54位:悠久山 安慈 (るろうに剣心 明治剣客浪漫譚)
「法力などそもそも人の信仰心をあおるためのただの吹聴……もし仮にあるとしても、今の私には使えん代物だ」
「お前が私の救世に納得いかないのならばそれで構わん。だが、邪魔立てする者は容赦せぬ」
「退け。今回だけはこれで見逃してやる」

今まで何度か言ってきたことかも知れないが、格闘マンガのバトルキャラに求められる要素というのは大きく2つ。すなわち「強さ」と「カッコ良さ」だ。
だから、オレ的に見た場合安慈おしょーの位置はマンガ的に失敗なんだよ。なぜなら、おしょーは強すぎてまたカッコ良すぎた。そんな彼が「先鋒」ってのはマズイっしょ!?
この方が一番に登場してくれたお陰で、その後の蝙也たち3人組はもちろんのこと、宇水やら不二やらという切り札までが「パワー不足」に見えちまって! 正直アイツらとは器が違ぇよ!! その信念の凄まじさは、作品内でも随一だ。強さでも、トップ10には当確だしな!
  53位:竹内 理緒 (スパイラル 〜推理の絆〜)
「忘れた? 魔方陣の爆弾作ったの……あたしだよ」
「はうううう! たすけてよ〜〜、こーすけくぅ〜〜ん!」
「でもこれ、やっぱり注意を逸らす大ウソかもね。さぁ……どっちかニャ?」

理緒のように性格に二面性がある女の子の場合、その大多数は「普段はぶりっ子してる」ってタイプだと思うんだ。例えば『TOA』のアニスみたいに。 しかし理緒の場合、その最たる魅力は「そうではない」ところなんだ! つまり性格には二面性があるのに、普段のキャラを「演じてない」ってこと!
もちろん、これはオレの勝手な思い込みだ。でもよ、理緒の場合それが相当に自信持てるんだな。「アレはぶりっ子じゃない!」って。
犬に追っかけられてパンを持ってかれたり、雷を怖がったり……。そういう部分は、絶対理緒の「素」だと思うんだよ! だからこそ可愛い!
背も凍るような頭脳を見せ付けたと思ったら、犬に吠えられこーすけに助けを求めたりしてさ! そのギャップがホントにグーだよっ!!
  52位:ヴァージニア・ナイツ (サガフロンティア2)
「ねえロベルト〜、何か面白い事無いの? ここで毎日ボーッとしてるだけなんて、青春の無駄遣いよ」
「これだよ。男って、どうしてこうかな?」
「ばれてるのか! マズイな〜」

ジニーちゃん! 最終主人公だけあってやっぱり印象は深かったのだが、それ以上に初の女性ナイツということからインパクト抜群だった!
そもそもこの『サガフロ2』には、「女性の主人公」という存在自体がかなり少ない。むしろ他にはエレノアさんくらいしかいないうえ、そのエレノアさんだって真性の主人公とは言い難い。 だが逆にそんな故があったからこそ、ジニーちゃんの存在がひときわ輝いたということかもしれないな。
何せあの娘は、あえてもう一度言えば「最終主人公」なのですよ!? つまりはラスボスを滅し、作品をエンディングへと導く役割を担っているのですよ!? しかしそれでいて、あの緊張感の無さを考えてくださいっ! アレはもうナイツの血がどうのじゃなく……単純にジニーちゃんの性格最高! って話だよな。
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