まえがき


こういう最強トーナメント。実際私的には初めての経験ではない。オレはこれまでも何度か、このようなトーナメントを紙面上で行なってきた。
しかし、あれらの大会はハッキリ言ってダメダメだったのである。いや……構造的に無理があったと言うべきか。

確かに、アレは最強を決める大会だったのだと思う。
しかしなんといっても、『DB』の悟空と『ワンピース』のウソップが全く同じ条件の下で同じトーナメントに参加していたのだ。
第一極論を言ってしまえば、まず悟空……というか『ドラゴンボール』勢の参加が決まっている時点で 『DB』シリーズの戦闘力には確実に及ばないと判断できる他作品の連中は、その出場させる意味さえ全く無いとも言えるんだ。 なにせ、「どうあがいても勝てない」のだから。

各作品内ではいかに強く、そしていかにキャラへの愛着があろうとも、「1ランク上」の相手と戦ったキャラは全くの無力。いや、むしろ哀れであった。 何しろ、「いい試合」さえもできないのである。
たとえそれがルフィであろうと、幽助であろうと、剣心であろうと、そして範馬勇次郎であろうと……。ひとたび悟空とあいまみえれば、
シュウィン! バキッ!! 一撃KO!!! というこの現実ッッ!! (まあ幽助や勇次郎ならちょっとはイケそうな気もしないではないが)
だがしかし、これは史上最強を決めるトーナメントである。それも仕方がないと、当時のオレはそれを黙認していたわけだが……。
やっぱり、それじゃ勿体無え!! ということである。

ルフィもウソップも、そして悟空も、それぞれが「それぞれ」のレベルに合ったトーナメントに出場し、同等の力を持った対戦相手と凌ぎを削る……。
そうすれば全ての試合が名勝負となり、また各作品の主人公クラスがぞんざいな扱いをされることもない。これほど素晴らしいことがあろうか!?
そこでオレは5つのトーナメントランクを作り上げて、各選手をそれぞれのランクへ振り分けるという現在の方法を編み出した。
これらのトーナメントが、皆さんにもひとときの楽しみとなってもらえれば幸いである。(2006.3.4)

※ちなみによく話題にされる三大最強キャラ「悟空」「ドラえもん」「ジョルノ(レクイエム)」は、出場こそしますが優勝したことはまだありません。

Back  Home