第四十七話:大好きです、今度は嘘じゃないです

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【今回の登場人物】

オレ:マンガとアニメは、大体同じくらい好き。好きなジャンルは主に「知略モノ」。

カム:マンガとアニメは、マンガの方が好き。好きなジャンルは主に「王道バトルマンガ」。

トシ:マンガとアニメは、マンガの方が好き。好きなジャンルは主に「知略モノ」「ギャグマンガ」。

プッチ:マンガとアニメは、アニメの方が好き。好きなジャンルは主に「マイナー作品」「深夜アニメ」(ジャンルか?)。

フクタ:マンガとアニメは、大体同じくらい好き。好きなジャンルは主に「知略モノ」「濃い作品」。

マーク:マンガとアニメは、大体同じくらい好き。好きなジャンルは主に「テーマが深い作品」。

  ――― ■■■ ―――



オレ「なんか今日は、久しぶりにいつものメンツが全員揃った感じだな」

カム「6人だったら何やる? 『スマデラ』でも回す?」

トシ「『メイドインワリオ』は?」

オレ「まぁ、とりあえず何かテキトーに準備するか。…そういやお前らって、《一番好きなマンガ》って言ったら何だ?」

マーク「は? なんだよ突然」

オレ「いや、こういう人数多いときの方が面白いだろ。そういう話題は」

プッチ「まぁ、2人だけのときに話すよりはマシかもね。相対的に」

フクタ「もし2人だったら《おれは『ドラえもん』で、お前は『ドラゴンボール』だ》で終了だしね」

オレ「つーか、そうやって他のコメント無しに箇条書きで作品名だけ言ってたら、6人いたって一瞬で終わりだろ(笑)」

プッチ「6秒で終わるよね」

オレ「それじゃ、例の《ボロンゴ・プックル》の話と同じになっちまうよ」

カム「ちなみに俺はチロルだから」

オレ「いや、それはチロルチョコの話でしょ(笑) 好きなマンガだったら? アニメでもいいけど」

カム「俺は…今だったら『銀魂』とか『フェアリーテイル』かな」

オレ「というか、カムはその時々によって《好きな作品》がどんどん変わっていくタイプだよな」

プッチ「カムちゃんの《マイブーム》理論でしょ(笑)」

オレ「カムブームの特徴は、その《ブーム》の期間がメチャクチャ短い場合と、ある程度長く続く場合の2通りがあるってことだよ」

カム「まぁ、そういうトコロはけっこうあるかもね。新しいマンガを買うと、そっちに気持ちが移っちゃうというか」

トシ「でも、人間そんなもんだよね。普通は」

マーク「少なくとも、ひとつの考え方ではあるってことでしょ」

オレ「『エア・ギア』とか、最初の頃は《今のベストは圧倒的にコレ!》とか言ってたのに、結果的にはかなり一瞬のブームだったしさ(笑)」

カム「『GANTZ』のブームなんかは、けっこう長く続いたよ。あと『テニプリ』も」

オレ「まぁカムはマンガマニアなだけに、ブームは過ぎても単行本は買い続けてるわけだが」

トシ「でも普通は、ちょっと熱が冷めたからって途中で集めるのやめたりはしないでしょ。本気で《つまらなくなった》ならともかく」

プッチ「おれの好きなマンガは……なんだろう、あんま考えてなかったけど……」

オレ「プッチは『幕張』じゃん?」

トシ「確かに、プッチは『幕張』キャラだからね」

フクタ「そうだったのか」

オレ「まぁプッチが中学生の頃くらいに、オレんちに初めて全巻持ってきたマンガが『幕張』だった…ってだけなんだが(笑)」

プッチ「そりゃ『幕張』はかなり好きだけどね、おれも」

トシ「俺は『デスノート』とか…あとは『番長連合』とか『イッシン』とか、あの人の作品が好きかな。阿部秀司だっけ?」

オレ「だがお前も、また両極端だよな…。『デスノート』と『番長連合』って、正反対にも程があるだろ!」

