17.仲間とオレ

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もう何度も話している通り、オレはアーケードゲーマーではなくハウスゲーマーだ。
そしてハウスゲーマーといっても、シングルプレイヤーではなくマルチプレイヤー…すなわち仲間達と一緒に遊ぶことが普通である。
それは「何人かで遊ぶことがけっこう多い」なんて生半可なものじゃない。要するに「常に何人かで遊んでいる」わけだ。毎日毎日。

とはいえ、さすがに今現在…オレも含め皆が大学4年だったり既に社会人だったりという現在はそうもいかず、皆で遊ぶのも精々が週に3,4回になってしまった。だがこれまでは…つまり小学校1年生あたりから大学3年生あたりまでの約15年間は、それこそ平均すれば「365日中350日」くらいは誰かしらと一緒に遊んでいたくらいだ。(最大8,9人、平均3,4人くらい) もちろん「外遊び」は1年に数回あるかないかくらいで、常に皆でゲーム三昧の毎日だったわけだが。
というわけで今回は、そんな仲間達とオレとの身の上話を紹介しよう。


さて。オレは先に「365日中350日くらいは誰かしらと遊んでいた」と言ったが、この「誰かしら」とは実際「かなり限定されたメンツ」のことを指している。そもそもオレじゃなくとも誰だって「毎日友達と遊ぶ」くらいのことはしているだろうし、さして珍しいものではないだろう。学生の身分なのだから、色んな友人・クラスメートと代わり代わり遊ぶ…そんな生活も、至って基本的なものだ。しかしオレが人に話すと珍しがられるのは、色んな人と遊ぶというよりいつも特定のメンバーで一緒にいること。そして何より、二十歳を過ぎた今でも、全員が小学生時代からの固定メンバーだということだろう。

交流を広く持つか、あるいは狭く持つか…そこは性格に拠るのだろうが、少なくともオレは明らかに後者のタイプだ。これはオレ…あるいはオレの周囲が全員ゲーマーやらアニメファンであって、明らかなインドア派であるためこのような状況になっているのかもしれない。いずれにせよ性格的にも環境的にも、オレの周りは固定化されたメンツになって然るべきだったわけだ。

そもそもオレは、ひとつの部屋にテレビ3台やらPS・PS2合わせて10台以上やら…と環境が整っていることもあり、大抵オレ自身の家で遊ぶことが多い。そしてオレにしたって「1年に数回だけ、偶然遊んだ友人」なんかもいるわけだが…彼ら例外を除き「1年に10回以上遊んだ」くらいにちょっと範囲を広げただけでも、一気にその人数は濃縮される。具体的には小学生時代に「1年平均10回以上、6年間で60回以上(家で)遊んだ」という友人は、恐らく10人前後しかいないだろう。逆に言えば「1年で10回以上遊んだ友人」というのは、すなわち「1年で100回以上遊んだ友人」と同じメンツである。つまり一度仲良くなって、恒常的に遊ぶことが日常化してしまえば、もはや年間を通してツルむ仲になるというわけだ。

同時に小学生時代「1年で100回以上遊んだ友人」は10人前後だが、現在…つまり大学の1〜3年次にそのくらい遊んだ友人は6人いる。それはすなわち、小学生時代の「10人」から、引越し等で疎遠になってしまった4人を除いた…まさにそのまんまのメンツなのだ。要するにその6人とは既に20年に及ぼうかという付き合いで、しかも年間200日やら300日やらを共に過ごし、更に小中学生時代は学校でも一緒にいて、家でも朝から晩まで同じ部屋にいるわけで…。下手をすれば、誇張ではなく家族と同等以上の時間を過ごしているかもしれない。(両親共働きのため、家族は少々帰宅が遅いことを鑑みても)


だからこそオレは、一応ジャンルとして「あえてどれかと問われればRPGが好き」とか言っておきながら、単純に「プレイ時間」だけで計ればRPGの数倍…あるいは十数倍も「多人数用ゲーム」に充てた時間のが圧倒的に長い。そりゃ部屋にはテレビが3台あるのだから、各人がそれぞれ1人用ゲームをプレイすることも可能だし、新作ゲーム(1人用)が発売された折には実際そんな状況になることもあったが…やはりそんなのは例外に過ぎず、皆で集まっている以上は多人数ゲーをプレイするのが必然。結局オレがRPG等の1人用ゲームを進められるのは「皆が遊びに来る前」と「皆が帰った後」の僅かな時間が基本となるわけで、そこに大きな差が生まれるのは仕方なしというところだ。
例えば休日の朝10時に起きたとする場合、オレの平均的な生活は

「10時起床→皆が来る13時前後まで1人用ゲーム→13時〜24時前後まで皆でゲーム→24時〜5時前後まで1人用ゲーム」

といったところ。合計すると「1人用=8時間、多人数用=11時間」となり、これだけでも多人数が圧倒的に上となる。実際には飯・風呂等の時間が「1人用」のプレイ時間から差し引かれるため、その差は更に大きくなるだろう。また平日の場合、学校等の準備もあるうえに夜遅くまで起きてはいられず、更々に「1人用」の時間が削られることになる。1人の時間にゲームじゃなくアニメを観ていたりすれば、更々々にだ(笑)


そんなこんなで、オレが現在「1000時間以上プレイした」というソフトは全部で6作しかないとはいえ、そのうち5作までもが「4人対戦ゲーム」である。また残り1作である『ティアサガ』(シミュRPG)にしたって、1000時間もプレイしたのは友人らと「対戦するデータ作りのため」であり、厳密には「1人用」と呼べはしないだろう。
そして今現在、生涯7作目の1000時間オーバーを迎えようとしているゲームは『MHP2』…やはり多人数プレイが主軸となっているものだ。結局のところオレは「RPGが得意」というより、少なくともプレイ時間的には「多人数ゲーム」に傾いた人間のようである。そしてその原因は、もちろんオレの仲間達…アイツらとの関わりに拠っているわけだ。


…ちなみにオレがアイツらのことを「友人」「親友」ではなく「仲間」と呼ぶことが多い理由は……なんつーか、単純に「昔からのクセ」だ。
要するに中二病みたいな? ゲーマーにとっての「親友」といったら……やっぱ「仲間」って呼ぶのがそれっぽくないか? と(笑)

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