7位:SIREN (PS2)
ベスト30に入ったあたりからRPGだらけになってきたこのランキングだけど、ベスト10になってからはまたカラフルだな。
10位から順に「RPG」「シミュRPG」「スポーツ」そして「アクション」と……。まあ狙ったワケじゃないがうまいことバラけてくれた。
これならどのジャンルのファンでも見てて楽しめるだろう! (とは言うが、『FFVII』以外どれも知名度が低〜中レベルのような気が……)
ともかくこの『SIREN1』。『2』が36位だったことを思い出してもわかる通り、またそもそもこれ以前の1人用アクションゲームで最上位だったのがその『SIREN2』だったという事実からもわかる通り、
アクションでありながらここまでの大上位になるというのはオレ的に相当な「異例」のことだ。
そもそもオレは、昔から「RPG派」のゲーマーである。だからオレはゲームを評価するとき、どうしても無意識のうちに「シナリオ」「システム」「キャラクター」「世界観」「音楽」……などの要素を総合して考えてしまう。
だから「アクション」が苦手というわけでもないが、「シナリオ」などより「ノリ」や「テンポ」や「爽快感」を重視するゲームの性質上「好き度」が上がりにくいってのも確かなんだ。
では、何故オレは『SIREN』をここまで好きになったか……? それはもちろん、このゲームがアクションホラーというジャンルでありながら「シナリオ」やら「キャラ」やら「世界観」やらの要素をも完璧に兼ね備えているからであるッ!!
個人的に、このゲームには大別して3パターンの魅力があると思う。「システム&恐怖」「難易度&爽快感」「キャラ&シナリオ」という3つだ。そして言葉の意味を考えればわかる通り、この3点はどれも異なる面白さを指している。
最初のは「ゲームソフトとしての、そしてホラーとしてのデキ」を。2つ目は「アクションゲームとしてのデキ」を。そして3つ目は「群像劇としてのデキ」を。要するに、あらゆる面から見て死角無しなのがこの『SIREN』なのだ!
ここでは、先の3点についてもう少し深めていこう。
まず「システム&恐怖」だが、これは言うまでもなく「視界ジャック」を中核に据えたゲーム全体の面白さを表している。ホラーでありながらパズル的な要素も多分に含んだ今作品だが、敵の視点から見られる恐怖……いやそれよりも単純に屍人自体がゾンビの10倍以上怖いってのが最高すぎる! 特に『SIREN』史上「最恐のシナリオ」であろう春海ちゃんシナリオの前田家脱出劇とか……ヤバすぎるっつーの!!
2つ目の「難易度&爽快感」というポイントだってこれまた秀逸。体力MAXであっても銃2発で即死とか、武器があっても負けることがあるとか、そういうバランスがひたすらにグッド! そしてだからこそ、攻略法を独力で発見しノーミスでステージをこなしていく過程が爽快感抜群なんだ。
そしてラスト、「キャラ&シナリオ」だってそれに輪をかけて素敵だっ!! イカす台詞回しや、『エヴァ』も驚く難解なシナリオ!! マジで素敵すぎるって!!