オレが自分のホームページを開設してから、今や2年が経過している。そんでもって、文章量だけなら人一倍を自認しているオレだけに…質はともかく量だけなら、既になかなかのモノになった。小規模な企画であっても合計すればA4用紙50枚程度の分量になり、大規模ともなればその1.5〜2倍にもなる。ちなみにオレの通う大学の卒業論文が、最低ノルマA4(1200字)30枚だったことを考えても、その量はなかなかのモノだろう。
つまりHP上だけでも、全ての執筆物を合計すれば文章量1000枚は下らないハズだ。極度なGACファンであるオレだとて、「GACに関わらぬ話題は一切書かない」をコンセプトにしたHPを、それだけ文字で埋めるためにはなかなか苦労したもんだ。
だが最初にも述べた通り、オレがHPを開設したのは2年前……つまり自分としては、そろそろHP管理人が板に付いてきた頃か? と思うくらいの時間は経過しているのだが、冷静に客観的に考えてみると、それは「たかだか2年前でしかない」のだ。そりゃ5歳児にとって「2年」というのは大層な時間だろうが、生憎とオレは既にハタチを数歳越えている。そんなオレにとって「2年」というのは、短くはなくとも実際は大した時間じゃない。なにしろ「現在から数えて最近の2年間」よりも、「それまで生きてきた約20年間」の方が、比較した際は圧倒的に長いからだ。
そしてまた、オレが執筆活動を始めたのは、なにも「自分のHPを開設したから」が原因ではない。要するに、オレは元来「何かを書き記す」という行為が好きだったわけだ。というわけで今回は、そういった執筆活動とオレとの身の上話を紹介しよう。
以前「ランキングとオレ」の項でも話したように、オレは小学生の頃に構想として「ランキング企画」を思い付くに至り、中学生時代にはソレを制作物とする計画を実行に移した。だがそれは、あくまで「ランキングブック」を作ったのは中学が初だったというだけの話。つまり実際に「何らかの執筆物」を形にしたのは、それ以前…オレが10歳の頃まで遡る。現在はめっきりご無沙汰している分野になったが、当時はゲームレビューに凝っていた時期であり、その結果として制作したのが人生初の執筆物「ゲームレビューブック」だった。大学ノートを丸々1冊用いて、約100作のゲームをレビューしたもの…そりゃガキが作っただけに、今読み返すと当然稚拙の極みなんだが、それでもガキなりにかなりの労力を賭けた作品になった。
ここで話は変わるが、オレがそのような「執筆活動」を幼い時分から行なっていた理由は、「オレがハウスゲーマーだったから」という部分に深い関わりがある。
そう…オレはハウスゲーマーと名乗っているが、それは紛れも無い「ハウス」ゲーマーという意味なんだ。それはつまり、FC・SFC・PSといった据置機には精通していても、当時『ポケモン』等で全盛を誇っていたGB等の…つまり携帯機をオレは所持していなかったということ。なにしろGBソフトは「スーパーゲームボーイ(SFC)」を使って、GBAソフトは「ゲームボーイプレイヤー(GC)」を使って、いずれもテレビ画面を用いて遊んでいたオレだ。つまり実際に自分で買った携帯機といえば、昨年あたりにまとめて購入したDSとPSPが「人生初」というのだから凄まじく遅い。ゲーマー歴はもう20年に近いのに、携帯ゲーム歴は1年少々ってことなのだから(笑)
ともあれスーパーゲームボーイ等を使って初代『ポケモン』等の僅かな携帯ゲームもプレイしていたものの、オレは基本的に据置機傾倒の人間だったことは間違いない。オレが有名なGBソフトに無知なのも、まさにソレが理由ってワケだ。そしてその事実こそ、オレが執筆活動に精を出していた理由に繋がるものだったりする。
そもそもGB等の携帯ゲームがなぜここまで流行し、現在もDSが全盛を誇っているかといえば、やはりその「圧倒的な汎用性」が魅力になっているからだ。近所へ遊びに行くときはもちろん、家族とどこへ旅行に行くにしても気軽に持ち歩ける携帯ゲームは、いつでもどこでも楽しめる手軽なゲームとして据置機以上に実用性が高い。また校則で禁止になっているとはいえ、隠れて学校に持って行ったり、あるいは移動教室のときにも重宝する。これが流行しないわけがない。
だがオレの場合は、その状況が少し違ったんだ。そもそもオレは、一般的な平均値に比べると限りなく「外出率」が低い。特に小中学生時代など、朝起きて学校へ行き、そして帰宅した後は、もはや一歩も外に出ることのないのが普通だった。オレの場合は友人らとも「自分の家」で遊んでいたため、そしてスポーツ等には全く興味が無いため、「公園へ遊びに行く」とか「友達の家に遊びに行く」なんてことも極めて稀だった。恐らくそういった機会など、1年間に平均10回程度しかなかっただろう。これでは携帯ゲームを使う暇が無い。
