54位:カルネージハート (PS)
それまでに無かった斬新なシステムを実践したゲームは、常に淘汰されていく運命にある。確かにこのゲームも、個人の好き嫌いが色濃く反映されるだろうことは間違いないが……。
ただし逆にこのような斬新ゲームは、数こそ稼げないものの極端な中毒プレイヤーをピンポイントで生み出すことになる! なまじ同じようなゲームが他に存在しないだけに、趣向がガッチリカチ合った人はそれこそ異常にハマり込むワケ。そして、かく言うオレもそんな一人だったんだ!
さらにオレの場合自分一人ではなく、同じくハマった友人が身近にいたということが大きかった。そのため後半になると単調化するCPU相手のバトルに満足することもなく、より上へ、より上へ――「人間」である友人に勝つために、オレは(相手も)ソフトウェア改修を繰り返した。
そんな状況だったために、オレたちのOKE設計技術力はいつの間にかかなりのレベルに達していたらしい。最終的には、オレの自信作――クーゲル・ベー・アインを元にした遠距離狙撃機体――1機で、CPU3機相手の2連戦に弾切れすることもなく勝利するまでに至った。これは誇りたい!
53位:ミスト (PS)
元々はPCゲームだった『ミスト(MYST)』。晴れてPSに移植されたということで、オレも勇んでプレイし始めたワケだが……。
これはヤバイ! マジ面白い! というかそれ以上に……マジ怖い!! そこらに溢れるホラーゲームの3倍は怖い!! 言うなれば「内側から来る恐怖」だ。
そもそもこのゲームには、自分以外に「敵」などいない。だからあの長い暗闇の階段を降りていっても、淡い明かりが灯ったあの角を曲がっても、目の前に突然敵など現れない……ハズ。現れない……よな? というか現れないで下さいっ!!
あまりにもリアルな空気感に、自分自身で恐怖を増幅させ錯覚してしまうんだ!!
また逆に、「自分以外に誰もいない」からこその恐怖もある。MYST島、その狭くも広い世界に存在する生き物は自分だけ。その揺るぎ無い事実が無限の孤独と恐怖を生む。
そして突然響き渡る意思の無い機械音が、内側のみならず外側からも心身を揺さぶる。
もちろんそういった究極の世界観に支えられた上での、濃密・ノーヒントの謎解きこそがこのゲームの真髄! かなりの日数を楽しませてもらったぞ!!
52位:ドカポン! 怒りの鉄剣 (PS)
「天国と地獄」だなんて、ちょっと大袈裟という気もするけど。でも天国かどうかはともかくとして、確かにアレは「地獄」だったんだ……。
時は西暦199X年。オレ、F志、Bっち、F田の4人は夏休みのヒマを持て余し、このゲームをプレイし始めた。長い……長い戦いだった。何日も何日も、オレたちは朝10時に集まって夜8時過ぎまで、延々とこのゲームに熱中していた。
様々な戦いがあり、ドラマがあった。だがそのうち、ある一人の死亡数だけが目に見えてかさんできた。序盤、計画性の無いパラメータUPをしたのが原因だ。彼は、たくさん死んだ。
かくてそのままゲームは進み、ついに終盤戦に突入した頃、その一人を除く3人は非常に接戦だった。皆――その一人も含め――皆がゲームの決着にワクワクしていた。
そしてゲームは更に白熱し、最高潮を迎えたままオレたちはついにエンディングへと突入した。3人の資産は各々3000万ほどで、ほぼ横一線。ちなみに残る一人は1000万弱だったので、優勝争いからは外れていた。
3人のうち、一体誰が勝つのか。そしてとうとう、エンディングはスペシャルボーナスの発表へと入っていった……。そこでオレたちが目にした衝撃の結末とは!?
もうここに書くのも忌まわしいので別窓につづく!!