろうとも、平等に死を描くサマには心惹かれるぜ……!
  50位:嘘喰い (C)
連載開始は約1年前とかなり最近の作品ではあるが、とある人から薦められたことを契機として単行本を読み始め、ものの見事にハマったマンガ(笑)
しかし前提として、こういう最近始まった若々しい作品ってのは、それだけで他作と比べ「不利」だったりするんだよ。
例えば巻数も多く、数年〜十数年にも及ぶ長い付き合いがあり、オープニングからエンディングまで全てを見知った馴染みある作品A。
対してまだ数巻しか発売されてなく、たかだか1年程度の付き合いで、未だ完結とは程遠い地点までしかストーリーも進んでいない作品B。
この両者を比べた際にどうしてもAの方に気持ちが奪われるというのは、仕方ないというかむしろ「当然」だとさえ思う。もっともこの理論には至極まっとうな反対意見があって、それは「古い作品より、最近読んだ作品の方が良く覚えてるし愛着も沸く」というモノであるんだが…。とはいえこのどちらが真理か? …な〜んてことをここで議論する必要も意味も無いからな(笑) 単純に考え方の問題で、オレは前者の思想だってワケだ。
つまり結論として本作には、「BタイプながらAタイプへの愛着を凌駕するだけの面白さがある」って話さ! 知略モノながら、パワー溢れる作風が素敵!
  49位:咲 -Saki- (C)
いやはや…しかしオレも、ちょっと難解ぶった話をしてみたところで締まらんモンだなぁ。世の中そうそう上手くはいかないってトコロか。
「最近の作品は、昔から知ってる作品より好き度が高くなりにくい」→「嘘喰いは最近の作品だけど高順位」→「だから嘘喰いはレアで凄い!」
…という三段論法を軸とした話を上の項で論じてみたはいいものの、その次にランクした『咲』が、これまた超最近の作品だったりするんだからさ(笑)
しかも上記『嘘喰い』が現在単行本4巻まで刊行されていることに対し、『咲』はまだ2巻。それで順位はこっちが上なんだから、なかなかに凄まじい。
とはいえここで連続ランクになったからそうは見えないかもしれないが、こういう作品はオレにとっても相当に珍しいんだからなっ! (←強く主張)
なにしろ50位より上で「未だ5巻以下しか刊行されていない未完のマンガ作品(外伝作品は除く)」に限定すると、それは全部で3作しかないのだから!
つまり『嘘喰い』も含め、そんな3作中の1作に数えられる『咲』だけに…オレも相当に好き&今後が楽しみなマンガがコレである。
もともと麻雀好きで週一は卓を囲んでいるようなオレだから…ってこともあるが、『アカギ』と並行して読んでいたため、その(色んな)ギャップに惚れた!
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