第十一話:大佐が13秒なのにアーロン11秒ってのも理不尽

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【今回の登場人物】

オレ:『ワンピ』を初めて知ったのが、マンガやアニメではなく『トレバト』だった。ゆえにゲームに対する愛着も余計根深い。

カム:『ワンピ』ファンであるとともに、『トレバト』というソフトを買ってきたのがカム。近接戦闘が得意。

トシ:使ってるキャラに重量系が多いためか、運び屋に徹することが多い。ゆえに宝箱の扱いが得意。

フクタ:使ってるキャラにセコイ奴が多いためか、相手の邪魔に徹することが多い。ゆえにセコい戦法が得意。

  ――― ■■■ ―――



トシ「いつも思うけど、キャラゲーの最高峰っつったら『トレバト』だよね」

フクタ「当然だろ。アレを超えるソフトなんてそうそうねぇよ」

オレ「少なくとも、オレ達がこれまでプレイしたキャラゲーの中じゃ間違いなく一番だな」

カム「一時は、もう『トレバト』以外のゲームやってなかったからね」

トシ「どれくらいブーム続いたっけ?」

オレ「1年くらいじゃなかったか? ともかくオレ達にとって四天王のひとつだからね、アレは」

トシ「そんなの決まってたっけ」

オレ「いや、オレが勝手に決めた(笑) だけどあの4つは不動だろ、やっぱり」

カム「『トレバト』と『スマブラ』と?」

オレ「あと『テニス』に『ゴールデンアイ』ね。ついでに『スマブラ』は『スマデラ』とセットで。それで合計4つ」

カム「どれも全部、メチャクチャやってたからね」

オレ「だって最低が1000時間だろ(笑)」

トシ「あ…でもキャラゲーつったら、『テニス』もキャラゲーじゃん?」

オレ「そういえば、そうだよな。じゃあ『トレバト』がキャラゲーの最高峰ってわけでもないか」

フクタ「いや、でも『テニス』は元の状態から相当にルール変えてやってるじゃん。バランス取るために」

トシ「禁止キャラとか禁止技だらけだしね。そうしないと、どうしようもないけど」

フクタ「だけど『トレバト』は、ほとんどそのままの状態で楽しいだろ」

オレ「それは確かにな。禁止キャラってのも、せいぜいシャンクスとミホークだけだし」

トシ「ルフィとかロビンもかなり強いけどね」

カム「あと、女と組んだサンジでしょ」

トシ「ああ、あれはヤバイ。でも『テニス』とかと比べりゃ全然マシか」

フクタ「だろ。そういう意味で、やっぱりキャラゲーの最高峰って言ったら『トレバト』だと思う」

トシ「システムがマジで最高だからね。元が『ワンピース』なのに、殴り合いがメインじゃないってのがいい」

フクタ「というか、『ワンピース』だからだろ。宝箱を運ぶのが一番の目的とか、メチャクチャ海賊らしくて最高すぎる」

オレ「ルフィとウソップが、同じ土俵で勝負できるのもいいね。ウソップとかは原作通り《弱い》のに、あのルールだったら平等だし」

カム「そうじゃなかったら、『グラバト』みたいにするしかないからな」

オレ「『グラバト』か(笑) 名前は似てるのに、あっちは色々とヤバイからなぁ……」

フクタ「ある意味面白いけどね」

オレ「アレはホントに《ある意味》だろう! …まぁ、そりゃ完全につまらないわけでもないが」



  ―― ◆ ――



オレ「でもカムは、ルフィとかサンジとかゾロとか…そういうメジャーなキャラ使うじゃん。大体」

カム「うん。強いし使い易いし、好きだしね」

オレ「でもオレ達3人は、絶対意味不明だよ。本キャラが」

フクタ「おれはバギーだからな」

オレ「オレなんてスモーカーだぞ」

トシ「そしたら俺は、アーロンとクリークだし」

オレ「でもアーロンとクリークはねぇよ!」

トシ「何言ってんだよ、お前らのも似たようなモンだろ!」

オレ「いやそうじゃなくて、アイツら無駄に強いからムカつくんだよ!!」

フクタ「一応ボスだしね」

オレ「いや、それは解るんだけどよ…でも《アーロン面》とか納得できねぇよ!」

カム「まぁ、あれはね」

オレ「そもそも、どんな経緯であの言葉が生まれたんだっけ?」

フクタ「トシが言い始めたんだろ?」

トシ「とりあえず一番デカいステージあったじゃん」

オレ「常秋島だっけか」

トシ「そこで宝箱を普通に運ぶのは面倒だから、アーロンのパワーでゴールへ全力投球するでしょ」

フクタ「パワーSだからねアイツ」

