第三十三話:ゲヒゲヒゲヒ、この文章はオレ様のものだ

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【今回の登場人物】

オレ:好きな『DQ』は『3』『4』『5』で、その3種は各10周以上プレイ。思えばあの頃は、我ながらけっこうな『DQ』ファンだったものだ。

トシ:好きなシリーズは『4』と『6』。『6』でハッサンをルイーダに預けていたのは、オレ達の中でもコイツ一人である。(強すぎたのが理由らしい)

フクタ:好きなシリーズは『6』と『8』で、一番好きなキャラは『6』のチャモロ。よって『6』以降、主人公の名前はいつも《チャモロ》だ。

マーク:好きなシリーズは『1』と『3』。FC版の『3』では戦士クリアや魔法使いクリアなど、固定パーティープレイを多く行なっていた。

  ――― ■■■ ―――



トシ「ナツキって、最近ずっと『ドラクエ』やってるよな?」

オレ「ああ。マークからスーファミの『1・2』を借りてから、なんかハマっちまってな」

マーク「おれが貸したソレは、もう終わったの?」

オレ「そりゃな。むしろ『1』は1日で終わったぞ。『2』も3日か4日か……ともかくアレだ、復活の呪文が必要ないのは大きいな(笑)」

マーク「スーファミ版やったのは初めてなのか?」

オレ「『1』も『2』も、ファミコンの原作しかやったことなかったからね。そういう意味でも、かなり懐かしかった」

フクタ「とりあえず、『1』の最後でAボタン連打は禁物だね」

オレ「んなこたぁ解ってるよ。世界貰ってゲームオーバーなんて、マヌケなオチは御免だ」

マーク「『1』のファミコン版で、ドラゴンをレベル8で倒したのはけっこう感動した。しかも装備は鉄の斧」

トシ「むしろソレの凄さがよく解んねぇよ!」

マーク「いや、とりあえず普通なら無理。だけどドラゴンってさ、ラリホー効くんだよね。あのときに初めて知った」

オレ「ソレで勝ったわけか(笑)」

トシ「で、ナツキは『2』も終わったから、今度は『3』やってたわけね。スーファミ版の」

オレ「アレも、もうクリアしたけどな。というかクリアまでの時間より、ソフトを見つけるまでの時間のが長かったよアレは」

フクタ「お前、持ってたんじゃないのか? 『3』のスーファミ版」

オレ「むしろファミコンもスーファミも持ってたハズなんだけどさ…。探しまくっても見付からないから、失くしたらしい」

マーク「だから、中古屋巡りしてたのかよ」

オレ「ああ。とりあえず近所のゲーム屋は、プッチと2人で全部回った。むしろ近所というか、ここらの沿線で、デカいゲーム屋は全部」

フクタ「どんだけあるんだよ、ソレ」

オレ「いやまぁ、全部ってのは言い過ぎだが…とりあえず2日間で計10時間くらい外回りして、20軒近くのゲーム屋をハシゴしたから(笑)」

トシ「暇人すぎるだろ! そもそもなんでお前一人じゃなくて、プッチまで付き合わせてるんだよ!!」

オレ「プッチも『地球防衛軍2』を探したいって言うから付いてきたんだよ。シンプル2000シリーズのクセして、アレはなかなかレアらしくてな」

マーク「そんで結局、20軒巡って見付かったわけか」

オレ「いや…結局その10時間と20軒じゃ、『地球防衛軍2』しか発見できなかった」

フクタ「『ドラクエ3』ってそこまでレアだっけ?」

オレ「ファミコンとかゲームボーイのはあったんだけどさ。なぜか、スーファミだけが1本も売ってなくて」

トシ「でも、結局は見付かったんだろ? どこで見付けたんだよ」

オレ「仕方ないから次の日に、またプッチと一緒に秋葉原行ってな。そしたら当然の如く、1軒目の店で見付かったぞ(笑)」

トシ「それなら最初から行けよ! 秋葉原行って帰ってくる電車賃と時間の方が、圧倒的に少ないだろ!!」

オレ「ふっ、トシ…。そういうのを結果論って言うんだぜ?」

トシ「うるせぇよ!!」

