まえがき

オレがこのゲーム、すなわち『MHP』シリーズに初めて触れたのは……考えてみれば、それはかなり最近のことだ。
それは、ちょうど1年半程前…去年(2007年)の2月頃だったか。世間が『MHP2』の発売に浮かれている頃、オレは初めて『MHP』をプレイしたのだ。『MHP2』ではなく、初代『MHP』を(笑)
友人であるプッチやトシ、マーク…。アイツらが『MHP2』をワイワイとプレイしていることに羨ましさを覚えた…というだけが理由でもないが、アイツらが『MHP2』を買った以上、当然それまでプレイしていた初代『MHP』はお払い箱と化す。それならばと、オレもそのゲームを体験してみようかな…と、マークから初代を借りた。…今思えば、それが全ての始まりだった。

オレはしばらくの間『MHP』をプレイし、なんとなくその雰囲気を体験したが、しばらくは他のゲームをプレイすることに勤しんでいた。
確かに『MHP』というゲームの面白さはなんとなく解った…が、激烈にハマり込むということはなく「ふ〜ん、こういうゲームなのか」といった程度がオレの感想だった。
…だが今思えば、それはオレが『MHP』最大の魅力である「多人数プレイ」を一度も行なわなかった(なぜなら皆は『MHP2』に移行しているのだから)ためだろう。それでは、このゲームの本当の面白さが解るハズもない。だからこそオレは、皆が楽しそうにプレイしている『MHP2』を横目で見ながらも、自分もソフトを買おうとは思っていなかったわけだ。

…だが時は流れ、同年8月。オレにひとつの転機が訪れた。まだオレ自身の周りのモンハン熱は冷めていなかったものの、やはり発売から4ヶ月も経てば、世間の飽きっぽい・そして新しモノ好きのゲームファンからは、段々と『MHP2』の旋風も影を潜めてきたのだろう。街の中古ショップにも、ちらほらと安価な『MHP2』が売り出されているのをオレは目にした。
だがそれでも3000円超とそこそこの値は張っていたので、やはりオレは躊躇っていた。なにしろ当時のオレにとっては、そもそも「そこまで欲しいソフト」でもなかったのだから。
ただそんな折、マークが地元のゲーム屋で「2000円を切る」値段の『MHP2』を発見したのがひとつの引き金となった。箱ナシ・説明書ナシという一品ではあったが、通常の3分の2以下という値段はやはり魅力で、それならばとオレは、ようやく『MHP2』を購入する決意を固めた。既に8月も中旬…当時大学生だったオレにとって、夏休みも真っ盛りの頃であった。

…そして、そこから先が、まさしくオレの「モンハン道中」の始まりであった。
あっという間にこのゲームの魅力に取り憑かれたオレは、まさに「取り憑かれたように」このゲームをプレイし続けたのだ。
そのプレイペースといえば、オレが初めて『MHP2』をプレイしたとき既に400時間ほどプレイしていた仲間内の3人を、同年12月…すなわち初プレイから4ヶ月後には「プレイ時間で追い抜いていた」というほど。具体的に言えば、オレは4ヶ月で800時間ほどをプレイしていたのだ。もちろん、他のゲームも並行してプレイしながら。

こうなってくると、もはや『MHP2』そのものが生活の中心になってくる。その頃はやはり就職活動で忙しかった時期だったものの、そりゃ当然ながら、就活に割く時間より『MHP』に充てた時間のが明らかに長かった。履歴書を書きながらモンハン、会社説明を眺めながらモンハン…ってな(笑)
そして今年…すなわち2008年の3月、遂に待望の『MHP2G』が発売。社会人が間近に迫っていたオレではあるが、迷わず当日に購入したものだ。

そんで、そのまま今日に至る。時は2008年の6月…発売から約3ヶ月が経った今も、オレはこのゲームをプレイし続けている。前作『MHP2』から考えれば11ヶ月目の『MHP』である。
…だが。そんなオレが今ついに…いよいよこのゲームを卒業しようとしている。
だから書きたくなった、記録を残したくなった。長らくオレの友であったこのゲームへの愛着と記憶を、記録として残し継ぐために……。

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