一回戦

簡易対戦表
ロニV.S.ミント
ナナリーV.S.クレス
チェスターV.S.レイス
キールV.S.リーガル
リッドV.S.プレセア
マオV.S.クラトス
リアラV.S.ウッドロウ
ジーニアスV.S.ユージーン
ティトレイV.S.ルーティ
リオンV.S.ゼロス
アーチェV.S.チェルシー
コングマンV.S.チャット
ウィルV.S.ティア
マリーV.S.ハロルド
ジェイV.S.フィリア
ロイドV.S.アニー
ジューダスV.S. リリス
セネルV.S.アーリア
コレットV.S.ノーマ
ナタリアV.S.フォレスト
ルビアV.S.フォッグ
ガイV.S.ティルキス
クラースV.S.ヒルダ
しいなV.S.アニス
スタンV.S.メルディ
ジョニーV.S.グリューネ
モーゼスV.S.アッシュ
ジェイドV.S.カイル
すずV.S.リフィル
ヴェイグV.S.ルーク
ファラV.S.クロエ
シャーリィV.S.カイウス



一回戦第一試合 ロニ・デュナミス (D2) V.S. ミント・アドネード (P)

さて。一回戦だけで一挙32試合を消化しなければいけないので、ここらはチャッチャと片付けてくぞ! というわけで初戦は、このカードで幕を開ける。
しかし(女性型モンスターには容赦なくブン殴っているようにも思えるが)女性に対しては戦力5割減が否めないだろうロニ。 とはいえさすがに、コレは負けないだろう。むしろミントが降参する可能性もある。
なんせミントには攻撃術が1つたりとも存在しないわけで…というかコレはミントに限らず全てのテイルズキャラに言えるだろうが、攻撃術の有無に関わらず、このトーナメントは絶対的に「術師が不利」なのは言わずもがな。なにしろ狭い空間の中に1対1で対峙している状態では、詠唱時間を必要とする術が易々と使用できるハズもないだろう! 特に相手が戦士系なら、尚更キビシイことは言うまでもない。
ということで、まずは初戦決着だ!

勝者:ロニ

一回戦第二試合 ナナリー・フレッチ (D2) V.S.クレス・アルベイン (P)

術師と同様に、やはりタイマンに不向きだと思われるのがナナリーのような弓兵…アーチャーだろう。それ以前にテイルズシリーズでは、元来術師以上に不遇な存在として「アーチャー」が認知されているわけで、なんだか不穏な空気が漂うな(笑) もっとも今回は、ゲーム内の戦力イメージは放逐する方向ではあるが。

ただここで新たな議題として挙げられるのが、コレである。すなわち

【バトルを「リアル志向」で考えるのか「ゲーム(フィクション)志向」で考えるのか】

という部分なんだ。
というのも、実際ゲームだとテイルズに限らず不遇なことが多い弓兵なんだが、実は現実の「弓」ってのは相当にヤバイ武器らしいんだよ。それこそ昔の合戦なんかじゃ、刀など近接武器では太刀打ちできないくらいに。…まぁ初期が「2人が10mを挟んで向かい合っている状態」と定義してあるので、そこで優勢なのが一概に弓と言い切れるのかは不明だが…いずれにせよリアル志向で考えると、「結果に迷う」ことになるわけだ。

しかし、対して「フィクション志向」で考えたらどうか? そう…これはもう、先とは真逆の結果になることは言うまでもない!
ゲームやマンガの世界においては、飛んできた弓矢を剣で斬り落とすなんて芸当は既に序の口…五右衛門や剣心クラスになれば、銃弾を弾き落とすことまで可能になる。というかここらの有名な描写が、弓…ひいてはゲームやマンガにおける「飛び道具不遇のイメージ」を形成しているんだろう。やはり『シティーハンター』のように主人公が飛び道具を使う系の作品を除き、「悪党が卑怯に飛び道具を用いて、それを近接攻撃だけで打ち破る主人公」にロマンを感じる風潮が日本にはあるのだろうか(笑)

ともかく上記2種類ある描写(リアルかフィクションか)のうちどちらを選択するかで、この試合だけじゃなく「今後全ての試合」に関わってくることになるわけだが…。ここではやはり、「フィクション志向」を選ばせてもらうことにする。せっかく「テイルズオンリー」と銘打っている以上、リアル系作品が混ざっているわけじゃなし、全ての試合をフィクション系の、ゲーム的な思考で考えても問題はないだろう。それにその方が派手でいい(笑)

というわけで志向は決定したが、最後はこの試合に関して、どちらが勝者か決めなくてはならない。
そこで問題になるのは当然、「クレスはナナリーの弓を弾けるだけの剣術技量があるのか否か」という部分だ。とはいえ、これは先に「重要な話」でも述べた通り、個人の主観によって結果は十人十色。イケるという人もいれば、無理という人もいるだろうが…。もちろん今回は、「オレの主観」によってコレを決定させてもらう。

さて結論! 『スパロボ』では「切り払いレベル」で定義されているが、飛んできた弓矢を叩き落とせるか否かはやはり両者の技量によって決定される。
そこでナナリーとクレスを比べると、ナナリーは狩りで培った野生の技術を有し、クレスは道場で学んだ実践剣術が根底にある。そりゃ我流が実践技術に必ずしも劣るとは思わないが、やはり技量という点においてはクレスに軍配が上がるとオレは判断した!
というわけで、勝敗決定!

勝者:クレス

一回戦第三試合 チェスター・バークライト (P) V.S.レイシス・フォーマルハウト (E)

上記に引き続き、弓V.S.剣という対決。ゆえに結果も、同じく剣(レイス)の勝ち…でいいのかな?

