第四十九話:今回の話は、いつにも増して地味じゃないか?
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【今回の登場人物】 オレ:特筆すべきゲームアビリティは「根気」。ゆえに低確率狙い・制限クリア系のやり込みが得意だ。 カム:ゲームアビリティは「反射神経」。ゆえにアクションゲームに無類の才能を誇る。 トシ:ゲームアビリティは「知略」。ゆえにパズル・シミュレーション系で強く能力を発揮する。 プッチ:ゲームアビリティは「連打」。ゆえにコントローラーの機種によっては、連射パッドの中速程度には勝てる連打力を持つ。 フクタ:ゲームアビリティは「挑戦」。ゆえに低レベル・少人数系のやり込みが得意だ。 マーク:ゲームアビリティは「我道」。ゆえに傍から見て意味や価値の解らない、妙なやり込みをするのが得意だ。 ――― ■■■ ―――
オレ「好きなマンガとかアニメの話なら、さっきしたが…。じゃあ好きなゲームだったら何だ? もしくはジャンル」 カム「俺が好きなのは、やっぱアクションかな。『デビルメイクライ』とか、今は『バサラ』とか」 オレ「ああ、今度の『バサラ』はようやく2人プレイできるようになったからな。早速カムと2人でやったよ、この前」 カム「あとは『スマブラ』『スマデラ』『テニプリ』みたいな対戦アクションとか、『くにおくん』『パワプロ』とかも好きだな」 マーク「カムちゃんって、RPG好きだったんじゃないの?」 カム「いや…RPGは、けっこう『テイルズ』だけって感じかもしれない」 プッチ「あ、そうだったの?」 オレ「そうだよ、カムは。むしろ『テイルズ』も、バトルがアクションだから好きなんだしね。そこだけが理由じゃないにしろ」 カム「うん。俺は基本的に、アクション要素がないと駄目なタイプかもしれない」 オレ「というかカムは、普通のRPGに向いてないよアレは(笑)」 トシ「何かやったの?」 オレ「いや…だって『ドラクエ』とか『FF』とか普通のRPGをやってると、長いメッセージをAボタン連打で全部飛ばすんだもん!」 トシ「『刃牙』とか『ドラゴンボール』みたいなマンガを、字を読まないで絵だけ見る《パラ読み》みたいなモンか……」 フクタ「それじゃ駄目じゃん!」 カム「いやぁ……なんか、面倒くさくて」 マーク「その気持ちも解るけど…でも確かに、それなら向いてないね。RPGには」 カム「ただ『テイルズ』とか、ボイス入りのゲームはきちんと全部聴くよ」 オレ「そこはまぁ…声優ファンたるゆえんか(笑)」 トシ「おれが好きなゲームっていったら、やっぱ『エムブレム』だな」 フクタ「『倉庫番』『レミングス』『大戦略』の3つじゃなかったの?」 オレ「アレは《トシが誇る三種の神器》だからな(笑)」 トシ「違ぇよ! というかその3つも確かに好きだけど、お前らが誇張してネタにしてるだけだから!」 オレ「でも結局、『エムブレム』ではどのソフトが一番好きなんだよ?」 トシ「そうだな、考えたことあんまなかったけど…。やっぱ『紋章』か『聖戦』だな。『蒼炎』も好きだけど、簡単すぎる」 マーク「やっぱ『ファイアーエムブレム』が好きなヤツってのは、難易度高い方が好きなのか」 オレ「まぁ…もともとそういう特質を持ってないと、あのゲームのファンになること自体がないんじゃねぇか?」 フクタ「『ティアリングサーガ』はどうなんだよ?」 トシ「もちろん『ティアサガ』は好きだよ。あと『ベルサガ』も。だけど他のシミュレーションRPGは、そこまでじゃないかな…」 プッチ「『ファイアーエムブレム』に慣れてると、他のがヌルく感じられちゃうのかもね」 オレ「それは確かに。オレもそのあたりの話が原因で、逆に苦労した覚えがあるし」 プッチ「どういうこと?」 オレ「『エムブレム』じゃないけどさ、オレは『スパロボMX』の直後に『ベルサガ』やったから……」 フクタ「なるほど、その難易度のギャップで苦労したってことか」 トシ「『ベルウィック』にはゼオライマーとかいないからな(笑)」 プッチ「でもトシが好きっていったら、その『エムブレム』と《三種の神器》くらいなの?」 トシ「いや、さすがにソレだけなんてこともないけど…。あとは『いたスト』とか、『カルネージハート』だな」 オレ「結局はどれもこれも、知恵熱が出る系のゲームってことか(笑) まぁそこらは、オレも好きだけどさ」 プッチ「おれはやっぱり『ペルソナ』かな。それに『デビサマ』だ」 マーク「『メガテン』は?」 プッチ「『メガテン』はそこまで本数やってないし、それにどっちにしても『ペルソナ』のが好き。あとは『トルネコ』とか『ヤンガス』だね」 オレ「むしろプッチってさ、オレ達の中で昔から《クソゲーマニア》って異名を誇ってたじゃん」 フクタ「ああ。クソゲーといえばプッチだったからね」 トシ「いやむしろ、《プッチが面白いって言ったゲーム=クソゲー》…とか言われてたよ」 マーク「今考えると、酷いなソレ(笑)」 オレ「でもこうやって聞いてみると、案外趣味は普通なんだよな。『ペルソナ』に『トルネコ』とか…そりゃ完全な王道でもないが」 プッチ「だけど、きちんとクソゲーも好きだよ」 フクタ「きちんとって何だよ!」 プッチ「シンプル1500とか2000シリーズで、世間とか周りの評判が悪いソフトから順に集めてクリアしてたもん」 トシ「なんだよ、その遊びは!」 