マーク「でも結局、『3』は普通にやってたわけか。○○クリア…みたいなのはやらないで」

オレ「色々考えたんだけど、久しぶりだから普通にやることにした。ただ懐かしくなって、小学生の頃のネーミングを使ってみたが」

トシ「どういう意味?」

オレ「つまりオレは今じゃ、RPGとかで《元ネタアリ》の名前を使うことが多い…っていうか殆どソレじゃん」

フクタ「シンとかアスランとかだろ」

オレ「ああ。だけど小学生の頃は主人公を自分の名前にして、仲間にはお前らの名前使ってたからな」

トシ「じゃあ今度の『ドラクエ3』ではそうしたってこと?」

オレ「ああ。とりあえず、今ここにいる全員の名前は使ったな」

マーク「むしろ、スーファミの『3』には《性格システム》があるね。なるほど、だったらソレは面白いな」

フクタ「全員《むっつりスケベ》と《セクシーギャル》っていうのも、つまらなすぎるしね」

オレ「だからもちろん、現実のオレ達に似せるように、きちんと性格にもこだわったぞ。ルイーダでリタイアマラソンするハメにはなったが(笑)」

トシ「なんだ、ナツキは《ずのうめいせき》か?」

オレ「オレはどんだけ自信過剰なんだよ(笑) とりあえずオレは、勇者で《まけずぎらい》ね」

トシ「ああ、なるほど」

オレ「そんでマークが、商人で《がんこもの》だ。《ロマンチスト》とも迷ったんだけど」

マーク「《がんこもの》か…」

オレ「次にトシが、盗賊で《ぬけめがない》ね。ツケコミっぽいのを選んでみたらそうなった」

フクタ「なるほど、それはピッタリだな」

トシ「またツケコミかよ!」

オレ「最後にプッチが、遊び人で《ラッキーマン》だ。《電波人間》とか、そういう性格があったらそっちにしたんだが(笑)」

マーク「遊び人に《ラッキーマン》っていったら、運のよさがメッチャ上がらなかった?」

オレ「むしろ、あっという間にマックスになったよ」

フクタ「というか、勇者・商人・盗賊・遊び人なのか。パーティーが」

マーク「もちろん、遊び人のプッチを賢者にはしなかったんだよな?」

オレ「当たり前だろ。だって《遊び人》だからプッチなんだし(笑)」

フクタ「マークは、第2のあだ名が《店長》とか《オーナー》だから、商人か」

オレ「そう。そんでトシは、敵につけ込んで物を盗む設定だから盗賊ね」

トシ「ツケコミネタ多すぎだから!」

マーク「あれ? そういや、ここにいる全員の名前使ったとか言ってなかった?」

オレ「ああ、言ったぞ」

マーク「でも、その4人パーティーだとフクタがいないじゃん」

オレ「いや、フクタもちゃんと使ったぞ。商人で」

マーク「なんだよ、時々おれと入れ替えて使ってたのか?」

オレ「いや、そうじゃなくてさ。だって最初からスタメンで使ってて、レベル30近くになったマークを失うのは痛すぎるだろ?」

マーク「ん…?」

オレ「だからイエローオーブ取るとき、《フクタ》って名前の商人を作って、商人の街に預けてきた(笑)」

フクタ「おい、おれはそういう役かよ!!」

オレ「いいじゃないか、街の名前は《フクタバーク》だぜ? 誇らしいことじゃないか」

フクタ「いや、そのあとでおれは牢屋行きだろうが!!」



  ―― ◆ ――



トシ「そんで結局、今は『5』やってるわけか。プレステ版の」

オレ「ああ。考えてみたら、プレステ版は1周しかやってなかったからな」

マーク「むしろ『1』『2』『3』って来て、次に『5』かよ! 『4』はハブリかよ!」

オレ「それはともかく…『5』の話題になると、絶対に《どっちを選んだ?》と《どの名前にした?》って話にならないか?」

マーク「どっち…ってのは、ビアンカとフローラの話だよな。でも名前ってのは?」

フクタ「ゲレゲレの名前のことだろ」

オレ「いや、その言い方はおかしいだろ! 要するに、ベビーパンサーの名前ね」

トシ「つーか、そんな話になったことあるっけ?」