ただその前に、ここでも新たに解決すべき議題を提示する必要がある。それはすなわち

【ゲーム本編におけるレベル・成長度を、どの程度考察に反映させるのか】

である。すなわちチェスターの場合、中盤に加入した後はずっとパーティーにいて、ラスボス戦まで旅路を共にするわけで…最終的にはかなりの実戦経験を積んだ歴戦の戦士になるわけだ。ゲーム的に言うなら、「レベル80」みたいな感じで。
対してレイスはパーティーインも一時的なものだし、それに知っての通りリッド達のような実戦経験・成長を積むわけじゃない。これもゲーム的に言うなら、「レベル30」とかその程度だろうか? つまりここに出場しているキャラ達全員を「全ての技・術を習得した、エンディング間近の状態」と定義するならば、その「エンディング間近」においても大きな成長ができていないレイスのようなキャラは圧倒的に不利ということになる。

さて、だからここの定義もまた重要だ。そういった「成長度」もキャラが有す実力のうちと考えるか、そうではないと考えるかで、この後の試合全てにも影響が出る。これは悩んだが、ここでは「反映させる」方向で考えていくことにした。
確かにオレは「今回はゲーム的な戦力イメージはできる限り廃す」とも言ったが、それとこれとは微妙にニュアンスが違う。あくまでテイルズキャラオンリーで行なわれるトーナメントである以上、HP・攻撃力などといった「パラメータ」は無視しても「ゲーム内で培った体力的・技術的成長」まで無視しちゃダメだろうという判断だ。

というわけで、ここは実戦経験の差でチェスターの勝利!
…え? レイスが極光術を使えばどうかって??
それじゃ死ぬだろ。レイスが(笑)

勝者:チェスター

一回戦第四試合 キール・ツァイベル (E) V.S.リーガル・ブライアン (S)

もちろん、『E』における「ノーモーション詠唱」なんていうバグ技は考察の外だ。ゆえに問題なく会長の勝利。
ちなみに『E』は召喚が公式なノーモーションだが、一回戦目から晶霊力が溜まってる設定じゃないのでそれも却下ね(笑)

勝者:リーガル

一回戦第五試合 リッド・ハーシェル (E) V.S.プレセア・コンバティール (S)

プレセアちゃんは超絶威力の隠し秘奥義を持つが、リッドもそれに勝るとも劣らない性能を誇る極光術を有す。
ともかくコレで初めて、近接戦士系同士のバトルになったな。ようやくマトモな勝負が考えられそうだ。
さて、ともかくこの対戦に関して議題に挙げるべきは、

【秘奥義等の使用制限はどうするか】
【キャラの性格等による、秘奥義使用の有無は考えるか】

という2点だろう。ここはひとつずつ、検証していくことにしようか。
まずひとつ目の「秘奥義使用制限」についてだが、これはすなわち「ゲーム内での秘奥義使用条件を、ここでも適用させるか」という話だ。
そりゃ例外こそあれ、ゲーム内においては基本的に『D2』なら「スピリッツブラスター」、『A』なら「オーバーリミッツ」にならないと秘奥義は使えない…という「設定」になっているわけで。その「設定」を、このトーナメントにおいてどこまで考察の範疇に入れるかを決めなくてはならない。
とはいえこちらの問題に関しては、意外にあっさり決まったと言っていいだろう。つまり、「ゲームの設定をできるだけ反映させる」だ。
オレはゲームキャラに関するこういった諸問題に対し思考を巡らせる際、ひとつの指標としているのが「これがマンガ(アニメ)だったら、どういう設定になっているだろう?」という考え方なんだが…。それに照らした場合、秘奥義…特にリッド達みたいな特殊な秘奥義は、ポンポン使えちゃおかしいだろ! という話だな。だって極光術を、かめはめ波よろしく好きなときに使えちゃ…やっぱ興醒めってモンだろう(笑)
というわけで秘奥義には使用制限(もちろんHPが減ったら…などというゲーム的な条件は、それに適した形に曲解して考察)を設けることに決めたが、次はもうひとつの議題を解決する必要がある。それがふたつ目の「キャラの性格等による、秘奥義使用の有無」に関してだ。

つまりコレもまた、リアリティの問題になる。「フィクション志向で考える」と言いながらリアリティってのもアレだが、言うなればフィクションなりのリアリティとでも言うか…つまり極光術にしろ緋焔滅焦陣にしろ、それは「仲間を守るために繰り出す最大奥義」というニュアンス(特に後者など、ゲーム内でもそういった状況じゃないと使用不能な技と定義されている)であるわけだ。しかし今回のトーナメントは別に真剣勝負・殺し合いをさせてその勝敗を判断しようという趣旨じゃなく、あくまで(ある程度)気軽なバトルトーナメントを題材としている。そんなトコロで、極光や緋焔を使うのか? という話。同じく『DB』に例えるとすれば、天下一武道会でクリリンと対戦することになった悟空が、その試合で元気玉をぶっ放すのか? という話ね(笑)

そう、もちろん常識的に考えればその答えはノーだ。フィクション的リアリティのうえでも、ノーという答えが正解なんだろう。
だがオレはここで、あえて「イエス」を選択したい! つまり(条件さえ伴えば)このトーナメントにおいても極光や緋焔の使用はアリという設定を推したい!
理由は至って簡単だ。今回の企画はそこまで「厳密」を求めず気軽に行なうという意味も含め…やはりコレは、エンターテイメント色が強い書き物になる。そんな中で、微妙なリアルを追い求めた挙げ句に「華」となる秘奥義を相手に気遣い使わない――つまり極光を自粛するリッドや過去を断ち切らないジューダス、獣人化をしないカイウスなど――なんて、そんなみみっちぃバトルを眺めたって誰も嬉しくないだろってことさ!!

というわけで、今回は麻雀用語で言うなら「アリアリ」で通すことに今決定した。
しかし「気軽に書く」と言いながら、各対戦ごとにいちいち細かい議論を行なって全然気軽じゃないじゃん! と思われるかもしれないが…。まぁ確かに、その通りだ(笑) オレも特に一回戦なんかは、本当にチャチャッと終わらせるつもりだったわけだし。
だけど、むしろこうやって序盤に「色々な定義・公式」をルールとして固めちゃえば、後の考察が非常に楽になるってことに気付いてな。もっとも決勝戦に近付くにつれてあっさり勝敗が決まっていく(ように見える)ってのは、盛り上がりとしてどうなの? と自問もしたくなるが。まぁ仕方ない(笑)

ともかくここまで全ての前提を踏まえた上で、リッドV.S.プレセアちゃん。この勝負の結論を出そう。
まずリッドについてだが、極光術の使用はアリに決まったとはいえ、やはりそうそう簡単に使用できるわけじゃない。原作を踏まえ、ある程度ピンチにならないと放てない…ということになる。
対してプレセアちゃんの秘奥義も同等だ。特に、先程せっかく「アリ」に決まった緋焔ながら、こればっかりはトーナメントじゃ使用不能にすべきだろう。原作の使用条件を踏まえれば、フィクション志向トーナメントになったからとて、さすがに1対1での使用を許可するわけにはいかない。
もちろん烈破焔焦撃の方はOKだから、今回キーになるのはこっちの技だ。この使用条件は「オーバーリミッツ」だから、これを曲解すれば「ピンチになったら発動」あるいは「ある程度戦いテンションが上がってきたら発動」っていうトコロだろうか。
しかしこの状況だけ見ると、秘奥義に関してはどちらも似たようなもので、あとは前の試合よろしく技量判断で決着か? とも考えたが。
だがもう少し考えを深めてみたら、もっと簡単に結果を求められることに気が付いた。それはつまり、2人の「秘奥義の性質」に所以する話なんだよ。

つまりプレセアちゃんの「烈破」が攻撃に特化した奥義であることに対し、リッドの極光壁はむしろ後の先を取る「カウンター技」としての使い方が可能だという話! そしてゲームのように「HP」でパラメータが管理されているわけじゃない以上、烈破にしろ極光にしろ、それらは一撃必殺に等しい威力だと考えられる。であるがゆえ、近接同士の対戦において極光が「カウンター性能」を持つという事実は凄まじく意味のあることなんだ!!

