第二十六話:バブルローション使うヤツは…10回死んじゃえ!

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【今回の登場人物】

オレ:『SO』シリーズは『1』『2』『3』と全作をプレイ。最も周回を重ねたのは『2』だが、好き度では『3』のが上だ。

カム:『SO』シリーズは『2』『3』をプレイ。男ではアルベル、女ではマリアさんのファン。

トシ:『SO』シリーズのプレイ経験はナシ。ただしオレやカムのプレイを見る機会も多かったため、ゲームの雰囲気は知っている。

フクタ:コイツもトシと同じく、『SO』の経験はナシ。ただこれもトシと同じで、雰囲気なら知っているようだ。

  ――― ■■■ ―――



オレ「そもそも…『スターオーシャンEX』って、一体何だったんだろう?」

カム「アレは…酷かったな」

オレ「正直、オレとしてはレオンとかアシュトンとか…そういう好きなキャラがアニメーションしてくれるだけで嬉しいと思ってたんだよ。最初は」

カム「うん」

オレ「だけどさ…まず声優さんが違ったでしょ? ソレがけっこうイヤだった」

カム「ゲームの声で完全に記憶しちゃってるから、違和感なんだよな」

オレ「そりゃまぁ、仕方ないんだけどさ。『スタオー2』の場合、同じ声優さんってのは無理だから」

トシ「無理って、なんで?」

オレ「お前はゲームやってないから知らないだろうけど、アレは声優さんの使いまわしだらけなんだよ。メインキャラ同士で」

カム「ディアスとボーマンが同じで、アシュトンとノエルが同じでしょ」

オレ「あとはレオンとセリーヌさんね」

カム「あとは……それくらいだっけ?」

オレ「パーティーキャラだとそうだけど、実際はもう少しある。チサトさんとフィリアが同じで、エルさんとミカエルも同じ」

カム「ミカエルって《あっちー!》だよね? アレとエルネストが同じだったのか…」

オレ「カムなのに気付かなかったの?」

カム「いや、だってエルネスト1回も使ってないから(笑) 3周やったけど、3周ともアシュトンだったし」

オレ「なるほど。つってもオレだってアシュトンファンだから、8周のうちオペラさん・エルさんルートに行ったのは1周だけなんだが(笑)」

トシ「…とりあえず、だから同じ声優使うのは無理ってこと?」

オレ「ああ、うん。そりゃ悟空と悟飯と悟天は同じ声だけど、アレはまぁ…特例みたいなもんだし」

カム「それに俺がイヤだったのは、クロードの声が結城さんだったことだね」

オレ「ああ…あの頃のカムは《結城さんの声、嫌いだ!》とか言ってたもんな(笑) でもカムさ、今じゃクロトの大ファンじゃん」

カム「むしろ、俺はクロトで結城さんのファンになった感じだよ」

オレ「なるほど。それまでは嫌いだったってことか」

カム「いや、ちょっと違う。つまり俺は、うえださんのファンだったんだよ」

オレ「ああ、そういうことか」

トシ「どういうこと?」

オレ「つまりうえださんってのが、原作の『スタオー2』でクロード役やってた人なんだよ。他には『るろ剣』の左之助とかね」

カム「だからアニメで声変わったのが、単純にイヤだった。結城さんとか関係なくてさ」

オレ「思えばオレも、アシュトンには坂口さんだ! ってイメージが強かったからな…。関さんは声優として好きだけど、でもちょっとイヤだったし」

カム「俺が結城さん嫌いって言ってたのも、それと同じようなもんだよ」

オレ「なるほどな」



  ―― ◆ ――



オレ「でもまぁ、アニメはアニメでオリジナルストーリーだったからさ。そりゃゲームと比べるからアレだけど、そこまでは嫌いじゃないんだよ」

カム「ノリは楽しいからね」

オレ「ただコレも、嫌いって意味じゃないんだけどさ…観てて笑い死にしそうになったのは、やっぱガブリエルだな(笑)」

フクタ「目ん玉だからね、アレ」

オレ「ああ、あのときはフクタも観てたんだっけ」

フクタ「おれもゲームはやってないけど、最終話だけ観た。というか一緒に観てただろ? ここで」

トシ「そういえば、俺もその目ん玉は覚えてるかもしんない」

