スーパーグラップラー大戦 決勝
バロウズ侯爵(クロック3)V.S.緋村 剣心(るろ剣)
スーパーグラップラー大戦! 出場者全64人の頂点を決める戦いがついに始まった!
赤コーナーは変態おじいちゃん「バロウズ侯爵」! 青コーナーはペケ傷サムライ「緋村剣心」!! さあ、決着はどうなる!!?
……んでも、そんな風に盛り上げてみたところで……。結果はもう決まってるんだよな……。
というかオレたちはトーナメントを進めながら、三回戦くらいには既に気付いていた。自分たちの犯したとんでもないミスに。
そもそも、魔の者をこのランクに一括して出場させたということから何かが間違っていた。「ひとりだけ仲間外れも変だろう」ということで特に考えることもなく全員を出したが、おじいちゃんだけは失敗だった。 なぜならこの人だけは絶対「1分以内に家を壊せる」(=ランク3の出場条件)だろうから。もう一人怪しいヤツとして縁がいたが、アイツは運良く途中で負けてくれた。しかしおじいちゃんの辞書には「遠慮」という文字は無い。
しかし、問題はそんなところじゃなかった。オレたちの犯した致命的なミス……それは、
出場条件を攻撃力だけで計っちまった
ことなんだ!!
オレたちは、出場条件に各々の「タフネス・防御力」という項目を追加すべきだった。だってよ! もともと
家を壊せない
程度の奴らしか参加していないトーナメントに、
家を壊せない程度の攻撃力じゃ絶対に倒せない
やつが出場していたら……
そいつの優勝は初めから決まってんじゃねえかよ!!
……確かに、おじいちゃんには「聖なる攻撃に弱い」という弱点もあるにはあった。しかしそんな特殊能力持ちがランク2程度にそうそういるわけもない。もはや、おじいちゃんの勝ちは彼が出場登録を済ませた……いや、大会運営委員であるオレたちが「彼の出場登録を黙認してしまった」時点で決まっていたと言えるだろう。 (とはいえ、この結果にそう不満があるわけでもねえんだが)
まあいずれにせよ、いくらジャニスを倒した剣心とはいえおじいちゃんはそれとは
別格
だ。剣心なら攻撃を避けられるといっても、
5時間以上避け続けたりしたら
さすがにヘバるんじゃないか?
ともかく、剣心の攻撃力じゃおじいちゃんを倒すことはほぼ不可能だ。つまり逆説的におじいちゃんの勝ちは決定。
よって結論っ!!
ランク2 スーパーグラップラー大戦
優勝
バロウズ侯爵
(クロック3)
準優勝
緋村 剣心
(るろ剣)
ベスト4
ジョナサン・ジョースター
(ジョジョ)
雪代 縁
(るろ剣)
よって、以上4人の「レベル3」への出場決定!! せいぜい頑張ってきな!!
あとがき
剣心はともかく、決勝におじいちゃんが残るトーナメントって誰かやったことあるのかなぁ……。(オレ)
甘美なる欲望っ!!(F田)
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