ここは図式にして解り易く書こう。両者の技量に関しては、その上下をまだ考えてないが…実はその如何に関わらず、結果が同じことに気付くと思う。

1.リッドの技量が勝っていた場合
「リッド攻める」→「プレセアちゃんピンチ」→「プレセアちゃん奥義発動」→「リッド大ダメージだが、カウンターで極光」→「リッド勝利」

2.プレセアちゃんの技量が勝っていた場合
「プレセアちゃん攻める」→「リッドピンチ」→「リッド極光発動」→「プレセアちゃん奥義発動できず(カウンター性能が無いため)」→「リッド勝利」

…と、まぁこういう理屈だな。当然この理屈自体が主観だが、当然文句はノーサンクスだぜ!!
いや、なまじプレセアちゃんが人気者なだけに、特にな(笑)
だがたとえ極光を用いなかったところで、体格の差もあるし、基本的にはリッド優勢と見て間違いなさそうだ。

勝者:リッド

一回戦第六試合 マオ (R) V.S.クラトス・アウリオン (S)

前の試合とは打って変わって、考察が楽になったな。ともかく術師不遇の法則に従いクラトスさんの勝利。
2歳と4028歳じゃ、年季も違いすぎるぜ(笑)

勝者:クラトス

一回戦第七試合 リアラ (D2) V.S.ウッドロウ・ケルヴィン (D)

地味と言われようが、やっぱりウッドロウさんは強いんだぞ! それに相手がリアラだったら、さすがに負けないさ。

勝者:ウッドロウ

一回戦第八試合 ジーニアス・セイジ (S) V.S.ユージーン・ガラルド (R)

今更言うまでも無い…ってくらい、オレは生粋のジニファンであるわけだが…。
だからこそこの試合で「ジニの勝ち」なんて超絶なヒイキをしようものなら、全員がここで読むのをやめるだろうからな(笑)
ってことで、普通にユージーンの勝ちです。ふっ、構わんさ…ジニの魅力は別に「強さ」じゃないぜ!

勝者:ユージーン

一回戦第九試合 ティトレイ・クロウ (R) V.S.ルーティ・カトレット (D)

Bブロックに入ったところで、また迷うカードが登場した。ティトレイV.S.ルーティだ。(ちなみに1ブロックが8試合で、全4ブロックに分かれている)
というわけで、ここでは新たな議題について論ずる必要がありそうだな。

【剣と拳の優劣関係について】

遠距離攻撃しかできない弓は、(相手の技量が一定以上の場合)剣に劣る…という話は以前に論じた。今度は剣と拳(格闘術)との優劣について定義したい。
とはいえ当然ながら、「リアル志向」で考えれば武器アリが(拳に武装していても)武器ナシに勝るのは当たり前だ。なぜ昔の侍は、徒手空拳じゃなく刀を持っていたかを考えれば解る。拳に比べて剣や刀の威力・殺傷力はダンチだし、それにリーチも大きく違うからな。
そして、それは「フィクション志向」で考えても、そこまで違いはないらしい。そりゃ悟空や幽助が武器相手に怯むわけもないが、基本的には武器が優勢というのがフィクション界でも常識じゃないかとオレは感じている。『明稜帝』では、八樹さんも「剣道三倍段」の話をしていたことだし(笑)
むしろ拳じゃ弓矢を叩き落すことも(刃物に比べたら)難しいだろうから、イメージ的には「弓=拳<剣」というトコロだろうか。今回のトーナメントにおいても、この公式を適用していく方向で構わないだろう。

となれば、今回の対戦に関しても「拳<剣」、すなわち「ティトレイ<ルーティ」という結果が導き出されるようにも思えるが、それは早計かもしれない。なぜならルーティは元々「近接攻撃型・戦士」ではなく「中距離支援型・魔剣士」という役割だ。当然剣術の腕は、他の完全前衛メンツに比べるとかなり劣ると考えていいだろう。そもそもが、回復役としての役回りこそルーティの一番大事な責務なんだから。
よって「拳<剣」とはいえ、「腕が良い拳(ティトレイ)」と「腕が悪い剣(ルーティ)」だったらその差は同等…あるいはティトレイのが有利とも考えられる。更に付け加えるなら、ここでもうひとつ重要になるのが、ティトレイは拳だけでなく弓でも闘う「格闘弓士」だってことなんだ!

そりゃ以前に「弓<剣」の公式は定義したし、そのためティトレイが弓を使えたからってルーティに対して有利になることはないでしょ…と思うかもしれないが、実はそうとも限らない。なにしろ今回は、2人の技量に差があるからだ。
たとえば二試合目でナナリーの弓矢がクレスに弾かれると予想したのは、両者の「技量」が同等…あるいはクレスのが上だろうと判断したからだ。もともと「弓<剣」は決まっていたのだから、それを使う者の腕にも差があったとしたら結果は明白というもの。そして今回もまた、逆のパターンで「腕の差」があると考えられるのがミソなんだ。

そうだな…今後もきっとこういう状況に遭遇するだろうから、ここらでひとつ「技量レベル」を一覧表にして定義しちまおうか。
10段階くらいの区分にして、これから技量について論議する際には、以下の表を基準として考察を深める形にしよう。

