今回の「○○とオレ」シリーズは、キャラの話題だ。んで、オレがキャラの話をするとなれば、やはりジニの話から入っていくべきだろう。
GAC総合ベストキャラランキング、その2005・2006・2007年度の1位であり…すなわち現時点での暫定トップ。文字通り「オレが一番好きなキャラ」がジニであり、今年新たに「激ハマりキャラ」が現れることがなければ、2008年度も当然1位…仮に「心の揺れ」があったとしても3位以内には入るだろう。
以前「生涯トップなどあり得ない」という話をした通り、きちんと頭を働かせ「考え続ける」限りにおいて「心が移ろう」ことは当然だ。それこそ「自分の.1は一生コレだ!」なんて決め付けでもしなければ、たとえ一時期は寝ても覚めても消えることが無かったキャラや作品への強い情熱が、時を経るごとに段々と薄れていくのも自然の摂理である。
特にGAC業界というのは盛衰の激しい文化であり、毎年数多くの作品…そして、それに伴い数多くのキャラが生み出される。そんな中で3年間もトップキャラを維持しているジニは、少なくともオレにとって、本当に異例と言う他ない。なにしろ10年程前から1年ないし2年毎に更新している「総合ランキング」ではあるが、ジニのような「3期連続1位」など言うに及ばず、「2期連続1位」でさえもいないのが現状だ。逆に言えば、それだけジニの位置が破格ということである。
ともあれここで、ジニ個人について事細かに語っても仕方あるまい。そんなことは、これまで飽きるほどやってきた。
よってここは「○○とオレ」シリーズらしく、オレの好きキャラ全般に関する身の上話をしよう。
さて、とはいえ最初はジニの話から入ろうか。そもそもジニを知らない人に説明すれば、彼は……そう「彼」と言う言葉からも判る通り、ジニは男性だ。男性というか、年齢的には「男の子」と言うのが正しいだろうか。ジーニアス・セイジ。RPG『テイルズオブシンフォニア』(GC/PS2)に登場する、12歳の少年である。
もっとも年齢や登場作品は、それほど重要なことじゃない。ここで大事なのは、やはりジニの性別だろう。
オレは中学の頃からランキング制作を趣味としているが、昔は今のようにネット上ではなく、オフで紙面上の執筆物を制作していた。そのため学校でも執筆作業に時間を割いていたため、それを見たクラスメート(ゲームファンやアニメファン)が「俺も簡単にランキング考えてみよう」と真似をすることも何度かあった。
もちろんオレのように大きな企画として考えるわけじゃないから、大抵は好きキャラトップ10くらいを挙げるわけだが…。彼らのトップ10を見せてもらうと、大概は「10人全員が女の子」である。また全員ではなかったとしても、男性キャラより女性キャラの方が少ないことはほぼなかった。とはいえ、これは当然のことだ。
「○○は俺の嫁」という言葉が流行っているように、いや…そんな話を参照するまでもなく、男性が女性に惹かれるのは至極当たり前のこと。そして当然、女性が男性に惹かれるのもまた然り。それはゲームやアニメのキャラクターに関しても、現実のそれと全く同様である。ゆえに男が好きキャラランキングを作ったとしたら、そのトップ10が女性キャラだらけになるのも必然だろう。対して女性の場合は、全く逆になるハズだ。
そしてそれが「必然」だからこそ、オレが特殊ということになる。もちろん1位のキャラだけが自分と同性…というだけならそこまでレアじゃないだろう。だがオレの場合1位だけじゃなく、トップ10でも男キャラの方が圧倒的に多い。2007年度のランキングは特にそれが顕著で、10人中9人までもが男だった。
そもそもベスト300の中で女性は58人。全体の僅か5分の1でしかないのである。
こう見ると随分な「男好き」みたいだが…といっても、オレは別に同性愛者じゃない。それならなぜ、好きな男性キャラと女性キャラを並べたとき、男の方が多くなるのか…。その理由を、オレは自分なりに分析してみた。するとおぼろげながら、その様相が見えてきたんだ。どうやらそこには、いくつか複雑な心情が絡んでいたらしい。
まずひとつ目。オレはどうやら、「可愛さ」より「カッコ良さ」に魅力を感じるタイプの人間らしいのだ。
2007年度トップ10のメンツを見ても、「可愛い系」なのはそれこそ1位のジニくらいで、あとの9人は全員が「カッコイイ系」だ。トップ10唯一の女性キャラ(『NOIR』の霧香)でさえも「可愛い」と「カッコイイ」が同居したようなキャラであり、すなわちオレは性別に関係なく「カッコイイキャラ」に惚れ易いということ。もちろん「カッコイイ女性キャラ」もいるわけで、そういうキャラはオレも好きになっているのだが、やはり「カッコイイ男性キャラ」の方が多いという絶対数の差か…結果として「男性>女性」となっているわけだ。
また、それに輪をかけているのはオレの「選り好み」の問題だろう。どうやらオレは、女性キャラに対して(男性キャラに比べ)「目移りしない」傾向があるようなんだ。ある作品における「好きな女性キャラ」が、「圧倒的一人」に絞られてしまうというか。
例を出して説明する。
例えば男性キャラがメインとなる『最遊記』の場合、オレは「三蔵も悟浄も八戒も、みんな好きだ!」という心境だ。(悟空はそれほどじゃない)
対して女性キャラがメインとなる『らき☆すた』の場合、「かがみは大好き! だけど他のメイン3人はそれほどでも…」という心境である。
また男性・女性が混在する作品であっても、「好きになるキャラの男女比」が男に偏りがちになる傾向も発見した。
例えば『SEED』の場合、男性陣はクルーゼ隊長・シン・ムウさん・アズラエル・議長・ディアッカ・キラ・イザーク・アスラン・ハイネ・スティング兄貴・バルトフェルトさん・クロト…という総勢13名がトップ300に入るほどの好きキャラなのに対し、女性陣のトップ300入選者は僅かにミリィ1人という有様だ。ただしその場合ミリィは、一時期トップ10にも入っていたほどの超好きキャラなのだが。
もちろん上記のはあくまで一例であって、例外だっていくらでもある。だがオレの「基本思考」は、こういうモノであるらしい。
要するに「広く浅く」と「狭く深く」という相反する考え方が、なぜかオレの場合「男女別の好きキャラ志向」に分割されているらしいのだ。
そりゃ、そこまで珍しい考え方でもないだろうが…しかし「トップ10が全員女性キャラ」という人を何人も知っているだけに、やはり少々特殊なものではあるらしい。だけどオレがこういう思考のせいで、いつもランキングが男だらけのむさ苦しい…そして華の少ないモノになっちまってることは、書いてても読んでても若干悲しいものがある気もするな(笑)
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