トシ「でもそこで、投げた後に宝箱に向かって走ってくのが面倒になった。というか、それじゃ遅いことに気付いた」

オレ「だから自分から水に飛び込んでみたわけか…」

トシ「アイツの《水に入ってもすぐに戻ってこれる》って能力さ、最初は大して意味無いと思ってたけど…まさか移動手段に使えるとはね」

フクタ「でも、絶対に使い方違うだろソレ! 敵に吹っ飛ばされたときのための能力だろ!」

カム「でもそのせいで、あのデカいステージは《アーロン面》って呼ばれるようになったわけだよな」

フクタ「アーロンがいたチームが大体勝つからね」

オレ「そういや同じような話で、《クリークタクシー》って単語もあったよな…」

トシ「あったね。だけどあれは、意味が真逆でしょ」

フクタ「やってることは同じだろ」

トシ「でもアーロンは水に入ってもすぐに復帰できるから、自分から水にダイブするわけじゃん。でもクリークにはそんな特殊能力無いからね」

オレ「そりゃまぁ、クリークは他のキャラと同じで、リングアウトしたら戻ってくるのにそれなりの時間はかかるけど」

トシ「ただ結局、ある程度時間かかったとしても、クリークが普通に全力ダッシュするより全然早いから(笑)」

カム「つーかスピードとジャンプがどっちもEとかあり得ねぇよ! 俺は絶対に使いたくないね」

オレ「大体、移動手段にいちいち海に飛び込むキャラなんざアホもいいとこだろ!」

フクタ「タクシー使うぜ! とか、もはや『トレバト』の台詞じゃないから」

トシ「だがドン・クリークが戦場を移動するためには、専用のタクシー使わなきゃやってらんねぇよ」

オレ「あと関係ないけど、お前は妙な略語を作りすぎてたよ、あのゲームで!」

トシ「え、なんかあったっけ?」

オレ「シャーク・オン・ダーツを《シャーコンダー》とか言ってただろ」

トシ「ああ(笑) でもアレは、そう聴こえるじゃねーか」



  ―― ◆ ――



オレ「そういや、地味にハマったのがチームワークラリーだな」

カム「基本はトレジャーバトルだけど、他のゲームだとアレが一番面白かったね。サッカーも好きだったけど」

トシ「でもそれ、他のゲームにクソゲー多かったからってのもあるよな。クンフーサバイバルとか」

フクタ「それはお前がクリーク使ったからだろ!」

オレ「大戦槍ブン回してるだけで100匹超えるとか、楽すぎだから!」

フクタ「あれこそ、まさにクリーク面だろ。おれ達が20とか30匹なのに、クリークだけ3桁とか意味不明」

オレ「でもそれを抜きにしても、チームワークラリーは面白かったよな」

トシ「けっこう戦略的だからねアレ。相手の邪魔したりとか」

フクタ「むしろ、アレはほとんどバスケだろ。宝をゴールにシュートすりゃ勝ちっていう」

オレ「というか、実際アレのためにバスケ用語がメチャクチャ流行ったじゃねーか。スクリーンアウトとか(笑)」

フクタ「あのゲーム、まず位置取りが超重要だからね。相手のパスを身体で止めるのが基本戦法だろ」

オレ「スクリーンアウトだ桜木! とか言いまくってたからな。あとリバウンドとか」

カム「ゴリラダンクって言葉もあったよな。シュートするんじゃなくて、宝持ったままゴールにジャンプするテクで」

オレ「あとアレだ、小暮フリーだ打て! って台詞も流行った」

フクタ「味方にシュートチャンスを伝えるのには、アレが一番解り易かっただろ」

トシ「解り易すぎるだろアレ!」

オレ「むしろチームワークラリーじゃなくて、普通のトレジャーバトルでもバスケ用語使ってたよな」

カム「遠くから宝箱を投げるとき、スリーポイントシュートって言ってたね」

オレ「そこから派生して、キャラ名とスローを混ぜて言うようにもなったんだよな。アーロンが投げるなら魚人スローとか」

トシ「スモーカーが大佐スローだっけ」

フクタ「あとクロコダイルの七武海スロー」

オレ「…なんかソレ、今思うとクロコダイルのが一番カッコ良いよな。無駄に(笑)」



  ―― ◆ ――



カム「そういやアレ、一回データ消えたんだよな…全部カードコンプした後に」

オレ「でもその後、それから5日くらいで再度コンプしたのはある意味伝説だと思うんだが」




――そもそもあのゲームは絶対にメジャーじゃないよな…。今回の話はいつにも増して内輪ネタだ(笑)

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