レベル1:完全専門外の武器に関する技量。実際には用いないだろうが、定義としては決めておく。(ex.セネルの剣技量)
レベル2:術師の、非攻撃用武器に関する技量など。(ex.キールの杖技量)
レベル3:術師の攻撃用武器、ただし本人の武器技量が低い場合など。(ex.フィリアの剣技量)
レベル4:ある程度使い慣れたサブ武器、あるいは技量が高い術師の武器など。(ex.ハロルドの短剣技量)
レベル5:使い慣れてはいるが、メイン攻撃法ではない武器の技量など。(ex.コレットのチャクラム技量)
レベル6:かなりの腕を持ったサブ武器の技量など。(ex.ウッドロウの弓技量)
レベル7:我流もしくは荒削りだが、メイン武器の技量など。(ex.ルークの剣技量)
レベル8:かなりの実力を誇る、熟達した攻撃法の技量など。(ex.ユージーンの槍技量)
レベル9:達人レベルであり、相当な腕を誇る攻撃法の技量など。(ex.クラトスの剣技量)
レベル10:他に比類なきほどに、研鑽を積んだ攻撃法の技量など。(ex.ジェイドの術技量)

さて、ここまで定義したうえで、この対戦カードを考える。するとティトレイの弓技量はレベル6、ルーティの剣技量はレベル5というところ。
もちろん元々の公式が「弓<剣」なので、1レベル程度の差だったら、これでやっと同等になったというトコロだが…それはそれで大変だ。例えば剣の方が高技量だったら「剣が弓矢を弾いて勝ち」で無問題なんだが、今回は弓の方が上。つまり剣(ルーティ)が弓矢を弾くにしてもそこまで余裕ではなく、大きな隙だって生まれるだろう。もっとも相手が弓専門だったら、大変でも矢を弾きつつ近接できればルーティの勝ちなんだが、今回は遠近両用のティトレイが相手! 近付いたら近付いたで、「レベル7の体術」を持っているティトレイに対しては分が悪いだろう。

というわけで、この勝負は総合的に考えてティトレイの勝ち! タイマンじゃ、回復術も使えないからなぁ……。

勝者:ティトレイ

一回戦第十試合 リオン・マグナス (D) V.S.ゼロス・ワイルダー (S)

おお、こりゃまた女の子が喜びそうな美男子対決だ(笑) 更に2人ともオレ自身の好きキャラでもあるし、勝敗を考察するのも心苦しいぞ。
ともかくこういった「近接系同士」の対決に関してこそ、先に述べた技量表が重要な意味を持ってくるだろう。というわけで、検証スタートだ!

まずリオンもゼロスも魔剣士だが、タイマンで魔術を使うのは隙を見せるだけ。よって2人とも、まずは剣術の技量が問われることになる。
さて、まずはリオンだが…アイツは16にしてセインガルドの客員剣士に招かれ、「天才剣士」とも称される男だ。当然、その技量は高いだろう。
だがリオンが客員剣士となったのは、ある種「親の七光り」的な意味合いもあったわけで、一概にその技量を盲信するわけにもいかない。なによりアイツは年齢も若く、そう堂に入った剣術スタイルを有しているわけじゃないと考えられる。とはいえ「天才」と呼ばれているのは確かだし、「剣術レベル8(かなりの実力)」といったところだろうか。

対してゼロスだが、こちらはリオンより年長ではあるものの、逆に「剣術」がそこまで注目されているわけじゃない。むしろゼロスは「魔剣士」としての印象のが強く、ことさら「剣」「魔術」というそれぞれがスゴイ! というイメージが無いと思うんだよ。というかゲーム内でもクラトスさんとの差別化(微妙にパラメータが低いなど)が計られているわけだが、そういった部分も相まって、ゼロスの「ちょっと半端モン?」という印象が(少なくともオレの中では)形成されているようにも感じる。その証拠にクラトスさんの方は(そりゃ4000年の年季があるからある意味当然だが)、剣も魔術も第一級品というイメージがあるくらいだからな(笑)
ともかくゼロスの剣術に関しては、「一流」というイメージはあっても「超一流」ではないだろう。よって「剣術レベル7」ってトコか。

さてこうなると、8対7でリオンの勝利という公式が求められる。もう少し深く考察し、剣では不利と悟ったゼロスが魔術合戦を誘ったらどうか? とも考えてみたが、アイオニトスで後天的に魔術を習得したゼロスと、シャルティエを得て魔術を行使するリオン…どっちも似たようなもんだ。である以上、剣術の優劣で勝敗を決めてしまっても問題ないだろう。

ちなみにリッドV.S.プレセアちゃんのバトルにおいては、両者の秘奥義を比較することで勝敗を求める手法を採ったわけだが…。
それはあくまで、リッドの極光術が特殊なモノだったがゆえ…だ。こういった普通の対戦じゃ、その手法は用いない。
理由は簡単だ。というか、考えてみれば解る。これはテイルズ秘奥義の基本発動条件が持つ、一種のパラドックスとでも言うべきか。
まぁ、話はそんなに複雑じゃない。たとえばゼロスの秘奥義にしろ、リオン(今回は『新D』仕様)の秘奥義にしろ、ピンチになったりテンションが高まってくると発動できるわけだ。するとどうなるか…秘奥義について思考を巡らすと、以下のような公式が成り立ってしまうのである!

1.Aの技量が勝っていた場合
「Aが攻める」→「Bがピンチに陥る」→「Bが秘奥義発動」→「Bが勝利」

2.Bの技量が勝っていた場合
「Bが攻める」→「Aがピンチに陥る」→「Aが秘奥義発動」→「Aが勝利」

ん、何かおかしいぞ? と思わなかったか(笑)
そうなんだ、つまり両者が同じようなタイプの秘奥義を持っていた場合、「技量が劣っている方が最終的に勝つ」という倒錯した状態になっちまうんだよ! 最初に追い込まれた方が、最後には勝つ…だなんて少年マンガの王道であり、そりゃマンガだったらその展開もアリだが、さすがにこのトーナメントでソレをやるのはマズイだろう。「弱いモン勝ち」で突き進むトーナメントなんて、興醒めにも程がある!(笑)

ということで、何か特殊な秘奥義じゃない場合、オチが「コレ」なので…今回は考察の範疇には入れない方向で行くぞ!
(リッドの用いる極光以外の秘奥義やチェスターの大牙、エターナルスローなど条件の緩い最終奥義や『L』のクライマックスモードも含む)
ってことでこの瞬間に、勝負の結論も決まったな。

勝者:リオン

一回戦第十一試合 アーチェ・クライン (P) V.S.チェルシー・トーン (D)

