【今回の登場人物】
オレ:格ゲーは2Dより3D派。だが昔は逆だった気がする。
カム:ここ数年で、かなり格ゲーにハマり出した。ゲーセン通いもけっこう多い。
マーク:昔からの格ゲーマー。オレ達の中では、格ゲー屋として認識されている。
――― ■■■ ―――
オレ「オレ達が初めてハマった『鉄拳』っつったら……」
カム「やっぱ『3』でしょ」
オレ「だよなぁ…。実はオレ『2』もやってたんだけど、ハマれなかったんだ」
マーク「なんで?」
オレ「いや…そりゃ1人でやってたから(笑)」
マーク「おいおい、マジ寂しいよソレ!」
オレ「オレもそう思う。ってか格ゲーは1人でやるもんじゃないねアレ」
カム「そりゃそうでしょ」
オレ「まぁ、オレも初めてやったポリゴン格闘が『2』だったからさ。浮かれちまってな」
マーク「それ何歳の頃?」
オレ「さぁ…13とかそれくらい?」
マーク「ふぅん…とにかく格ゲーは、やっぱ対人戦やらないとつまんないでしょ」
オレ「面白さもそうだけど、腕も上がんないよね。むしろ井の中の蛙を量産することになる」
マーク「どういう意味?」
オレ「ホラ、例えばアレだよ。昔、中学で『スマブラ』が流行ってた頃さ……」
カム「ああ、ヤジの話だろ(笑)」
マーク「ヤジって、同じ学年にいたアイツだよな?」
オレ「うん。まぁアイツ1人じゃないけど、あの頃は多かったぞ〜? 俺はCPUのレベル9に勝てるぜ!! …とか自慢してるヤツ」
マーク「は? CPUって……」
カム「っていうか、コンピューターなんざ3対1でも余裕で勝てるっつーの!」
オレ「だよな(笑) でもなんか、学年だと何故かソレがステータスと化してた」
マーク「それってつまり……」
オレ「うん。みんなあのゲームなのに1人でやってるから、周りのレベルを解ってねえってこと(笑)」
マーク「むしろ『スマブラ』のコンピューターって、普通に弱いよね?」
オレ「うん。『スマデラ』になって更に弱体化したような気がする。ってか、あんまりやってないマークやフクタでも余裕で勝てるレベル」
マーク「だよなぁ……」
オレ「むしろあのゲームを独りでやる神経がオレには理解できん!」
カム「まぁ、俺は1人で練習してるけどね」
オレ「いや、カムとタコッチだけは特別だから。誰も、1人で連続5時間とか練習できないから」
マーク「カムちゃんやタコッチって、家でそんなことしてんのか……」
オレ「そりゃ勝てないわけだ…ってか? オレもそう思う(笑)」
カム「いや、5時間ぐらい普通だろ?」
オレ「全然普通じゃねえって!!」
―― ◆ ――
オレ「話を戻すけどよ、『鉄拳3』のときはチーム戦ばっかやってたよな」
カム「人数多かったからね。むしろアレしかできなかった」
マーク「4対4とかだっけ?」
オレ「最多でソレだな。時々は1人2キャラってことにして、8対8でやってた」
マーク「でも、あの頃は4畳半に8人入ってたんだよなぁ…中学の頃だったけどさ」
オレ「オレとカム、マーク。あとはトシにフクタにタコッチ、チンにタイちゃんだっけ…まぁ、今でも殆ど変わらんメンツだけど(笑)」
マーク「そういやチンとタイちゃん以外は、今でも全員遊んでるわけか」
オレ「ま、それだけオレ達が変化の少ない人生を送ってる…ってことだ」
カム「でも『3』より、むしろ『鉄拳タッグ』にメチャクチャハマってたよね、俺達」
オレ「ああ…ってか『タッグ』のブームはヤバかったな。むしろ色んな意味でヤバかった」
マーク「つーかマルチタップ使わないでやってたよね」
カム「あの頃は、まだ持ってなかったでしょ」
オレ「だからキャラチェンジのとき、チェーーンジゲッター2! とか叫びながらコントローラー自体ブン投げてたもん(笑)」
マーク「そのせいで、仲間がキャッチ失敗すると即死だったじゃん」
オレ「つーか成功してもコントローラー受け取るので精一杯だから、チェンジを狙ってポン拳を腹にブチ込むのが流行ってた(笑)」
カム「クリーンヒットで、せっかく交換したばかりなのに体力半分とかね」
マーク「それ、絶対2コンが損だから!」
オレ「あと、『タッグ』のおかげで色々専門用語が作られた。神風特攻隊とか」
マーク「なんだっけ?」
オレ「自分がHP半分くらいになって、でも仲間が全快のとき、大体はチェンジしようとするじゃん?」
マーク「うん」
オレ「でも仲間がチェンジしろ! と叫ぶのを無視して、まだ行ける! とか言いながら敵に突っ込んでって……」
カム「で、空中コンボで半分減らされて終了。フクちゃんがよくやってた(笑)」
オレ「というか、神風特攻隊って言葉を作り出したのがフクタだ」
マーク「それ、特攻隊っつーかただの無謀じゃん!」
オレ「あと、これもフクタが言い出した。公開処刑ってヤツ」
カム「ああ、アレね。チーム戦やってて、片方のチームがかなり勝ちまくって……」
オレ「そう。1チームはまだ4人くらい残ってるのに、もう1チームは残り1人になって、こんなの絶対勝てねえよ! ってときね(笑)」
マーク「そんでフクタが?」
オレ「うん。どんな公開処刑だよ! って言い出した。そしたら、そっからその言葉が定着した(笑)」
カム「フクちゃんは、流行語作りすぎだから!」
―― ◆ ――
オレ「でもオレ達、『3』でも『タッグ』でもかなり本キャラが被んなかったよね」
カム「そういえば、俺以外に吉光使ってるヤツはいなかったな」
オレ「オレは1人だけ準さんだし。マークは当時からキングでしょ?」
マーク「うん。基本的には」
オレ「そういやあの頃マークが使ってたキングは、マッキンとか呼ばれてたよな」
カム「そうだっけ。マーク・キングの略で?」
オレ「それもあるけど、2つの意味があった。マークキングと、マニアキング(笑)」
マーク「だけどおれ、そこまで上手くなかったでしょ。その頃」
オレ「まぁ、相対評価だな。全体的にレベル低かったろうし。だから一時的に無敵だったキャラとかいたじゃん? トシのファランとか」
マーク「じゃあ、それはトシファラって呼ばれてたか?」
オレ「いや、マニファラだ(笑)」
カム「麻薬じゃん!」
オレ「そういやカム、聞いてくれよ。マークのヤツさ、この前『鉄拳』の大会で優勝したからって、それを宣伝する日記書いてやがったんだぜ!?」
マーク「いや、あれは日ハムの優勝について書いてただけだから」
オレ「絶対そっちがオマケだろ! それにかこつけて、自分の優勝を持ち出すなんてセコすぎる!!」
マーク「いやいや、日ハムは今年頑張ったからなぁ……」
オレ「お前、この前ソフトバンクのファンだっつってたろ!」
―― ◆ ――
マーク「そういや、『3』んときフクタの本キャラってさ……」
オレ「うん、ボスコノだったな。というか、実はアイツかなりボスコノやり込んでたよ(笑)」
――切磋琢磨があってこそ、腕は上達する。それはスポーツでもゲームでも同じだ。
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