8位:スラムダンク (C)

問答無用の名作。『スラダン』といったら、まずはそういった言葉が初めに思い浮かぶ。 確かにオレの中で、このマンガは8位という順位だ。だけども「自分の見知っているマンガの中で一番の名作」といったら、オレは確実にこの作品を挙げるだろう。
オレがこの作品を初めて知ったのは、マンガではなくアニメでだった。そのときの印象は、もちろんつまらなくはなかったのだが、まあ「普通」といった感じで。 だけどもその後マンガ版を読んで……その印象は完璧に一変っ! その圧倒的な面白さは筆舌に尽くし難く、マンガを読んであれほど感動する経験なんてそうそうできるもんじゃないって!!
特筆すべきは、やはりラストの山王戦だろう。最終話間近の展開は単純に「感動」というよりもはや「感涙」のレベルで、正直読んでて身体が震えた。 「出会えて良かった」と心の底から感じられる名作。それが、この『スラダン』なんだ。
キャラクター個々の作り込みもスゴイが、何よりこのマンガは試合の臨場感が半端じゃないと思う。 バスケ素人の読者……たとえばオレみたいな読者でさえも、読んでいて全く違和感や不安要素を感じないってことが本当に凄い。 「ポイントガード」や「シューティングガード」などといった聞き慣れぬ単語も、読み進めていくうちそのイメージが漠然ながら掴めてくるという構成は流石だ。
ともかくオレん中の「ベストスポーツマンガ」といったら、この『スラダン』で当確である!

  7位:ヴァンパイア十字界 (C)

前提として。オレはもともと、原作者(漫画家じゃなく)である城平さんのファンなんだ。 最初は別のマンガの原作者として名前を知っていたんだけど、その後彼の書いた推理小説を読んだりして一気にファンになったんだ。
だからこそ、同じく城平さんが原作を手掛けた作品として、オレがこの『ヴァンパイア』に注目しない理由は無かった! そして最初はそうした「ネームバリュー」から手に取った作品とはいえ、読んでこれまた二重にビックリ! ファンタジーものでありながら「城平節」が炸裂という感じで、またひとつオレは城平さんのファンになったよ。そして、それもこれも全部『ヴァンパイア』のおかげに他ならないわけだ!
『ヴァンパイア』の凄いところは、「ファンタジー」でありながら「ミステリー」でもあるところだ。 現実世界から逸脱した世界観の中で構成されているストーリーながら、とても整合がとれている。つまりは、ファンタジーなのにめっちゃリアルなんだよ。
非現実の中に盛り込まれた精密なミステリー。ヴァンパイアや宇宙人の存在を肯定した上で、精巧に、リアルに作られたストーリー。そして、謎が謎を呼ぶ展開。 どれもが非常に素敵だなと思うし、オレの心を惹きつけてやまないんだ。
ただ……仕方の無いこととはいえ、ガンガンのマンガは月刊だってのが良くない。やっと最新刊が出たと思ったら、次が出るのは約半年後……。
いや〜、いくら良作とはいえ、我ながら気の長いことで(笑)。
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