おっ、これは初めて「近接系(戦士)」が絡まないバトルになったんじゃないか? となれば、また新たな議論を必要とする予感だな(笑)
ともあれコレが『FE』のようなシミュRPGだったら結果は火を見るより明らか(弓矢は空の敵に絶大な威力)なんだが、現実だとどうなのだろう? むしろ相手が地上だろうが空中だろうが、弓で狙う難度に関しては同等のような気もするのだが…。オレの予想では、そもそも空中の敵に関しては近接武器じゃ攻撃不可能(B29を竹槍で落とせるか?)なので、「実質的な攻撃可能性を持つのは、弓など遠距離武装だけ→よって飛行タイプには弓が弱点」という暗黙の考え方になっているんだと思うんだが。

ともあれアーチェとチェルシーによるこのバトル…やはりチェルシー(弓)の有利は揺るがないだろうと思われる。
そりゃ、両者ともに同じ遠距離武装なのは間違いないが…先に「魔術師不遇の法則」を打ち立てた経緯は、何よりその「詠唱時間」に所以する。如何に強力な術を放つことができようとも、そのためには相応の詠唱時間が必要だ。そして知っての通り、詠唱にとって邪魔はご法度。途中で攻撃を受けるなど、集中力を切らされてしまえばたちまち不発に終わってしまうわけだ。(当然ここでは、EXスキル「コンセントレート」などは考慮の外)

ならば結果はもう明白。移動しながらの詠唱もできない以上、常に弓で狙われる最中においてアーチェが術を唱えることは不可能!
新たな公式「術<弓<剣」のもと、勝敗は決定だ。

勝者:チェルシー

一回戦第十二試合 マイティ・コングマン (D) V.S.チャット (E)

チャットの武器も、広い意味では弓矢みたいなモンと捉えていいだろう。というかいずれにしても、こりゃコングの勝ちは揺るがないな。
そりゃチャットにも「エターナルスロー」なんて技があったりもするが…それでコングは倒せまい。(というか考察の範疇外)
技量換算するとチャットの「ボールレベル5〜6」に対し、コングなら「格闘レベル9」はあるぞ(笑)

勝者:コングマン

一回戦第十三試合 ウィル・レイナード (L) V.S.ティア・グランツ (A)

今度は、今大会初めての「術師対決」だ! そして「剣士対決」よりも、むしろこっちの方が複雑な考察を要する気がするぞ。
なぜかって術師対決の場合、ただ単純に「術技量」の高い方が勝者…とはいかないだろうから。それは術師といっても、中には近接戦の心得がある者もいるからなんだ。ここで極端な例を挙げれば、「術技量10:近接技量1」のAと「術技量5:近接技量5」のBという2人の術師がいたとしよう。そこで両者を比べると、そりゃ「術師としての格」なら圧倒的にAが勝っているわけだ。しかし実戦となればどうだろう? Bは術合戦でAに勝てないと見るや、すぐさま作戦を変更し、近接戦を挑む。そして一方が近接に切り替えた場合、もう一方も(望む望まないに関わらず)術を維持できず近接で対抗せねばならない(cf.術師不遇の法則)ため、結局最終的な勝者は近接技量で上回るBということになってしまうんだ。

だがこの理論も、確かに筋が通ってはいるものの、「秘奥義のパラドックス」と同様に大きな矛盾を抱えていると言わざるを得ないだろう。理由は言わずもがな。要するにこの理論に照らした場合、「剣士V.S.術師」の場合と同じく、「術師V.S.術師」の勝負でさえも(術力ではなく)近接戦闘能力の優劣で勝敗が決まってしまう…ってことなんだ。術師対決で勝負の是非を分けるのが殴り合いのチカラ…だなんて、もはや意味がわからない!

しかし確かにそれでは興醒めだとはいえ、かといって先の理論が一応理に適っていることも事実ではある。全てが近接能力で決まってしまうのもおかしいが、かといってソレを全く考慮に入れず純粋な術力だけで勝負させると、今度は「近接もこなせる万能型術師」というキャラの個性が著しく削られることになる。それもまた、逆差別というものだ。

ゆえにこのトーナメントにおいては、術師V.S.術師と相成った場合、「術と近接どちらの技量もそれぞれ勝負に反映させる」方法が良いだろう。
といっても、やはり術師同士のバトルだ。ウェイトを置くのはあくまで術技量…という手法がベターか。具体例としては…こんな感じだろうか。

【術師同士による、バトル勝敗公式】

1.両者の術技量を求め、「X」と定める。
2.両者の近接技量を求め、「Y」と定める。
3.両者の「2X+Y」を算出し、その大小で勝敗を決める。

…もちろん相性その他云々も影響してくるだろうが、とりあえず基本形はこんな感じで。つまり術技量の大小が重要でありつつ、前者が拮抗していた場合近接技量が重要な意味を持ってくる…というイメージで捉えて欲しい。そしてこの公式をもとに、この試合を考えると…。

まずウィル。彼は別段「戦闘のプロ」というわけじゃなく、ただの学者兼保安官だ。ゆえに術レベルは「7」といったところか。
対して術師のクセに、アンタ絶対アーツ系のが向いてるよ! というツッコミを何万人が入れたかわからないくらいムキムキマッチョで、かつ某バルバトスよろしく巨大なハンマーまでもを振り回すウィルっち。そりゃハンマー技量自体は「3」程度だろうが、その破壊力は格別だろう。

比べてティア。彼女はウィルっちと対照的に完全な「戦闘のプロ」で、更には始祖ユリアの子孫というオマケ付きだ。譜術に加え譜歌まで用いる彼女の術技量はかなり高いと予想され、レベル9…少なく見積もっても「術レベル8」はあると考えられる。そしてリグレット教官直々のナイフ術もかなりの腕前で、術師ながらもいくつか「ナイフ技」まで習得するティア嬢。その技量レベルは、これまた少なく見積もっても「4」はあり……って、アレ?

なんか計算するまでもなく、術と近接どちらもティアのが上回っちまったんだが(笑) しかも振り回すだけでも大変な巨大なハンマーじゃ、そりゃ破壊力だけなら凄まじくとも、剣とは違って軽快な動きは不可能だ。そのため、易々と投げナイフを弾くことなどできないだろうし…。

というわけで、勝負アリだ!

