第五話:バランスの悪さが、必ずしも悪いこととは限らない
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【今回の登場人物】 オレ:『激忍』での使用キャラはサクラちゃんやイノ、ヒナタ。見事に女の子ばっかだが、原作では大のシカマルファンだったり。 カム:『激忍』での使用キャラは我愛羅やカカシ先生、斬不斬。原作で好きなキャラを、そのまま使っている形だ。 トシ:『激忍』での使用キャラはカンクロウやキバ、ネジ。色々使ってみた結果、最終的に面白かったキャラが本キャラになったようだ。 フクタ:『激忍』での使用キャラはリーやガイ先生、児雷也。昔はリーしか使ってなかったが、さすがに最近は飽きてきたのか。 ――― ■■■ ―――
オレ「今度、『激忍』の続編が出るんじゃなかった?」 カム「ああ…でもソレ、確かWiiかなんかでしょ」 オレ「Wiiか…オレ達ん中じゃ、トシくらいしか持ってないもんなぁ…」 カム「まぁ、『スマブラX』が出る前に俺は買うけどね」 オレ「そりゃそうだ(笑) そういやタコッチも、どうせ『スマブラ』が出る前に買うんだから、だったら早い方がいい! とか言ってさ……」 トシ「あれ、もうアイツも買ったの?」 オレ「うん。昨日来たとき、金が入ったからプレステ3と一緒にもう買っちゃう…って」 トシ「やるとなったら、行動早ぇなアイツ(笑)」 オレ「オレも、『テイルズ』のためにいつか買うけどね」 トシ「『テイルズ』の続編もWiiなの?」 オレ「ああ」 カム「でもさぁ、『激忍』ってキャラゲーのクセに面白いよな」 フクタ「っていうか、バランス取れてんだよアレ」 オレ「むしろオレ達が買ってくるキャラゲーって、一応マトモに遊べるの多いよね。運が良いのか何なのか」 トシ「いや俺達の場合さ、買ったゲームが勿体無いから、バランス悪くてもどうにかバランス取ろうとするからだろ」 オレ「ハウスルールで誤魔化してるだけ…とも言うが(笑)」 フクタ「でも、なんにもルール無かったらクソゲーだらけじゃん!」 オレ「だらけとか言うなよ!(笑)」 フクタ「というか、他の人達はどうやってるんだろうね? 例えば『テニス』とか『トレバト』でも、キャラ制限ナシでやってんのかな」 トシ「そもそも俺達みたいにずっとやったりしないで、ちょっとやったら飽きるから、基本的になんでもアリなんじゃん?」 カム「じゃあ『トレバト』でも、シャンクスとかミホーク出したらソレ使いまくるって?」 オレ「『トレバト』だったら、まだ生き返り秒数でバランス取ってあるからマシだけどさ。でも『テニス』だったら、手塚とか真田普通に使うのか?」 カム「使うんじゃねぇの?」 トシ「少なくとも、厨は使うね」 オレ「そんで、このキャラ強え〜〜〜! って?」 トシ「いや厨だから、俺様強え〜〜〜! だろ」 カム「でも、それじゃクソゲーじゃん!」 オレ「だから、オレ達は制限してやってんでしょ(笑)」 トシ「だけどそういう意味じゃ、確かに『激忍』はかなりマシかもね」 オレ「基本的に禁止キャラもいないしね。三忍クラスでも、そこまで強くないし。『4』はどうなってるか知らんが」 フクタ「むしろ児雷也とか、逆に弱ぇじゃん」 オレ「あれは、ガタイがデカイからだろ(笑)」 フクタ「でも、あのゲームだとそれが一番ヤバイじゃねぇか!」 トシ「確かに(笑)」 カム「ってか、ついでに変わり身の性能低すぎ。児雷也」 フクタ「アレもヤバイね。こっちだっての! とか叫んで蹴るけどさ……」 オレ「余裕でガード間に合う(笑)」 フクタ「そんで浮かされて空中コンボ入れられて、死ぬ」 トシ「でも綱手とか大蛇丸は案外強くない?」 オレ「それでも、そこそこでしょ。イタチと火影は、さすがに禁止キャラっぽいけど」 フクタ「むしろあのゲームは、イルカ先生がヤバイ」 トシ「ああ(笑) 強いとかじゃないけど、ヤバイねアレ」 オレ「つーかヤバすぎだろ! あの動き、どこの暗殺のプロだよ!?」 トシ「『激忍』のイルカ先生は、中忍じゃなくて暗部だから(笑)」 カム「変わり身で、敵の死角に回り込み過ぎ!」 トシ「基本コンボに、それが組み込まれてるのがヤバイね。攻撃して、背後に瞬間移動して蹴り上げて……」 オレ「そんでまた空中に瞬間移動して蹴り落とす」 フクタ「悟空のメテオスマッシュそのものだろ!」 トシ「そもそも、一人だけ風魔手裏剣の意味がわからない」 オレ「大体、超必がヤバイじゃん。特に台詞」 カム「隙だらけだな…空雷撃ッ!!」 トシ「隙だらけだな…って(笑) どこの木原マサキ?」 フクタ「つーか台詞だけじゃなくて、やってることも十分ヤバイと思うんだけど」 トシ「両手両足に風魔手裏剣投げつけてるからね」 カム「その後は腹にドリルキック(笑)」 オレ「『3』で微妙に台詞変わっちまったのが、けっこう悲しかったな…」
