25位:安藤 玲一
「そりゃオメェ勇次郎のように北極熊はムリとしてもだ――この辺にいる月の輪熊あたりなら………この拳で十分よ!」
とりあえず「いい人」だ。闘いを通して友情を育んだ相手なら数あれど、刃牙にとっての「頼れる保護者」といったら安藤さんくらいしかいまい。
死に瀕した刃牙が頼ってきた相手も安藤さんだし、また劇中一番の「勇次郎の友人」と言えるのもやはりこの人だろうと思う。
戦闘力的には夜叉猿にも勝てない安藤さんだが、それでいて範馬親子との親交は深い。やっぱ、それは安藤さんの人徳だろうな。
24位:範 海王
「ワケわかんねェ……」
……っていうか誰だよ、コイツが範馬の血だとか言ったヤツは!! 独歩ちゃんではないが、ハズレもハズレ。大ハズレだったなあ……。
登場した当初から、「絶対コイツは強え! 顔が克己似というのが不安だけど、確実に上まであがってくるぞ!!」とオレは思っていたよ。
そして……だからこそ気付くべきだった。『刃牙』における「絶対強い」は、「絶対弱い」の間違いだということを……。
23位:スペック
「どうだいボウヤ……一瞬の間も空かない! これが無呼吸打撃だッッッ!!!」
死刑囚編が始まってすぐの頃は、「一回闘ってもうリタイヤとは! 勿体無いし情けない!!」と随分スペックのことを悪く思っていたものさ。
でも、それはとんだ勘違いだったな。「真っ先にリタイア」したからこそ、コイツの評価はこれ以上下がることはない!
今ではむしろ、「死刑囚の中で実力No.1?」と思わなくもないぞ。他のヤツらのあの惨状を目の当たりにすればなぁ……。
22位:ヘクター・ドイル
「………セ・イ・ケ・ン」
助けてもらった直後に神心会を爆破したりと、やっていることは確かにエゲツない。……が、総じて見るとどうしても「いい人」という印象が消えない。
散り際のカッコ良さという点においては、5人の中でも随一。ヘタレた仕草もそこまで見せることなく役目を終えた。
その代わり、そこまで圧倒的な「強さ」を見せ付けてもいないのが彼。圧勝してみせたのがロブ・ロビンソンくらいではなあ……。
21位:シコルスキー
「ま………ッッ、敗………ッッ、敗けたくない!!!」
「死刑囚」という言葉の価値そのものを、地底のどん底まで突き落とした男。
「敗北を知りたい」などとうそぶきながら、猪狩に小便をかけたとき以来敗けしか経験していない男。
とりあえず、今となってはなぜコイツがガーレンに勝てたのか教えて欲しいくらいだ。それでいて……どうしても嫌いにはなれないヤツである。