デス・デスティニー
ライト「お前がここへ来るとは、正直思っていなかったよ、ニア」
そう言うライトに向け、銃を構えるニア。
ライト「なるほど。だがいいのかな。本当に、それで」
同じく銃を構えるライト。
ライト「止めたまえ。そんなことをしたら、世界はまた、元の混迷の闇へと逆戻りだ。僕の言っていることは真実だよ」
息を呑む、SPKや日本捜査本部の面々。
ニア「そうなのかもしれません。でも私たちは、そうならない道を選ぶこともできます。それが許される世界なら」
ライト「ふん、だが誰も選ばない。人は忘れる。そして繰り返す。
こんなことはもう二度としないと。こんな世界にしないと。一体誰が言えるんだい。
誰にも言えやしないさ。お前にも、無論メロにも。やはり何もわかりはしないんだ」
ライトの言葉に動揺する日本捜査本部。
ニア「でも、私たちはそれを知っている。わかっていけることも、変わっていけることも」
銃に力を込めるニア。
ニア「だから明日が欲しいんです。どんなに苦しくても、キラに支配された世界は嫌なんです」
ライト「傲慢だな。さすがはLの後継者」
ニア「傲慢なのはあなたです。私はただの、一人の人間です。どこもみんなと変わらない。メロも。
でも、だからあなたを討たなきゃならないんです。それを知っているから」
SPKの視線がニアへと集まる。
ライト「だが、お前の言う世界と僕の示す新世界。皆が望むのはどちらかな。
今ここで僕を討って、再び混迷する世界を、お前はどうしようと言うんだ」
ニア「覚悟はあります」
銃口を向けなおし、ニアがライトを睨み付ける。
ニア「私は戦う!」
引き金を引く指に力を込めるニア。それを見て自らも引き金を引こうとするライト。
パァン…!!
一発の銃声が響き、ライトの身体は床へと沈んでいった。そんなライトに、相沢が近付く。
ライト「か…はっ……。やあ、相沢……。撃ったのは君か……」
相沢「いえ、松田です」
ライト「なっ……!?」
はっとして、松田の方を見るライト。そこには座り込み、泣きじゃくる松田の姿があった。
松田「ライトくん……! ごめん…なさい……! でも、ニアの言う、あした……!!」
ライト「ふっ……。そう、か……(ガクッ)」
デスノート、完。
とまあこんな感じのを妄想していたんですけど、実はニアピン賞だったのでビックリ!(笑)
個人的には、せめて「撃ったのは君か……」って台詞くらいは本編のライトにも言って欲しかったです!!(んな無茶な)