フクタ「おれは、とりあえず『ジョジョ』と『カイジ』かな」

オレ「そこに『刃牙』を入れれば、ネットなんかで言われる《3種の神器》が揃うわけか(笑)」

フクタ「もちろん『刃牙』も好きだけどね。ただ、それ以外の2つはもっと好きだから」

オレ「ところでカムなんかは、『カイジ』とかがそこまで好きじゃないよね。好きじゃないというか、読んでないのか」

カム「なんか…やっぱ、絵が苦手でさ」

プッチ「ああ、なるほど(笑)」

オレ「それは仕方ない、そういう人も多いからな。というより、ひとつの流派なんだろうが」

マーク「マンガを絵で選ぶってのが?」

オレ「ああ。要は事前にネットとかで調べたりしない限り、マンガなんて表紙でしか選べないじゃん。立ち読みして買うなら別だけど」

トシ「しかもコンビニとか中古屋ならともかく、普通の本屋だったらビニール被ってて中身見れないからね」

オレ「だからもし、自分の感性だけでマンガを買うんだったら、やっぱ《絵》が一番重要だろ。少なくとも、ファーストインプレッションって意味じゃ」

マーク「そこは人に拠るだろうね。絵で決める人と、事前に調べた内容で決める人と」

オレ「でもカムなんかは、事前に調べること自体があんま好きじゃないでしょ? まぁ、ソレはオレも同じだけど」

カム「ネタバレしたらイヤだからな」

オレ「それなら消去法で《絵で決める》しかないからね。で、その結果として『カイジ』とか…福本さんの絵に苦手意識を持つのも解らなくはない(笑)」

フクタ「『ジョジョ』とか『刃牙』も、絵が苦手って人は多いだろうし」

オレ「まぁ、そういう人は女性に多いとも聞くけどな。ただ、男でも少なくはないだろう」

プッチ「ただカムちゃんの場合、それでも『ジョジョ』は好きってのが謎なポイントだけど(笑)」

カム「やっぱ、『ジョジョ』は自分で集めてるってのも大きいんだと思う。『カイジ』も『刃牙』もナツキのだしさ」

オレ「きっと、そういう部分もあるんだろうな」

プッチ「あと言ってないのは誰だっけ? マークか?」

マーク「おれはアニメでもマンガでも、とりあえず『プラネテス』だな。あとは『スピカ』とか」

プッチ「宇宙モノが好きなのか」

マーク「いや、そういうわけでもない。『ジョジョ』とかも好きだし……宇宙ってのは偶然だよ」

オレ「でもオレはマークから『スピカ』借りたとき、お前がそんなに好きなマンガだとは思わなかったよ。《これオススメ!》とか言わなかったし」

マーク「いや、それはおれの考え方なんだよ」

トシ「考え方って?」

マーク「ゲームにしろマンガにしろ、人に何か勧めるときには、あんま《オススメだよ》とか《そこまで面白くはないけど》とかは言いたくない」

プッチ「なんで?」

マーク「なんつーか……そうやって最初に先入観を与えて、相手に《そういう前提で見られる》のがイヤなんだよ」

オレ「まぁ最初に《面白い》とか言われちゃったら、期待させられた分、見たときに《思ったより面白くなかった》とか思われるかもしれねぇしな」

マーク「それだけが理由じゃないけど、とりあえず自分が好きな作品だったら特に、余計な先入観はナシで見てもらいたいとは思う」

オレ「それはオレも解るが…でもだからって、オススメとかの一言もナシにマンガを渡してくるのもどうかと思うぞ(笑)」



  ―― ◆ ――



プッチ「そんで、ナツキ自身の好きなマンガは何だっけ?」

オレ「オレは、とりあえずマンガだったら『スパイラル』と『刃牙』シリーズかな。『スパイラル』のファンはオレしかいねぇけど(笑)」

トシ「そりゃ面白いとは思ってるけどさ、ファンってほどじゃなくても」

カム「そういう意味だったら俺も好きだよ、『スパイラル』は」

