5位:アーロン (ファイナルファンタジーX)

「覚悟を決めろ。……他の誰でもない。これは、お前の物語だ!!」
「俺が疲れたんだ」
「おまえもな」
「何かを変えたいと願ってはいたが、結局は何もできなかった。……それが、俺の物語だ」
「さあどうする! 今こそ決断する時だ! 死んで楽になるか、生きて悲しみと戦うか! 自分の心で感じたままに、物語を動かす時だ!」

さ〜ってと! とうとう来ましたトップ5!! トップ10に入った時にも同じような台詞を言ってた気もするが、そこはそれ。 10〜6位と5〜1位とじゃ、そこにある意味合いも随分変わってくるだろう。いや5位以上ともなれば5,4,3……と1位ごとに何か特殊な意味があっても不思議じゃない。
ともかくも、5位はこの方! 『FFX』よりアーロンさんだっ!!

アーロンさんは、オレにとって非常に特殊なキャラなんだ。というのも、オレはそもそも「作品」とそこに登場する「キャラ」とを、恐らく普通より離して考えているからだ。 要するに、いくら魅力的なキャラが多数登場する作品であろうと登場人物は所詮登場人物でしかない。キャラをキャラとして好きになることはもちろん良いんだが、作品そのものの良し悪しはまた別の領域だろう……という考えなワケ。(「魅力的なキャラ」というのは作品を計る一要素でしかないってことね)
でもアーロンさんの凄まじいカッコ良さは、そんなお堅い脳内理論などものの見事に吹き飛ばした!! オレは正直『FFX』というゲームがそこまで好きではなかったのだが、「アーロンさん」という一人のキャラクターのパワーがマイナスをプラスにまで転じさせたんだ! (正確にはティーダのパワーもある)

特に説明もなくティーダのお目付け役として登場するが、後にアーロンさんは「伝説のガード」であったと皆は知る。
当然パーティー内の「最も頼れる人」という位置に落ち着くアーロンさんは、その冷静な面持ちと相まって本当にカッコイイんだよ!!
しかも、冷静さだけが彼の魅力じゃない。普段は表に出さないものの、内に秘めた凄まじい「熱さ」は確実にパーティーNo.1だろう!! ユウナレスカと対峙した時のアーロンさんの台詞には、リアルに身体が震えたもんだよ。

また戦闘時の強さなど、もはや反則モノ。参入直後から最大HPの圧倒的な差を見せつけ、誰もがパーティーに入れてしまうアーロンさん。当然のように攻撃力もダンチであり、巷で「キマリは役立たず」と言われる所以の80%強はアーロンさんの責にあるだろう。 また、最強武器の性能がひとりだけ皆と違うというのは開発陣のひいきかな?(笑) オレは1周目からヘタに入手しちまったせいで、ラスボス戦の緊張感が皆無になった……。

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