勝者:ティア

一回戦第十四試合 マリー・エージェント (D) V.S.ハロルド・ベルセリオス (D2)

いかな天才ハロルドでも、出来ることと出来ないことがある。…いや、出来ないことはなくとも、条件付きでは「勝てない」ことならあるというか(笑)
そりゃハロルドはナイフ術もけっこうな腕前(レベル4)と予想されるが、如何せん近接戦闘のプロフェッショナルが相手。
やはり術に頼れないことには、天才様でもキツいでしょう。

勝者:マリー

一回戦第十五試合 ジェイ (L) V.S.フィリア・フィリス (D)

こういうタイマン勝負だからこそ、ジェイのスピードも生きてくるというか……少なくとも、相手がフィリアなら負ける要素はナッシングだ。

勝者:ジェイ

一回戦第十六試合 ロイド・アーヴィング (S) V.S.アニー・バース (R)

ええと…法陣師であり、完全サポート要因のアニーちゃんが、タイマンで何をしろというのだろう……??
そりゃゲームなら、やけに馬鹿力の彼女ではありますが(笑)

勝者:ロイド

一回戦第十七試合 ジューダス (D2) V.S.リリス・エルロン (D)

いよいよCブロックに突入したが、なんかブロックの区切りになる対戦って「微妙な判定を必要とする勝負」が多くないですか?
まぁ自分で(ランダムとはいえ)トーナメント表を作っといて、文句を言うのもアホらしいが(笑) ともかく勝負を考えてみようか。

さて…そもそもガルフビーストを3秒ノックアウトし、その設定をここでも反映させるなら誰も勝てねぇよ!! …な無敵っ娘リリスちゃんだ。よってここでは『新D』で仲間になる彼女を基準として話を進めるぞ。となれば彼女の体術(オタマ術?)の技量(って言うのか??)はどの程度と判断すべきだろうか。
そうだな…確かにイメージ的には「無敵」「最強」の名を欲しいままにしている我らがリリスちゃん。しかし、ここはそのイメージを脳内から放逐し、シビアで夢の無い考え方で行くとすれば…やはりリリスちゃんの技量は、そう高いものではないと判断せざるを得ないだろう。
やはりリリスちゃんは「歴戦の戦士」ではなく、趣味でバトっている普通の(?)女の子なんだ。むしろ彼女のスゴイところは、「趣味のバトル」が十分以上に実戦レベルであるという部分であるとも言える。そのため実際の技量レベルを厳密に測れば、やはり我流…「レベル7」というトコロか。

対してジューダスだが、こちらの剣術技量は少なくともリオンと同等かそれ以上…つまり「レベル8以上」ということになる。となれば勝敗も決定か。
オタマを「剣」に分類するか「体術」に分類するか、はたまたその他の新たな分類か…は判らんが、いずれにせよ「拳(体術)<剣」の公式がある以上、ジューダスの勝利は揺るがんだろうな。

勝者:ジューダス

一回戦第十八試合 セネル・クーリッジ (L) V.S.アーリア・エクバーグ (T)

何の問題もなくセネセネの勝利。

勝者:セネル

一回戦第十九試合 コレット・ブルーネル (S) V.S.ノーマ・ビアッティ (L)

天然娘とシャボン娘のバトル! だが、これまた新たな考察を必要とするバトルになるだろう。
なぜならコレは、これまでの対戦カードとは違うタイプのモノだからだ。

例えば「戦士V.S.戦士」なら、武器種を考慮に入れながらの「近接技量判定」で勝敗を求められる。
「術師V.S.術師」なら、「術師同士のバトルに関する公式」が既に存在する。
「戦士V.S.術師」であれば、大概が戦士の勝ちだ。
更にリオンV.S.ゼロスのような「魔剣士V.S.魔剣士」の場合は、ほぼ「戦士V.S.戦士」と同じ構図が成り立つことも証明済み。
しかし今回の対戦が、それら全ての公式に当てはまらないのは…何よりコレットちゃん! 彼女の存在に所以するんだ!!

そもそも「魔剣士」の定義を定めるとすれば、「魔法も使える剣士(戦士)」というものであり、つまりあくまで得意なのは近接戦で、魔術はサブ的な役回りを担うキャラ…スタンやカイル、ゼロスなんかが「ソレ」と位置付けられるんだと思う。
ただこれが、コレットちゃんの場合だとどうか。彼女は「魔法も使える戦士」というより、「ある程度武器も扱える術師」と言った方が正しい。とはいえ彼女の場合、これまた普通の術師とは違い、使用可能な術は唯一「天使術」のみ。そのため「術のプロフェッショナル」とも言い切れず、かといって武器術のプロでもなく、なんだか非常に微妙な子なんだよな(笑) ともかくここでは、彼女のようなタイプを暫定的に「赤魔導師」と位置付けよう!

しかし、この赤魔導師。物理にも術にも特出していないってのは、やはり「半端者」という印象かもしれない…が、よく考えてみるとコレってすごく「有利」なんじゃないかと思うんだが。そりゃ有利と言っても、このトーナメントだからこその話なんだけど。

話を整理しよう。「術師同士のバトル」の場合、リアルに考えれば「術技量の優劣」ではなく「近接戦闘力の優劣」で勝敗が決定してしまう…という話は以前に述べた。しかし結局「それだと興醒め」ということで、せっかく術師同士のバトルなんだから術力を重視した考察を行なおう…とオレは決めたわけだ。しかしコレットちゃんのような赤魔導師の場合はどうか? …そう、勘の良い人ならもう気付いたろう。彼女の場合は「術」にも「武器」にも傾倒していないがゆえ、どちらを使ってもそれは「興醒め」ではなく「戦法」となる! ゆえに相手に合わせて、自分の得意な戦術を採ることが許された者…それが彼女のような「赤魔導師」という存在なのだッ!

