60位:マース・ヒューズ (鋼の錬金術師)
「苦しいことはなるべくなら自分以外の人に背負わせたくない、心配もかけたくない、だから言わない」
「イカス入れ墨してるな、姉ちゃん……!」
「ここで死ぬ訳にゃいかねえんだよ!!」
ヒューズ中佐……いや、今はもうヒューズ准将か……。でも嫌だよそれは。ヒューズさんは、中佐のままで良かったのに……!
普段は不真面目そうで親馬鹿で、いつもエドをいじめて喜んでいたヒューズさん。でも軍の暗部に気付くという洞察力・行動力は本物だった。
しかし、結果的にその有能さは、彼の命を奪っていく結果となった。でもオレは、ヒューズさんに「首を突っ込みすぎるのはやめろ」とは言えないんだ。
なぜなら、それがヒューズさんだからだ。危険を感じつつも、自らの信念や正義感を曲げることはない。だからこそ彼は魅力的なんだよ。
ただし、だからといって悲しみが消えるわけじゃない。マンガとアニメと……二度見て、二度泣いた。
59位:結崎 ひよの (スパイラル 〜推理の絆〜)
「本当に鳴海さんが撃たれたら……迷わず逃げ出す自信なんてとても……!」
「今までさんざん私を利用しといて無関係とはなんですか!! いらなくなったらポイですか! 女の子を使い捨てですか!?」
「ふふふ……こんなこともあろうかと鳴海さんに発信機を――……いえ、恋する乙女の直感です!」
結崎ひよの。本名は……不詳。職業は……不詳。年齢は……不詳。マンガのヒロインなのにそりゃないだろっ!? ってな感じのひよのちゃんだけど、だからこそ非常に魅力的な娘だ。
何しろそんなヒロインなんて、普通どこにもいないから。
「あの娘には何かある!」そうしょっぱなから感じていた人もいるだろうし、またあまりの突飛ぶりに頭が麻痺してしまい何にも考えてなかった人もいると思う。
んでもって、オレの場合実は後者だ。ただ単に「信じたくなかった」からかもしれないが。
ただその逆に、彼女の真実を知ったときの驚きは不思議と無かった。きっとそれは、結局ひよのちゃんは「ひよのちゃん」のままだったからだろうな。
58位:雪代 縁 (るろうに剣心 明治剣客浪漫譚)
「破顔ィィィ!」
「ただ跳ねて飛ぶだけの技など、倭刀術においては序の口に過ぎん!」
「この狂経脈の速さは貴様の速さとは質そのものが違う! 俺は相手が動いた後から反応してもこの通り十分に間に合う!」
作者さん的には、『るろ剣』の最強キャラは志々雄だとして描いたという。まあ、恐らくそれは比古師匠を除いての話だろうが。
でもオレにとっては違うんだ! オレ的な感覚で言うと縁は、志々雄をも超える真の最強キャラなんだよ!!
剣心に負けたとかどうとかなんて話は知らねえよ! でもな、仮にヤツらの「戦闘力」をスカウターで計測したら、確実に縁がトップだと思うのだが!
今ここで表してみると、剣心を100としたら志々雄は130、縁は170って感じなんだ。まぁ、比古師匠は250くらいだろが(笑)。
むしろラストの人誅編では、オレは剣心よりむしろ縁に共感していたよ。確かに剣心も一概に「悪い」とは言えないが、それでもやっぱりなあ……。