アンケートの問題点
ひとつめの問題点は、「同一人物の大量投票」です。
ネット上でも多く行なわれている「ボタンクリック型」などの単純なアンケート・ランキングの場合、そのソフトの大ファンなどが、ひとりで何十票も投票することは日常茶飯事です。
もちろん「1日1票制限」などを設けているところもありますが、それも1日おきに毎日投票されたら結局同じことですね。
もちろんそれが悪いこととは言いませんが、ここではもっと厳密な、また内輪で楽しめればいいという主旨のランキングがしたかったわけです。
だからこそ、「個別にメールを送る」などというやり方で、同一人物の重複投票をできる限り防いでいるわけです。
しかしふたつめの問題点……「知名度による投票」に対しては、そう簡単に対策を立てることはできません。
「知名度による投票」とはすなわち、こういうことです。たとえば「ベストゲームランキング」なるものを大々的に行なったとしましょう。
1人1票投票するとして、投票できる項目は「ドラクエ」か、「FF」か、「テイルズ」のどれかとします。すると、どうなるでしょうか?
これはもう、「ドラクエ・FFとテイルズ、どちらが面白いか」などという話とは全く関係なく、ドラクエ・FFが圧勝することでしょう。
なぜならテイルズシリーズに比べてドラクエやFFは、圧倒的に知名度が高いからです。
誰だって、自分が未プレイのゲームや、知らないゲームに対して投票することはできません。
だからこそ「この三つのうちどれが一番好きか?」などと聞かれた場合、最終的な票数が「最も知名度(プレイ人口)の高いゲームから順になる」のは明白でしょう。
だって「ドラクエ・FFは知っているがテイルズは知らない」という人がいた場合、いずれにせよ絶対テイルズには投票されないのですから。
しかし、オレはあくまで「人気投票」を目指していたので、「知名度ランキング」になってしまうのはどうしても防ぎたかった。
だからこそ今回のランキングでは、皆さんにわざわざ「あなたがプレイしたシリーズは何か?」ということまで尋ねた上で、ポイントの合計値ではなくパーセンテージを求めて順位付けを行なうことに決めました。
具体的な図式はこうです。
すなわち「100人がプレイした中で、30人が好きと言った」ものよりも、「20人がプレイした中で、18人が好きと言った」ものの方が上位に来ると、そういうことですね。
この場合はパーセンテージで計っているので、100点中前者はたった30点(30%)しかなく、対して後者は90点(90%)ということです。
今回のランキングではその計算式を基本として、集計を行なっています。