「武神の名に、恥じぬ漢……」
「もう………………心配ねェ」
「おまえの甘っちょろい思想の果てに、あの姿がある!!」
パンチ一発地震が止まる。これを、勇次郎のための標語に認定してもらえないだろうか?
範馬勇次郎、地上最強の生物……。
彼という人間のスケールを端的に表した言葉だと思うのだが、どうだろう。
ともかく、「刃牙読者で花山さんが嫌いな人はいるのか?」という話はどこでも聞くことができる。
しかし、それは勇次郎には当てはまらないと思う今日この頃。
彼のレヴェルというものは、最早個人が好きとか嫌いとかいう感情を差し挟む余地の無い境地にまで達していると思うからだ。
しかしながらそう感じている上でなお、オレはこの方が好きだ。
男として憧れるとか、そういう陳腐な言葉で片付けられるものではなく……単純に惚れたってヤツ。
彼の強さとその存在感は、まさしく必然的に人を惹きつける。その好き嫌いは問わずとしてもだ。
そして、オレの場合は「好き」に傾いていたと……ただそういうワケさ。