オレ「まぁそれは解ってるけどさ。ただ周りの大ファンっていうと『スパイラル』は0人で…『刃牙』にしたって、せいぜいフクタくらいだからな」

フクタ「おれ達の中で『刃牙』のファンは意外に少ないよね。『ジョジョ』ファンなら多いのに」

プッチ「コレがジャンプとチャンピオンの差か(笑)」

オレ「それなら『スパイラル』のファンがいないのも、アレがガンガンだからか? 悲しすぎるぞその理論は!」

マーク「でもジャンプマンガだって、各作品1人ずつくらいじゃない? 大ファンって言ったら」

オレ「そりゃ《大ファン》なら1人ずつかもしれねぇけど、《ファン》ってレベルなら2人ずつくらいはいるだろ」

トシ「1人と2人って、同じようなもんじゃね?」

オレ「いや、そもそも《オレ達の中で》ってことで全体が少人数なんだから、その中で2人もいりゃ十分だろう」

カム「例えば『銀魂』だったら俺とナツキがファンみたいな?」

オレ「だね。『デスノート』だったらオレとトシとか、『ジャガー』だったらプッチとマークとか……そんな感じか」

フクタ「とりあえず2人のファンがいれば、おれ達の中では人気作品ってことだろ」

プッチ「もし3人以上いたら、超人気作ってことか(笑)」

オレ「だろうな。全員で8人プラスアルファ程度しかいないんだから、その中で3人以上ってのは凄いだろう」

トシ「でもマンガじゃなくたって、そんな《みんなが好き》って作品もそうそう見付からないよね」

オレ「ゲームでも、RPGだと珍しいかもな。『マザー』や『テイルズ』だって2人3人だし…それでも3人程度ならいなくもないが」

プッチ「『ドラクエ』とか『FF』だったらもっと多いでしょ」

オレ「『ドラクエ』は『3』『5』『6』のファンが多いな。『FF』は『5』『7』『9』か、オレ達の中では」

カム「でも結局一番ファンが多いのは、『スマブラ』とか多人数ゲームでしょ?」

マーク「それは、確かにそうだろうけど」

オレ「そういや、アニメだったらオレが好きなのは『NOIR』と『SEED』だけど、『SEED』はともかく『NOIR』の状況は面白いよな」

トシ「状況って?」

オレ「『NOIR』のファンはオレ・カム・トシ・プッチの4人。『MADLAX』はオレ・カム・プッチの3人。『エル・カザド』はオレとカムの2人…っていう状況だ(笑)」

マーク「段々減ってるわけか」

プッチ「ファンが減ってるっていうより、そのアニメを観た人の量だよね。減ってるのは」

オレ「まぁ、それはともかく…『エル・カザド』も終わって、これでこのシリーズも終了なのか…」

カム「全3部作の最終章って言ってたからね、『エル・カザド』は」

オレ「全部のファンっていうオレにとっちゃ、悲しい限りだよ。どうせなら、次に《NOIRオブファンダム》とか作ってくれたらいいのに」

トシ「ファンダムってどういうこと?」

オレ「つまり、3作全部のキャラがパラレルで共演! って感じのアニメさ。桑島さんとか久川さんは、一人二役とか三役で大変だろうけど(笑)」

プッチ「いや、それは夢を見すぎでしょ!!」



  ―― ◆ ――



オレ「そういやマーク…。お前は『スピカ』に影響されすぎて、休みの日に一人でプラネタリウム行くのが日課になったって本当か?」

マーク「いやいや、誰も日課になったなんて言ってないから! それはこの前、たまたまプラネタリウム行ったって話をしただけだろ!」

オレ「え? それで、隣の席にライオンさんが見えたとか言ってなかった?」

マーク「言ってねぇよ! どこの電波だよおれは!!」




――しかし「類は友を呼ぶ」とも言うが…やはり「人の好みは千差万別」という言葉の方が、比重としては大きいらしいな(笑)

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