PS版新規参入の仲間モンスターズの中で、オレ的に一番のヒットだったのがコイツ。
サイモンという名前の元ネタは恐らく、『IV』の2章……武術大会4回戦で出てくるアイツだろう。
……が、一体何人のプレイヤーが気付けるんだよ、それ。
オレはたまたま覚えていたからいいものの、よっぽどの巧者が製作サイドに居たんだろうと思うよ。

ともかくも、コイツはマジで漢らしい野郎だよ。(いや女だという可能性もあるが)
強さ、仲間になり易さ、そしてグラフィック……。
プレイヤーが仲間を選ぶ基準というのは色々あるが、ともかくひとつはっきりしていることがある。
それは、数ある仲間モンスターの中からプレイヤーに選び取ってもらえる(＝メインパーティー入りする) ヤツらというのはわずか一握りだけだということである。

そんな他者を蹴落とさなければ勝ち残れないような戦場において、その身ひとつで……。
すなわち特技を全く覚えないヤツというのは、それはもう漢らしいと言う他は無い。

もっとも、プレイヤーもすぐにはその事実に気付かない。気付くのは、レベル20ほどまで育てた後であろう。 ただしそこまで育てた者として、もうオレはコイツを切り捨てることなどできなかった。
まあ単純に戦力にもなるし、またレベル99まで上がる。結局、最後まで使っていたというわけだ。