となればもう、話は簡単。ノーマちんと真面目に術対決をすれば、分が悪いかもしれないコレットちゃんだが…だったら武器戦を挑めばいいわけさ!
するとその勝負は「チャクラムV.S.ストロー」であり、どちらが有利かは技量を考慮に入れずとも一目瞭然ってモンだな(笑)

勝者:コレット

一回戦第二十試合 ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア (A) V.S.フォレスト・ルドワウヤン (T)

フォレストさんが剣士だったら、「剣>弓」の定理によりナッちゃんの敗北も必至なんだが、如何せんフォレストさんは斧戦士だ。よってここではナッちゃんとフォレストさんとを比べる前に、斧と弓を比べた場合の優劣をまずは求めなくてはならない。

【弓に対する各武器の相性について】

「剣>弓」「拳≒弓」「術<弓」という3つの公式(技量が同等の場合)は既に求めたが、では他の武器と弓との相性はどう定義するべきだろうか。
まず前提として剣が弓に有利だというのは、フィクション志向で考えた場合「小回りの効く剣は弓矢を弾き易いから」という理屈があるためだ。すると他の武器…斧やら槍やらだと、剣のように簡単にはいかないだろうから、圧倒的有利じゃないってことになる。
とはいえ近接戦に持ち込まれたらどうしようもない…という弓のデメリットはそう簡単に消えるもんじゃない。よって剣が弓に比べて「技量が2レベル低くてもタメ」だとすれば、斧や槍は「1レベル差でタメ」くらいなモンだろうか? 恐らく「拳」も同じくらいだろう。

よって「弓と比べて」という前提においてなら、武器同士の実力は「剣>拳・槍・斧>弓>術」という比較で表されることになる。
コレを元にして、この対戦を参照してみよう。

まずナッちゃん。ランバルディア流アーチェリー術のマスターランク…ってのがどの程度の実力なのかは不明だが、少なくとも「正式な段」を所持している分、我流に近いルークらより上の技量だろう。とはいえ実戦経験という点においてはドングリの背比べなので、やはり「弓技量7」というトコロか。
対してフォレストさんの場合、こちらはなんと歴代テイルズメインキャラの中でも最年長! 人生経験も、そして実戦経験もナッちゃんの比ではなく、少なくとも「斧技量8」はありそうだ。となれば、コレで勝負は決したな。

ううむ、やはり弓使いはなかなか勝てないなぁ……。

勝者:フォレスト

一回戦第二十一試合 ルビア・ナトウィック (T) V.S.フォッグ (E)

銃技の発動にも若干のタメ時間はあるが、それでも術よりは早い。それに、銃で殴りにいってもいいわけだしな(笑)

勝者:フォッグ

一回戦第二十二試合 ガイ・セシル (A) V.S.ティルキス・バローネ (T)

おお! 戦士でも魔剣士でもない、なんとも真っ当な純正剣士対決! これは良い試合になりそうだ。

さて、とりあえずはいつも通り技量測定といこうか。まずガイだが、アイツはゲーム本編でも節々で述べられている通り、やはりかなりの技量を誇ると考えられる。ルークが「レベル7」なので、ガイは「レベル8」ってトコだろうか。実戦経験の面で考えても、そんな感じだろう。
対してティルキス兄貴にしても、その技量はなかなかのものだと言っていい。だがここはナッちゃんと同じく王族であるがゆえ、もとの技量は高くとも実戦経験に溢れている(そりゃ皆無じゃないだろうが)とは思えない。よってこちらは「レベル7」と判断した。

しかしレベルの差だけで勝負が決まるわけじゃない。ガイも兄貴も得物は大別すりゃ「剣」だが、実際ガイが振るっているのは剣というより「刀」に近く、兄貴は「大剣(大刀)」だ。次は、武器同士の優劣について考察してみたい。

【近接武器の優劣について】

『FE』などのシミュRPGにおいては、「剣は斧に強く、斧は槍に強く、槍は剣に強い」という3すくみが定説になっている。まずはここを基本として、考察を深めてみよう。
とりあえず「剣は斧に強い」のはなんとなく解る。確かに威力は斧の方が勝っているが、小回りが効く剣の方がタイマンでは有利なのだろう。
そして「槍は剣に強い」も解る。リーチの差があるため、小回りが効いても剣先が相手に届かなくちゃ意味が無いわけだ。ゆえに槍が勝つ。
しかし「斧は槍に強い」はどういった理屈なのか、少々迷ったのだが…オレはこう判断した。すなわち斧のリーチは槍に及ばずとも剣には勝る。そのため劣るとはいえ「僅かなリーチの差」を圧倒的なパワーで補えるため、総合的には斧が優勢ということなんだろう。

以上の事実を表にしてみると、こうなる。(10段階評価)

剣→パワー5・スピード8・リーチ3
槍→パワー3・スピード5・リーチ8
斧→パワー8・スピード3・リーチ5

これはどれも合計値が16だが、それぞれ顕著に特性が分かれている。しかし面白いのは、これをそれぞれ比較したときの話なんだ!
この表をよく見て欲しい。「槍は剣に強い」ハズなのに、槍はパワーでもスピードでも剣には劣る。勝っているのはリーチだけだ。
同じく「剣は斧に強い」のに、剣が勝っているのはスピードだけ。パワーとリーチは負けている。

ただしそれぞれ「勝っている場所」に関しては、8と3…つまり圧倒的な差があるんだよ。要するに、一方に比べもう一方が「圧倒的に有利な要素」を有している場合、他の部分がそれぞれちょっとずつ負けていたって関係なし! 結果的に勝つのは後者だという話なんだ。

さて、ここで話を巻き戻し、試合の勝敗考察に再度頭を巡らせてみよう。
まずガイの得物は「刀」だ。特性としては剣に近いが特にスピード重視なので、「パワー4・スピード9・リーチ3」というトコロ。
対して兄貴の「大剣」は、剣と斧の中間に位置する雰囲気。能力的には「パワー7・スピード4・リーチ4」か?
すると上記の法則に従い、ガイの刀の方が有利ということになる。オマケに技量もガイのが上なのだから、勝負は決まったみたいだな。

勝者:ガイ

一回戦第二十三試合 クラース・F・レスター (P) V.S.ヒルダ・ランブリング (R)

今回は、前の試合とは打って変わって術師対決。クラースさんはただの術師じゃなく「召喚術師」だが、広義では術師に含めて構わんだろう。
すると「術師対決公式」が適用されるので、早速チェックしてみようか。

クラースさんは元々魔法学者であり、戦闘を生業としているわけじゃない。オマケに召喚術も成り行きで会得したもので、理論こそ知っていたかもしれんが行使することにかけては不慣れな部分も強いだろう。よって「術レベル7」というところか。そして武器術に関しても、「本」なんてのはハナから武器として論外だ。よって「非攻撃用武器」と判断し、「レベル2」だな。
対してヒルダさんは王の盾で実践訓練を受けていたうえに、角を失ったとはいえハーフとしての爆発的な魔力を有している。「術レベル8」は固い。
そして武器は「本」にも負けず劣らずショボい「カード」とはいえ、アレは遠距離攻撃も可能なそこそこ優秀な武器だ。しかも占い師にとって商売道具となるカードの扱いに関しては、ヒルダさんこそテイルズ随一だろう。よって武器に関しても「レベル4」はありそうだ。