加えてオレは「旅行」に関しても相当に消極的なタチだ。これはもちろん、旅行に出かけるとゲームができなくなる・仲間と遊べなくなるといった理由もあるにせよ、基本的な性格としてオレは「旅行が嫌い」なんだ。もちろん小学生の頃は、家族で旅行へ行くとなれば強引に連れて行かれたものだが、それも精々が中学生までの話。最近では、家族全員が1週間のハワイ旅行へ行くということもあったが、オレ一人だけ「日本でゲームしたいからいいや」と断ったくらいだ。旅行にも行かないのだから、やはり携帯ゲームは必要ない。
もちろん学校の修学旅行やら移動教室やら…に関しては、もっと話が簡単だ。そんなの携帯ゲームじゃなくても、バックに本体・ケーブル・コントローラーといった据置ゲームセット一式を詰め込んでいけばそれで済んだ。特に64みたいな多人数用ゲーム機は、かったるい旅行において最高の暇潰しになったモンだ。つまりここでも、携帯機は不要だった。
要するにオレは性格的にも環境的にも、「携帯機がイヤだった」というより単に「携帯機を買う必要が無かった」と言った方が正しいだろう。これといって使う予定が無いモノを買っても、使用に困るだけだ。そういう意味じゃ最近買ったDSやPSPにしろ、DSは『テイルズ』の最新作(TOT)が発売されたため、PSPは周りで『MHP』ブームが巻き起こったために、外出せずとも携帯機をプレイする意義が発生したから…という理由があったからこそ購入する決意を固めたわけで。つまりそういう「意義」が無かったGBやGBAは、スーパーゲームボーイ等の便利な周辺機器が存在したこともあり、結局最後まで買うことはなかった。
そしてここで、今回のテーマである「執筆活動」が重要な意味を帯びてくる。
そもそも外出はしない・旅行は行かない・移動教室への対策も万全…と三拍子が揃い、携帯機が必要になる場面を持たなかったオレだとて、唯一「どうしようもない」部分があったんだ。そう、それこそが「学校」というモノである。
小学校・中学校・高校・大学…。そういったモノに対してだけは、オレは何も対策が思い付かなかった。
据置機を持ってきても意味が無いし、かといって「学校用」だけに携帯機を買うほど、オレは資金に余裕が無かった。しかし常にゲームに関連した行動を取っていないことには、禁断症状が出て発狂してしまう。そうでなくとも日本の学生が持つ一般的な感性と同じく「勉強が嫌い」なオレにとって、授業というモノはただただ暇な時間でしかなかった。だがもともと睡眠欲が希薄なオレは、暇だからといって易々と眠ることもできず、辛い思いをしたものだ。だからオレは、どうにかして学校生活を充足させうる方策を考えなくてはならなかった。
というわけで、もう判るだろう。その結果としてオレが編み出した「対処法」というのが、「GACに関わる執筆物の作成」によって学校生活に意味を持たせることだったわけだ。様々な企画を立案し、時には(オレが企画制作総監督になって)協力者を募りつつ何人かで制作したりと、オレは学校にいる時間の殆どを「ソレ」に費やした。ひとつの作品を制作したら、その翌日から新たな作品の制作に着手…という感じで、学校に行くこと自体が少なくなりプラットフォームもネット上に移した大学3年頃…つまりHPを開設した頃までの間に制作したGAC関連の執筆物は、既に大学ノート50冊近くにも及んでいる。
しかも「執筆」というこの行動には、実は隠れた利点があるのだ。つまり授業中、熱心にノートを書き続けるオレの姿は、遠目の先生から見たら「極めて真面目な生徒」にしか見えないから。これで、無用なお説教に煩わされる心配も無い(笑)
いずれにしても、そういった昔からの生活が現在のオレ…つまり書き物が好きになったオレの性格を形成しているかと思えば、人生は何がどんな風に影響するか判らないものだ。例えばオレの場合、これまで授業で書かされた作文・読書感想文等が学年のトップ賞に選ばれたり、大会で入賞したり…といった経験が何度かある。つまり少しは認められたらしいその文章力が、実はゲームやアニメに関する執筆経験によって培われたんだと考えれば、それはなかなか感慨深いモノがあるってもんだろう。
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