スーパーケンカ大戦 準決勝

簡易対戦表
サクラV.S.グレート巽
丹波文七V.S.日比野晴矢



準決勝第1試合

サクラ (餓狼伝) V.S. グレート巽 (餓狼伝)

オレ「さて…早速だが、ここで『同作品対決に関する定義』を定めよう。
…とりあえず、こんな感じかな」

≪2-3.作品内描写に関する定義≫

・同じ作品同士のキャラが戦う場合、原作にそのキャラ同士のバトルがあれば、基本的には勝敗もそれに従う。しかし場合によって、勝敗が逆転することもある。
勝敗逆転の理由としては「どちらかが負傷している」「戦法や技が既にバレている」という他にも、原作内での勝利は極度に運の要素が絡んだり、あるいは仲間等の助けがあったためだったりする場合、タイマン形式の本トーナメントでは必ずしも原作と同等の勝敗になるわけではない。

オレ「つまりこの試合に関しても、『普通に』考えていきましょう」

たか弐「餓狼伝率高すぎ(笑) ベスト4に3人じゃん!
ともかく…原作で試合があったかは知らんが、これはサクラ勝利だろ。 巽が負傷してる…ってのがでかすぎるな。
それに互いに負傷してなかったとしても、話を聞く限りではサクラ有利のような雰囲気だし。 まぁ、というわけでサクラの勝ち。サクラが負傷すんのかはまだわからんなぁ」

オレ「この試合に関しては同作対決ということで、最終的に判断に困るようなことになれば、オレとか『餓狼伝』を知ってる人間で勝敗を決定しよう。
…だが、逆に作品を知らないからこそ、各キャラごとの解説を聞いて『客観的に』勝敗予想を下せるハズだ。オレ達の場合、なまじ作品を知っちゃってるからこそ『オレは巽が好き!』とか妙な先入観が入っちゃうからな(笑)」

カエレ「グレート巽は、3回戦までに中の負傷を負っているので、サクラが有利かと私も思います。
グレート巽がサクラの弱点である『常軌を逸した行動』をしてきても、負傷の差はありますし…」

ナイフ「巽の負傷もあるけど、特筆すべきはサクラの回避能力かなと。
聞いたところ巽は純粋な格闘家のようだし…そうそう攻撃は当てられないでしょ」

ムランボ「グレート巽が勝つには、必殺のチョークスリーパーが決まるかどうか。
どちらもタフそうなので消耗戦になると、中傷を負っている巽がやはり不利ですかね…。
サクラの素早さも手伝って、掴みきれない巽のスタミナ切れでサクラ勝利。
サクラはスタミナこそ消耗するものの、次戦に影響は無いと思われます」

桂けい「グレート巽は接近戦主体のようなので、少しの隙ができただけでもK.O.されると思われます。
加えて、中傷を負っているため動作が少し遅くなるので、サクラの飛躍した感覚能力で攻撃を回避され、反撃でK.O.でしょう。負傷なしでサクラの勝利となると思います」

キューピー「サクラの相手では、巽も接近することさえ大変でしょう。
そうでなくても負傷した巽の動きは鈍っているでしょうし…サクラはほとんど負傷もしないかと」

SAT「実力的には近い物が有ると思いますが、中傷状態に有るが全てでしょうか。
普通に力勝負になりそうな感じなんで、後はより健常な方が当然の勝利を収める形で」

オレ「やはりというか…全会一致で、サクラ優勢という予想ですね。では、ここでひとつのネタばらしをしましょう。
実は原作内でこの2人は試合をしており、そのときの勝者はなんと『巽』なんですよ。
というのも、巽が最後の最後に、サクラの油断を付いた『常識では考えられない、常軌を逸した行動』を行なったため、それによってサクラは敗北したんです。…が、巽はその『最後の最後』までサクラに対し全くと言って良いほど手が出ず、ボロボロにされており、実力差は明白。
また、ここでトーナメントに新たな定義…というか、確認事項を追加します」

《2-2-3.参戦状態に関する定義》

・各キャラは基本的に「原作でそのキャラが登場した、最も最後の状態」での参戦となる。
原作でそのキャラ死亡した場合等も「死亡する直前の能力と記憶」が基準になる。

オレ「よってサクラは、一度『巽に敗れた』という記憶を持っているわけです。
つまりサクラは巽が『常軌を逸した攻撃をやってくる』ことを知っており、そもそも巽の戦術やら何やらも熟知しており、つまり油断はしないと考えられます。
ということで、結局のところ勝者はサクラですね。原作だとサクラは巽に感謝しており、巽を殺したりはしないでしょうが、それでもトーナメントで勝つのはサクラでしょう」

勝者:サクラ

準決勝第2試合

丹波文七 (餓狼伝) V.S. 日比野晴矢 (BOY)