―― ◆ ――
オレ「でもさ、『激忍』も意外にブーム短かったよね」 トシ「一番ハマったのは『3』かな。それでも2ヶ月くらいだっけ?」 オレ「多分そんくらい。っていうか、あのゲーム対戦やってるだけで金溜まるじゃん?」 トシ「うん」 オレ「対戦ばっかやってるオレ達としては、ある意味それは嬉しかったけど……」 カム「でもそのせいで、一瞬にして店のアイテム集まったよね」 オレ「イタチが最後で100000両とかだっけ?」 カム「確かそんくらい。だけどソフト買ってから5日くらいで、そこまで揃え終わったし」 フクタ「っていうか『激忍』のブームが去ったのは、絶対にカムちゃんのせいだから!」 カム「え〜? なんで俺なんだよ〜?」 オレ「絶対わかって言ってるでしょ(笑)」 フクタ「カムちゃんが、ネジで寸止め空手とか始めたせいだって!」 カム「いや、だってああしないと駄目じゃん」 トシ「…確かにあの戦法が定着してからは、常に寸止めを考慮に入れてないとボコボコにされるだけになったけど」 フクタ「でも絶対、アレは『激忍』の楽しみ方じゃないって!!」 オレ「ヤバイよね、あの臨場感とスピード感の無さは(笑)」 トシ「全員、基本はジャブしか打たなくなったし」 フクタ「コンボの1発止めが基本戦法とかって、なんで『激忍』なのに『鉄拳』みたいになってんだよ!」 オレ「でも突き詰めると、アレがベストになるのは確かだが。とりあえずジャブを1発だけ当てて、コンボには繋げなくて」 カム「で、焦って変わり身した相手の攻撃をガードする。ってか、それを多くやった方が勝ち」 フクタ「でもそれ絶対ゲーム違うから!」 トシ「うん、俺もそう思う(笑)」 オレ「オレも(笑)」 カム「まったく駄目だなぁ〜、お前ら!」 フクタ「あんなことになるなら、もう駄目でいいよ!」
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オレ「でもさ、そりゃバランス悪いキャラとかもいるけど、やっぱり『激忍』はキャラゲーとしてかなりマシな方だと思う」 トシ「まぁね。そりゃ『テニス』とかと比べれば圧倒的にね」 フクタ「『スパーキング』なんかも、ヤムチャは基本的にヤムチャだし」 オレ「まぁ、ある意味ソレもキャラゲーの味なんだろうけど。原作通りの強さを再現してるトコロがイイって感じで」 カム「でもそれだと、ゲーム的には楽しめないじゃん」 トシ「厨以外は(笑)」 オレ「そりゃ、違う意味の厨でも楽しめると思うけどな。例えばドラゴンボール厨だったら、バランス悪くても楽しい! って思うゲームもあるでしょ」 フクタ「『スパーキング』は普通に面白いけどね」 オレ「誰も『スパーキング』のことは言ってねぇ! つーか『スパーキング』は面白いよ。マジで」 トシ「でもさ、なんだか変な方向に突っ走った感のあるキャラゲーってあると思うんだけど。なんか具体的にはわかんないけど」 オレ「ああ…『バトスタD.O.N.』のことでしょ(笑)」 トシ「アレって、やっぱりヤバイの?」 オレ「そういやトシはやったことないっけ。…まぁ、アレはヤバイね。色んな意味で」 カム「基本的には『スマブラ』みたいなモノなんだけど…」 フクタ「ただし、運ゲー」 トシ「は?」 オレ「いや、正直ノリは良いんだ。だけどまぁ…そんだけヤバイってことだよ(笑)」 フクタ「ノリが最高なのは認める」 オレ「なんつっても、この前ネット上でマークと『バトスタ』について話してたんだけどさ…アイツが使った略称がヤバかった」 トシ「略称が『バトスタ』じゃないの?」 オレ「いやまぁ、『バトスタD.O.N.』が正式なんだけど…アイツはこう書いてたのね。『バトスタD.Q.N.』」 トシ「え? …ああ、なるほど! ヤバイねソレ(笑)」
―― ◆ ――
後日。 オレ「今更だけど、《DQN》って略したのわざと?」 マーク「当たり前だろ! そんな神がかり的な間違いしねぇよ!!」 オレ「まぁ、だよな(笑)」
――実際『バトスタ』も、一時的なブームになっていたりはしたもんだ。
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