オレ「ああ…思えばあの最終話が笑えすぎたから、オレとカムの2人で《みんなにも見せようぜ》って話になったんだっけ」

カム「あのアニメは、ナツキが全部ビデオに撮ってたからね。俺もソレを貸してもらって観たんだし」

オレ「むしろあのビデオなら、今もアニメビデオケースに残ってるぞ(笑)」

カム「とりあえず、あの目ん玉はマジで意味不明だったね」

オレ「そもそもアレをガブリエルと言い切られて、ガブリエルファンは怒らなかったのかと言いたい」

トシ「いや、むしろ怒っただろ。俺もフクタと同じでゲームはやってないけど、ファンがアレを見せられたら絶対怒ると思う」

オレ「というか、やっぱ人気が出たらネーデ編も作るって話はガセだったのかな?」

カム「なんで?」

オレ「いや、そもそも『スターオーシャンEX』の《EX》ってのは《エクスペル》の略じゃないか…って話があったじゃん」

カム「ああ。だから『EX』が終わった後は《スターオーシャンNE》が始まるとかいう噂が流れてたよな」

トシ「でも結局、ソレは作られなかったんでしょ?」

オレ「それはな。だから当時は《ああ、つまり『EX』は人気無かったんだな…》とか思ったけどさ。だから続編の話はボツになったのかと」

トシ「うん」

オレ「でもさ、そもそもエクスペル編の時点でガブリエル倒しちまったら、ネーデ編のボスは誰だよって話になるだろ(笑)」

トシ「ガブリエルってのが、ゲームのラスボスなんだっけ?」

オレ「そう。だから、もし最初からアニメのボスもガブリエルって予定になってたんだとしたら、ハナから続編とか作る気ないよなって」

トシ「なるほど(笑)」

フクタ「そもそもアニメのガブリエルって、MPの使いすぎだよな」

オレ「ああ、そういえばそんな話もあったか」

カム「なんだっけソレ?」

オレ「ホラ、なんかアニメだと、クロード達と戦う前に色々小細工やりまくってきたじゃん。目ん玉ガブリエルが」

フクタ「妄想見せたりして、無駄な演出に力を入れまくってた」

オレ「でもそれで10分くらい時間潰ししたクセに、最後は超アッサリやられちまったからね」

フクタ「だからおれはソレ観て、アイツは演出にMP使いすぎたから負けたんだと思った」

トシ「いや、どんな発想だよソレ!」



  ―― ◆ ――



オレ「そういやゲームの『スタオー2』じゃ、最後の方はキャラの名前変えまくって遊んでたよな」

トシ「ああ、そういえばやってたね。むしろお前が10周くらいずっとやってるのを見てて俺達も飽きたから、せめてそういうので楽しもうとしたんだろ」

オレ「いや10周もやってねぇよ。8周だ」

トシ「同じようなモンだろうが!」

オレ「でもあのネーミングは色々とウケたね。無駄に全員で相談しながら名前決めてたから、ソレが混ざってセンスが最悪になった」

フクタ「エルネストが《テンシンハン》だろ」

カム「それって、ただ三つ目ってだけじゃん!」

オレ「しかもオペラさんも同じだから、名前も同じく《てんしんはん》だからね。カタカナと平仮名変えただけっていう(笑)」

トシ「そんなだっけ? でも全員で相談したって割に、名前が適当すぎるだろソレ!」

オレ「むしろシンプルイズベスト的なネーミングにしたからこそ、逆にそのギャグっぽさがヤバかったんだよ!」

カム「そんでボーマンが《ベジータ》だよね」

オレ「そこはなぜか声優ネタに走ったからな(笑)」

トシ「いや、それよりもなんで『ドラゴンボール』ネタばっかなんだよ!」

フクタ「最初に《テンシンハン》を決めたから、そういうノリになっちゃったんだろ」

オレ「あれ? じゃあ同じ声優さんのディアスも《ベジータ》にしたんだっけ? ダブルベジータか?」

フクタ「いや、確かアイツは《ヤジロベー》だよ」

カム「それって刀持ってるから…ってだけ?」

トシ「つーか、そこはせめてトランクスにしてやれよ!」

オレ「でもやっぱ、一番ハマってたのはクロードだよな」

フクタ「《チャオズ》だろ」

トシ「でもクロードって、そんなキャラだっけ?」

オレ「まぁそこまでじゃないけど、サブイベントなんかだと妙にヘタレだったりするし」