たか弐「リーチ差で日比野有利だけど…結局最後は内なる獣→虎王で終わりっぽいな。
もちろん、内なる獣を使うまで追い込まれた丹波は重傷っと」

カエレ「2人とも中傷を負っているので難しいですが、超人離れをした運動神経を持つと日比野晴矢が有利かな?? と思いました。
でも丹波の体力にも凄まじいものがあるので、日比野・丹波どちらが勝つにしても、今回で結構な負傷を負うでしょうね」

ナイフ「難しいな…。
確かに道具を使用する日比野が有利に見えるが、道具使用で攻撃してそこそこのダメージを与えたとしても、丹波は『一呼吸で、4発ほどの打撃を一気に叩きこめる格闘家』と、互角って話でしょ? だから、丹波も同等の拳速とかスピードを持ってるだろう…って。
その話から、接近戦になると日比野が捕まってしまうと予想できる。
『10mを1秒足らずで詰める』っていう瞬発力も凄いとは思うが、バットとかで攻撃した後ではスタートも遅れそうだし…」

オレ「なるほど…その予想はかなり的確だな。
日比野には道具があるとはいえ、どれも遠距離・中距離でしか使えないものが多いため、完璧に近づかれたらお互いに殴り合うしかない。そこで丹波の速度が発揮され、しかも丹波は打撃だけじゃなく掴み技も得意なため、日比野に対して有利…と」

ムランボ「どちらも中傷なので確かに難しいですね。特に丹波は『内なる獣』がいつ発動してもおかしくない状態かと。
そうなれば丹波有利だと思いますが、その蓄積されたダメージで次戦を戦えるのかな…。 『内なる獣』がどの程度のダメージで発動するのか、また発動し勝利した後の後遺症(というか蓄積ダメージ)がどの程度残るのか、知りたいところです」

オレ「『内なる獣』は、殆ど戦闘不能のような状態…すなわち『重傷』を超えたあたりで(丹波の意思とは無関係に)自動的に発動する能力だと考えて下さい。つまり相手の攻撃で大ダメージを負って、相手が『勝った!』と思ったら、いきなり跳ね起きて反撃してくる…という感じです。
要するにコレで勝っても、怪我の具合は『重傷』なので、次戦に相当影響があるでしょうが…。
ただし『内なる獣』自体の後遺症は特に無いため、次への影響は単に『重傷を負う』というだけになりますね」

ムランボ「なるほど…では日比野が丹波を倒すも、丹波の『内なる獣』が発動して丹波逆転勝利か…。あるいは『内なる獣』発動まで追い込まれず丹波勝利。
このどちらかになりそうですね。でもそこの判断が難しいです(笑)」

桂けい「丹波が高層ビルを殴って揺らしたように、地面にパンチを加え相当な振動を起こせるのならば、日比野に一瞬の隙が生じるはず。そうなると飛び道具は使えず接近戦に。
接近戦では日比野が道具を取り出す隙はなく、取り出そうとすれば丹波の高速で繰り出されるパンチでK.O.されると思われます。もしくは、接近戦で互いにダメージを負い、丹波の内なる獣→虎王でK.O.かと」

オレ「ふむ…確かに高層ビルは揺らしたとはいえ、その『揺れ』はほんの少しでしたから、仮に地面を叩いても日比野がスキを見せるほどの『凄まじい揺れ』を起こせはしないでしょう。
しかし桂けいさんの言う通り、ひとたび接近戦になれば、パンチの速度で勝る丹波が有利…というのは、恐らく間違っていないでしょう。なにしろ接近戦では武器も使えないですし」

キューピー「日比野はパンチを使わず武器攻撃に終始すれば勝てるかもしれません。それに日比野は動体視力が優れているということで、虎王の蹴りを背中から取り出したフライパンで防げるんじゃないかとも思います。戦闘能力そのものは大差ないように思えますし、すると道具を持っている日比野が有利のような。
そして『内なる獣』で丹波が理性を失ないパワーアップしても、金属バットで足の一本でもへし折ってやれば行動不能でしょう。日比野もただではすまないでしょうが」

魔王「これは両者中傷であることに加え、見た感じ力量も互角のような気がしますね。
違いは日比野が武器を持っていること、そして丹波が『内なる獣』という特殊能力を持っていること。
ここで質問ですが『内なる獣』は耐久力が上がるだけなんでしょうか?
ただ耐久力だけが上がり反射的に攻撃を繰り返すだけならば、出血多量とかで丹波が戦闘不能になるまで日比野が逃げ切る…もしくは逃げつつ攻撃で日比野の勝利という可能性もあります。なにしろ、日比野には10mを1秒の超ダッシュ力がありますから」

オレ「『内なる獣』ですが…。
これは『人間の潜在的な破壊衝動』を表に出す能力で、簡単に言えば『戦闘力』そのものが上昇する…というトコロですね。人間レベルの超サイヤ人みたいなイメージです。
よって理性は失っても『戦闘で有効な行動』は選択しつつ攻撃できるので、その点では日比野に不利かもしれません。獣のように突撃するだけではないので、単純な逃げ回りも通用しにくいですし」

