20.ランキングとオレ

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オレはホームページ上を筆頭にオン・オフの双方にまたがり、また10年以上前…中学生の頃から「ランキング」の制作を大きな趣味としている。
批評・攻略・データ集・ファンブック…あるいは今回の企画みたいに、特定のテーマに関する短文を執筆したりと、オレもこれまで様々な種類の書き物に携わってきた。しかしそんな中で、今も昔も「一番好き!」な執筆法というのが、今回テーマに据えた「ランキングスタイル」というわけだ。
ということで今回は、そんなランキングとオレとの身の上話を紹介する。


そもそもオレが初めて「ランキング」というモノを形にしたのは、実は中学ではなく小学生の頃にまで遡る。といっても当時は今みたいに大々的な企画・制作物としてランキングに取り掛かっていたワケではなく、単純な脳内妄想と変わらないというか…単に「自分が好きなキャラトップ10」を表にして、画用紙に名前を羅列してみた…というだけのこと。当然30分程度しか思考時間もない、要はガキんちょの気まぐれだったんだが…ただし今思えば、それがオレにとって記念すべき「初ランキング」であった。ちなみに当時のトップは、『赤ずきんチャチャ』のリーヤ君だ(笑)

そして時は流れ、中学校に入学する頃。オレはまた、気まぐれで「現在のランキング」を作ってみることにした。
これまた大々的なモノじゃなく、やはり画用紙にトップ20(前回より10人増えた)を並べてみただけ…という稚拙なものだったが。しかしこの頃からオレは、段々と「ランキングの面白さ」に気付き、その魅力に取り憑かれていたように思う。(当時のトップは『幽白』の飛影だった)

そして中学も3年になり、そろそろ高校が間近に迫ってきたという折。オレは遂に、「ランキング」をひとつの作品にまで昇華させることを決めた。ランキングの規模も一気に「トップ150」まで増強し、その順位付けだけで1週間近くも悩んだ末に、その制作に取り掛かった。大学ノートを丸々1冊使用したその「ランキングブック」は、全ページ全キャラに関してイラストを掲載するスペースがあり、学校中のイラスト描きに依頼して総勢150キャラのカットを載せるという試みも行なった。おかげで相当に見栄えが増し、また大人数による共同イラストブック…つまり今でいう同人誌に似た雰囲気を持つ本になったことで、学校中で話題になったほど。更に当時ランクインしていた「カービィ」や「ピエール(スライムナイト)」「雪だるま(ロマサガ3)」といった簡単なキャラに関しては、オレ自身も慣れないイラスト描きに苦心したものだ。
もっとも文だけじゃなく絵まで必要だったため、執筆開始からの総制作期間は1年を超えるほどの長期企画になってしまったが…。ともあれ高校受験の真っ最中に、オレもよくやっていたもんだ(笑) (このときのトップは『エヴァ』のアスカ。現時点で唯一、女性キャラがトップになったランキングである)

しかし1年余という時間を掛け、周囲からも大きな助力を貰った一大企画を制作してもなお、オレは新たなランキングを作る意欲を保ち続けた。…いや、むしろそんな大掛かりなモノを制作したがゆえに、オレはランキングの魔性に(更に)魅せられることになったのだろう。

それからというもの、前回より規模を50人増やした2003年のベスト200ヴァージョン。(トップは『SO2』のレオン)
翌年に作り、イラストではなく初の「公式画像貼付」を実装した2004年ヴァージョン。(トップは『TOD2』のジューダス)
高校卒業から大学入学までの暇な時間を持て余して制作した2005年ヴァージョン。(トップは『TOS』のジニ)
その後はプラットホームをオフからオン(HP上)に移し、規模も100人増強した2006・2007年のベスト300ヴァージョン。

社会人になる今後、そのペースを維持できるかどうかはわからんが…少なくとも最近は、毎年のランキング制作が自分の中で恒例になっている。

もちろんその間も「キャラランク」だけでなく、「ゲームランク」や「アニメ・マンガランク」という作品系ランキング、あるいは「アイテムランク」「台詞ランク」「技ランク」など特殊なモノも含め、既に100種を超えるランキングを制作済みだ。オフで制作したモノだけでも、ランキング関連のみで大学ノート20冊近くになるだろうか。つまり言うなればオレは、ランキングジャンキーといったトコロだ(笑)


結局のところ、以前にもオレは「何らかの批評」があまり好きじゃないと話した。そしてそれは、オレがランキングを好きだという話にも関係するんだ。
要するに「自分が嫌いな何か」に対して「こんな風に駄目」「あんな風に駄目」と、「自分がソレを嫌いという理由を事細かに説明する態度」が、どうにも自分で気持ち悪くなってきてな。それならばと、自分が好きなモノから上位○個を抜き出して「ここが良い!」「ここが好き!」とポジティブな話に特化するのが心地良い…と思ったわけだ。そういう気持ちが元になって、オレはここまでのランキングファンになったということだろう。

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