トシ「でもヘタレだったら、チャオズよりむしろヤムチャって名前の方がいいでしょ」

オレ「確かにそうなんだけど…」

フクタ「アレはむしろ、語呂で決めたからね」

オレ「ああ。つーかヤバイだろあの響き! だって《チャオズ・C・ケニー》だぜ!?」

フクタ「アレはハマり過ぎだろ!」

トシ「チャオズ・C・ケニー…。ヤバイなソレは(笑)」

オレ「イベント時にチャオズチャオズ呼ばれるのもヤバかったけど…。ステータス画面で《チャオズ・C・ケニー》の表記を見たときのがヤバかったな」



  ―― ◆ ――



トシ「そういえば…ナツキ姉ちゃんの名言が生まれたのも、『スターオーシャン』が原因だっけ」

カム「《シッタカじゃないよ、マジ情報》って…なんだよアレ!」

トシ「というか、その台詞だけならネタとして最近でも使ってるけどさ…。具体的にはどんな状況で使われたの、その台詞?」

オレ「実際に直面したのはオレじゃなくてカムだから、詳しくはカムが知ってるけど…。とりあえず、メールの文面でしょ?」

カム「そう。俺が『スタオー3』買って、初めてプレイした頃の話ね」

オレ「うん」

カム「そんであの頃は、ナツキがまだ携帯持ってなかったじゃん。だから攻略について聞きたいときは、ナツキの姉ちゃん経由で質問してたんだよ」

オレ「ああ、そうだったな」

カム「特にあのゲームは、あるキャラ仲間にしたら、他のキャラが無理になったりするからさ」

オレ「『2』の頃は特にな」

トシ「なるほど」

カム「で、俺はアルベル仲間にしたかったから、中盤でネルさんが仲間になったときにメールで聞いたんだよ」

オレ「姉ちゃん宛に、《ネルさん仲間にしても、アルベルは仲間にできるのかナツキに聞いて》ってな」

カム「でもそのとき、ナツキの姉ちゃんは外出中だったらしくて。だから家帰らないとナツキに聞けないから、俺は後でいいって言ったんだけど」

オレ「だけど姉ちゃんが調子に乗って、教えてくれたんだろ(笑)」

カム「そう。《ナツキには聞いてないけど、ソレなら私がわかるよ! 仲間にしても大丈夫。これシッタカじゃないよ、マジ情報!》って」

トシ「そういうノリだったのか…」

オレ「そりゃまぁ、確かに姉ちゃんの言ってることは間違ってないんだけどさ」

フクタ「でもその書き方って、信用持てねぇだろ絶対!!」

トシ「《シッタカじゃないよ》って自分から言ってるあたりが、メチャクチャ怪しいよな(笑)」

オレ「そもそも姉ちゃんはオレ達の中で《知ったかぶりキャラ》って呼ばれてたから、逆に自分で違うと言ってみたんだろ」

フクタ「むしろそれがマズいだろ!」

カム「俺も結局そのときはリセットして、後でナツキに直接聞いたからね」

オレ「でもその台詞…とりあえず、響きがヤバイよな。イントネーションが(笑)」

トシ「シッタカじゃないよ、マジ情報…。無駄に語呂がイイんだよコレ!」

フクタ「でもソレが逆にムカつくね」

オレ「だから名言ではあるけど、誰も使いたがらないんだよな(笑) チンの《パズルゲーム一回しかやったことねぇんだよ!》と同じで」

トシ「むしろ名台詞として使うより、相手のシッタカを追及するときに使うことのが多いよね。あの台詞」

オレ「ああ。何か嘘くさいこと言ったヤツに対して、《おい、それはナニ情報だよ?》って感じでな(笑)」

トシ「でも俺はそうやって聞かれても、絶対に答えたくないけどね。ナツキ姉ちゃんの台詞を使うのは恥ずかしすぎるだろ!」



  ―― ◆ ――



カム「そういえば、なんでナツキの姉ちゃんはアレ知ってたんだ? ネルさん仲間にしてもアルベル大丈夫って」

オレ「ああ。なんか後で聞いたら、自分の最終パーティーにネルさんとアルベルがいたからみたい。これシッタカじゃないよ、マジ情報!」

カム「あっそう(笑)」




――『SO』プレイヤーは、オレ達の中で(オレも含めて)全6人。RPGシリーズとしてはけっこう多い方なんだよな。

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