SAT「もう既に二人ともかなりの負傷ですから、内なる獣は飛び出すでしょうね。
後はアーマー状態の丹波の突進からの虎王を日比野がいなし続けて決定打を与えられるか、きっちり極めて丹波が勝つかに焦点が絞られそうです。
重要なのは内なる獣の持続時間でしょうか。
武器とウォッカの間合いを考えて、恐らく丹波が先に重傷に陥るでしょうから、そこからの日比野の健闘は内なる獣次第ですね。
ガス切れか粉砕か。内なる獣の持続時間の程度を、判る範囲で解説お願い致します」

オレ「そうですね…これは、恐らく『無制限』に続きます。
というのも理性が外れ『相手を倒す』ことだけを考える状態そのものが『内なる獣』であり、超常現象のような能力ではないため、特に持続時間の概念が存在しないんですよ。相手をK.O.するまで延々と続くというか…。
もちろん、もはや動くことが不可能なほどボロボロにされたら解けるでしょうが」

SAT「持続時間は無限ですか。
かなり厄介な状況ですが、見た所アーマー以外は特別動きが機敏になると言う訳でもないんですよね?
なら寧ろ理性を失って攻撃が単調になった所に、フルスイングで迎撃も可能…と考える事も出来そうですね。
防御体制も回避行動もロクに取れなさそうですし、カウンターになって衝突点のダメージは普通にフルスイングを受けるより増加するでしょう。当たればK.O.レベルです」

オレ「確かに…それは一理ありますね。
内なる破壊衝動の覚醒が『内なる獣』ですが、それは同時に理性を失うことにもつながります。また、ことさらスピードが上昇するわけでもありません。まぁ少しは速くなるでしょうが…。
よって、近距離ではなく『ある程度離れた距離』で丹波が倒され、そして倒されたことで『内なる獣』が発動しても、日比野にとってはむしろ迎撃・カウンターが容易になるという可能性は十分にあります」

SAT「なるほど…」

オレ「……それでは、ここまでを統合して、最終的な勝敗を求めていこうか。
まず丹波勝利を予想した人の意見をまとめると、

・丹波には、たとえ一度は戦闘不能に追い込まれても『内なる獣→虎王』のコンボがある。
・丹波は近距離の拳速が早く、掴み技も得意なので、日比野を捕まえられる。
・近距離まで近づければ、日比野が道具を出す隙を与えないだろう。

というモノがある。対して日比野勝利を予想した人の意見をまとめると、

・武器があり、リーチの差では圧倒的に有利。
・動体視力に優れているため、『虎王』をかわせる・あるいはガードできるのでは。
・丹波が『内なる獣』を発動しても、バットで攻撃すればK.O.できるはず。

…という感じで、どちらの意見も共に一理あり、かなり難しいな。そこで、順番に考えていこう。

まず試合開始直後、両者の距離は約10m。
そこから丹波はダッシュで近付く(この間、約1秒)だろうが、機先を制するために日比野はウォッカファイヤーを放つだろう。しかし丹波もこれまでの試合で日比野に『ファイヤー』があることを知っているため、マトモには当たらない。ただし、足は止まるハズだ。

この時点で、両者の距離は3〜5m程度。
もはや一呼吸で近付ける距離だが、この距離では、まだ日比野が有利。というのも、金属バットによる攻撃があるためだ。
もっとも、前回の試合(V.S.鷹村)においてもフルスイングでは当たらなかったように、今回もコンパクトな振りで攻撃せざるを得ないハズ。よって丹波に与えるダメージは少ないが、しかし体力を削ることは可能だろう。すなわち、その後近距離戦に移行した後も、丹波の方が早く重傷になり…そして、丹波が先に戦闘不能になることも間違いない。
しかし、丹波に『内なる獣』があるのは言わずもがな。そうやって丹波が『復活』してからが、本当の勝負になる。

だがこの時点で、両者の距離は既に『至近距離』だ。
そして前回の試合でも同じ状況になったように、日比野は『近距離では道具を使わない(というより、リーチの問題で使えない)』という点が重要になる。
すなわち近距離で倒れ、しかしすぐに跳ね起きた(=内なる獣状態)丹波に対して、日比野は武器で攻撃できない…よって頼れるのは殴りと蹴りのみだ。そうなると内なる獣を発動し、一時的なスーパーアーマー状態となった丹波に対抗するのは難しく、虎王や…あるいはどうにか虎王を避けても、打撃の応酬で日比野が敗北する可能性が高い。元の実力が同等なだけに、タフネスが上がるのはかなり大きいだろうし。
ただし丹波も、もはや戦闘続行不能…というくらいにダメージを負うのは間違いないな」

勝者:丹波文七 (重傷)

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