オレ「ある意味では苦行だな(笑)」 プッチ「あとは中古屋で、100円以下で売られてるファミコンソフトを一気買いしてプレイするとかね。たまに《アタリ》もあるから面白い」 マーク「でもクソゲーを求めてゲームを買った場合の、《アタリ》ってのは《面白いゲーム》のことを指すのか?」 オレ「確かに…そう考えると違うね。あり得ないほどにバランス崩壊してるのが、むしろ《アタリ》と言えるか」 プッチ「そう言われると、そうかもしれないけど。でもさ…」 トシ「でも?」 プッチ「もともと50円とかで売ってるモンだから、《あり得ないほどにバランス崩壊してる》のがむしろ普通だから。見慣れた」 オレ「なるほど(笑)」 フクタ「おれが好きなのは、やっぱアクションだな。カムちゃんと同じで」 カム「フクちゃんは、確かにそうだろうね」 フクタ「『ドラキュラ』とか『メタスラ』とか『コントラ』とか。あとは『AC』だな」 オレ「そう聞くと、銃系が多いのか?」 マーク「偶然じゃない?」 トシ「あと、フクタはRPGも好きなんじゃなかったっけ」 フクタ「好きだけど、RPG全体っていうより特定のゲームが好きだね」 オレ「『FF9』を筆頭に?」 フクタ「うん。あとは『サガフロ』とか『アンリミテッド・サガ』、それに『ミンストレルソング』」 オレ「いや、つーかソレじゃ『サガ』しかねぇじゃん!」 フクタ「まぁ、やっぱ好きだし。『ロマサガ』も含めて。あとは『ルドラ』とか『ライブアライブ』とか…その辺だね」 カム「スーファミ時代の、スクウェアのソフトか」 マーク「おれが好きなのは『鉄拳』とか…とりあえず格ゲーだな」 オレ「まぁお前はアーケードゲーマーだから、やっぱそうなるんだろう」 マーク「でも『パワプロ』とかも好きだけど。それに『ドラクエ1』とか『3』も」 トシ「だけど『鉄拳』に『パワプロ』に『ドラクエ1』って、なんだか脈絡ねぇよな…全然」 マーク「ほっとけ」 プッチ「そんでナツキは?」 オレ「オレも、一番っていったらやっぱRPGだろうな。『テイルズ』『マザー』を筆頭に。だけど基本的には、ノージャンルを目指すだけ目指してる」 トシ「でもパズルは苦手なんだろ?」 オレ「まぁな(笑)」 プッチ「でもナントカシリーズっていったら、ナツキが好きなの他に何があるっけ? 『テイルズ』とか以外に」 オレ「そうだな…。まぁ、シリーズだったらやっぱ『スパロボ』だろうな。『ドラクエ』『FF』『スタオー』っていう有名処もあるが」 カム「スクエニが多いね」 オレ「だな。他にアクション系だったら、『パワプロ』『サイレン』『スマブラ』と…あとはFPSか。『ゴールデンアイ』系の」 トシ「まぁ『スマブラ』とか『ゴールデンアイ』とかは、誰が得意っていうより全員の得意分野みたいなもんだけどね」 オレ「いや…そういう意味じゃ、FPSはともかく『スマブラ』はカムとタコッチの2強だろうが(笑)」
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オレ「でも結局、これだけゲーマーが揃ってれば、大体のジャンルは網羅できてるみたいだな」 プッチ「網羅って?」 オレ「つまりRPGだったら誰々…とか、各ジャンル一人ずつくらい《得意分野のヤツ》がいるんじゃねぇか? みたいな」 トシ「まぁ、基本的なジャンルだったらいるかもね。RPGだったらナツキとフクタで、アクションはカムちゃんとフクタか?」 カム「格ゲーがマークとフクタでしょ」 フクタ「なんか、おれ多くない?」 プッチ「シミュレーションが、ナツキとトシか。パズルは……トシだけ?」 フクタ「ナツキの姉ちゃんがいるだろ」 トシ「ああ…あの人…」 マーク「スポーツってのはいるかな? やっぱカムちゃん?」 オレ「カムと、あとハトだろう。スポーツマニアっていったら」 トシ「『ウイイレ』と『パワプロ』なら、ほぼ全作集めてるからね」 プッチ「レース…ってのはいないんじゃない?」 トシ「おいプッチ、忘れたか。タコッチは『F-ZERO』のギネス記録保持者だぜ(笑)」 オレ「まぁアイツの場合《レース全般が得意》っていうより、『F-ZERO』一本に偏ってる気もするが」 トシ「ただ、シューティングはタコッチだよね」 オレ「更に細かく限定すると、ボードゲームがトシで、『ツクール』がオレとかな(笑)」 マーク「そんなことまで言い出したら、キリがないけど」 オレ「まぁ、ともかくだ。こうやってジャンルが全員違ってるから、色々と便利って面もあるんだろうな」 プッチ「便利って何が?」 オレ「要するに、色んな種類の情報を得られるし…。何より、なんかプレイしたいジャンルがあったら、とりあえず《誰か》から借りられるじゃん(笑)」 カム「確かにそういう意味じゃ、かなり便利かもしれないな」
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オレ「ああ! つまりこのメンツなら、《ゲームバトラー》が有利に進められるんじゃないかと今思った。『幽白』の」 フクタ「天沼と戦う機会が、いつあるのか知らないけどね」 プッチ「っていうか、一生無いでしょソレは!」
――でも、更に思った。ゲームバトラーじゃ、「RPGが得意」は役に立たないよなぁ…と(笑)
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