オレ「オレ達の間で、ってことじゃなくてさ。たとえばあんまり面識ない人と『5』の話になったら、絶対そういう話題を振ってくるような気が」

マーク「他に、気の利いた話題が思いつかないんだろ」

オレ「まぁ結局はそうかもしれんが…。ただ《どっちと結婚した?》はまだ解るんだよ。色々と理由があったりして、それで話題が続いたりもするし」

フクタ「おれは金のためにフローラを選んだ」

トシ「俺は勇者の髪の毛がスーパーサイヤ人になるから、ビアンカ」

マーク「お前ら、理由が悲しすぎるだろ!」

オレ「ともかく、それでも話のタネになるだけマシだが…《ベビーパンサーの名前は?》って質問は、そのあとに何が続くんだよ!」

トシ「むしろ他人のベビーパンサーの名前なんかに興味ないよね」

オレ「それもあるけどさ、その質問して相手が《プックル》とか答えて、で……それからはどうすんだ?」

マーク「お前プックル、おれチロル。……確かに、それで? って空気にはなるな」

オレ「理由にしたって、なんとなく気に入ったから…とか、そういうことしか言えないだろうし。なんだかなぁ……」

トシ「ああ、でもカムちゃんなんかは、その名前にきちんとした理由があったみたいだよ」

オレ「マジで? どんな理由だよ」

トシ「いや、そのときちょうどチロルチョコ食ってたから、チロルだって」

オレ「それは、全然《きちんとした理由》じゃねぇよ!」

マーク「ところで、ナツキは『5』どこまで行ったの? 新しく始めたデータは」

オレ「むしろ、実はついさっき終わったんだよ。エスターク倒して、すごろくも終わった。お前らが来るちょっと前に」

トシ「早くねぇか? だって1週間前は、まだ『2』やってたじゃん」

オレ「いや、最近ちょっと『モンハン』にダレ気味だったからさ…。だから気分変えのために、他のゲームをやる時間を増やしてみた」

マーク「そんで? 次は『6』か?」

オレ「『6』はスーファミでやり飽きたし…リメイク出るまで待つよ。『7』『8』は最近のゲームだから、今は再プレイする気が起きないし」

トシ「なるほど。なら俺も、『6』だけはリメイクで買おうかなぁ…」

オレ「『6』のリメイクは今回が初だからな。オレもけっこう期待してる。…そういや『6』といえば、昔は《アモスと人間性》って議論があったな…」

フクタ「アレはもう、確定だろ」

マーク「なんの話?」

オレ「ホラ、アモスを仲間にするときってさ、《本当のことを教えてあげる》と仲間にならなくて、逆に《黙ってる》のが正解だろ?」

マーク「ああ、うん」

オレ「だけど攻略本とか無かったら、やっぱ《教えてあげる》のが人間的に正しいと思っちゃうというか…」

トシ「だから俺もナツキもフクタもカムちゃんも、この辺りの全員が、1周目はアモスを仲間にできなかったわけ」

マーク「なるほど」

トシ「でもナツキの姉ちゃんだけが、一人だけ《私仲間にできたよ〜》とか調子乗ってたからね」

オレ「だからオレ達全員で、《アモスを仲間にできちゃったヤツは人間性に欠けるよね。そうはなりたくないね》ってことにしといた(笑)」

マーク「いや、ソレはただの負け惜しみだろ!!」



  ―― ◆ ――



オレ「そういやフクタは、『6』で相当テリーを嫌ってたよな」

フクタ「アイツはクリフトと同じくらいムカつくね」

オレ「クリフトに匹敵すんのか(笑)」

フクタ「だから仲間になった瞬間に雷鳴の剣を奪って、防具も全部外して、馬車の外に一人で立たせた」

オレ「そんで?」

フクタ「その状態で敵に突っ込ませてカンオケにしたあと、そのカンオケを命名神のところで名前を《アホテリ》に変えて、そんでルイーダに送った」

オレ「いやお前…どんだけ嫌いっつっても、いくらなんでもソレはやり過ぎだろ!!」




――どうやらフクタは、何よりバトルマスターの不正をしているのが気に食わないらしい(笑)

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