57位:テンカワ・アキト (機動戦艦ナデシコ)
「もう誰にも悲しい思いはさせたくないんだ! 誰にもだっ!!」
「誰かを守るために戦うって、そんなの当たり前だけど……。相手は死にますよ?」
「君の知っているテンカワ・アキトは死んだ……」
時々思う。アキトって、二枚目なのか? それとも三枚目なのか? 単純な問いではあるんだが、これがなかなか答えに困る。
少なくとも言えることは、コイツはただの「二枚目」でもただの「三枚目」でもないということ。そこまではわかるんだ。だけど普通そういうキャラの場合、大抵はその中間――オレが言うところの3.2枚――であることが大多数である。
でもアキトは、なぜだかそれとも違った印象なんだ。2でも3でも3.2でもないキャラ。そういう不思議なイメージを、オレはコイツに抱いている。
ただ確定事項として、とりあえず「アキトはカッコイイ!!」ということだけは言えるぞ! 普段は頼りないんだけど、決める時は決めてくるから!
56位:柳生 比呂士 (テニスの王子様)
「これにて終わりです。アデュー」
「私のレーザーには触れることすらできませんよ」
「これにて遊びは終わりです!!」
上では一応当たり障りの無いような台詞だけを羅列してみたが、本当に書きたいのはこんなんじゃないよな〜。
ヤギューといったら、やっぱ「残念無念……」とかだろう!? と思ったはいいが、結局アレは仁王に譲ることにした。
その理由は……なんだかネタバレのようだけど(笑)、結局のところ「オレがヤギューより仁王のが好きだから」ということに他ならない。といってもこの順位を見りゃ判るとおり、ヤギューも相当に好きではあるぞ。
なにせ、ジェントルマンとかいうツッコミ待ちの肩書き保持者なんですよ!? もう「アンタの何処が紳士なんだ!!」というツッコミを何百回したことか!
55位:戸愚呂(弟) (幽☆遊☆白書)
「そしてこれが60%ってとこか……。3分でこのビルを平らにしてみせようか?」
「技を超えた純粋な強さ、それがパワーだ!! 突き出す拳の風圧さえ武器になる!!」
「フルパワー! 100%中の100%!!!」
最近でこそ、敵の大ボスにはどことなく憎めないタイプの奴が増えてきた。相手にも相手なりの正義があり、それゆえ主人公たちは苦悩する……。確かにその方が作品的にも深みが出るし、戦いとは別の「心の葛藤」まで描けて一石二鳥だろう。
しかしそれでも! それでもなお、戸愚呂のナイスさに匹敵する奴などそうはいまいっ! なんといってもスゴイのは、彼の場合なかなか酷いこともやっているというのにそれでも何故か「憎めない」ところだ!!
普通「憎めない悪役」ってのはそもそも「悪いこと」をあんまやらないからそう言われるというのに、戸愚呂の場合それが違うってこと!
おまけに性格やら筋肉やらが素敵すぎるやら、妖怪なのに人間味がありすぎるやら……もう最高だ!