つまりいずれもヒルダさんが優勢。よって最終計算をするまでもなく、勝敗決定だな。

勝者:ヒルダ

一回戦第二十四試合 藤林しいな (S) V.S.アニス・タトリン (A)

しいなは召喚術も使えるとはいえ、基本は符による近接戦闘が主だ。よって位置付けは「魔戦士」か。
対してアニスちゃんは、近接も術もこなせる「赤魔導師」。またしても、複雑な対戦になってしまったようだ。

しかし見た目は複雑だが、考えてみるとそうでもない…のか? そもそもしいなは、オーバーリミッツにならないと召喚術は使えない。つまり(本編でもそうだが)しいなの召喚は「秘奥義的位置付け」であり、基本的には考慮の外で問題ないだろう。(cf.秘奥義のパラドックス)

ゆえにしいなはアニスちゃんに近接戦を仕掛けるわけだが、となればアニスちゃんも術は使えない。結局この勝負こそ、近接技量のみが問われる純粋なガチンコバトルになったみたいだ。女の子同士の戦いだっていうのにな(笑)
ともかくしいなの近接技量だが…彼女はもともと職業忍者であり、符術に関してもかなりの腕前だろう。少なくとも「レベル7」か。
対してアニスちゃんの人形術…とでも言うのか? ともあれトクナガの戦闘能力も、やはり相当なモノ。こちらも「レベル7」だろう。

結果が同じになったので、今度は考えたばかりの「武器比較」を持ち出す出番か!
まずしいなの「符」は、リーチは殆ど無いもののスピード特化の武器だ。「パワー2・スピード9・リーチ2」くらい。
アニスちゃんの「人形」は、パワー重視だがトクナガがデカイのでリーチもそこそこ。「パワー7・スピード2・リーチ6」かな。
すると、最も大きな差が現れたのはやはりスピード! 「9:2」という差は圧倒的で、速さで翻弄できるしいなが勝利という結果が見えてきた。 そりゃパワー・リーチともに劣るだけに、しいなだって楽勝とはいかないものの、「致命的な差」となる「5」に届いているのはパワーのみ。そのため重要になってくるのはやはり「最も顕著な差がある部分」だと考えられるため、ここは辛勝ながらしいな勝利と決定しよう。確かにスピードがあれば、トクナガと正面から打ち合わずとも、「アニスちゃん本体」を狙うこともできそうだからな(笑)

ただしこの試合は、今も言った通り「同等レベル」の試合。そのためしいなには「負傷ポイント」を与えておくことにする。
これは二回戦以降に影響してくるので、皆さん忘れないように!

勝者:しいな

一回戦第二十五試合 スタン・エルロン (D) V.S.メルディ (E)

メルディは自分が詠唱中であっても、クィッキーが相手を攻撃可能! つまり隙が無いぞ!!
…なんて、そこまでマヌケな理論はさすがに考えない(笑) クィッキーも広義で飛び道具(弓矢)と考えれば、ちょっと可哀想だが剣で捌くことも簡単だろう。やはり術師不遇の法則を覆すとまではいかず、順当にスタンの勝利だな。

勝者:スタン

一回戦第二十六試合 ジョニー・シデン (D) V.S.グリューネ (L)

「歌」という武器特性を厳密にどう定義するか…はいずれキチンと求める必要がありそうだが、ここでは必要あるまい。
「歌」は「弓矢(飛び道具)」の亜流だという抽象的な取り決めだけでも、相手が術師なら結果は判る。

勝者:ジョニー

一回戦第二十七試合 モーゼス・シャンドル (L) V.S.アッシュ (A)

モーゼスの武器は、「槍」ではなく「投げ槍」。そこが、考察するうえで何より重要だ。
ゲーム中においても、この「投げ槍」を近接攻撃として用いる場面が無い以上、やはりコレは「飛び道具」と区別すべきだ。…なればこそ、やはり近接戦闘に秀でるアッシュに対しては分が悪いと判断せざるを得ないだろう。
確かに「剣<槍」ではあるが、「投げ槍」が剣に有利とは限らないもんな(笑) (シミュRPGだと、属性の都合上、必ずしもそうではないが)

勝者:アッシュ

一回戦第二十八試合 ジェイド・カーティス (A) V.S.カイル・デュナミス (D2)

…というか、実際にこの人の名前が登場して、初めて実感させられたが…。もしや大佐って、今回のトーナメントにおいてはメチャクチャ有利…というよりむしろ優勝候補なんじゃないのか!? いや、これはかなりマジな話だ。
確かに大佐は、区分としては「術師」だ。もちろんその「術技量」は半端じゃなく、技量表では「レベル10」の例として挙げたくらいのもの。だがもはや言うまでも無く、「剣士V.S.術師」のバトルにおいては「術力」の大小など全くの無意味! だからこそこれまでは、どんなに熟達した魔術師であろうとも、青二才の剣士・戦士に当たっただけで敗れてしまう…そんな試合が腐るほどあったわけだ。

だがしかし! 大佐の場合は、それがまた一味違う!! 確かに武器か術かと問われたら術のが得意だろう大佐だが、だからって「武器は不得意」なんてことがない…それがあの人の凄まじいトコロなんだよ! コンタミネーション現象を応用した武器収納術(通称:鋼の錬金術)は、通常より数倍も見切られにくいだろうし、それ以前に大佐は槍術の腕前自体が一級品! 術の「レベル10」には匹敵しないだろうが、それでも「8」(熟練レベル)は固いだろう!

となればこの試合も、カイルが勝つのは難しいだろう。アイツの剣技はせいぜいが「7」(荒削りレベル)というトコロだろうし…。
しかも「剣<槍」という法則まであるのだから、勝負は見えた! もちろんヤケになったカイルが術合戦を挑もうものなら、消し炭にされるだけだしな(笑)

勝者:ジェイド

一回戦第二十九試合 藤林すず (P) V.S.リフィル・セイジ (S)

回復要因であるリフィル先生が、こういうタイマン勝負に向いてるわけもなし。むしろ鬼門だ。悩む間もなくすずちゃんの勝ち。

勝者:すず

一回戦第三十試合 ヴェイグ・リュングベル (R) V.S.ルーク・フォン・ファブレ (A)

おお! 多分、コレが初めての「主人公対決」だよな? 各作品のファンがそれぞれいるだけに、なかなか考察するのが難しい勝負といったところか(笑)
ともかく両者ともに武器は剣…しかも「刀」や「大剣」とも分類できないオーソドックスな「長剣」だけに、ここは技量がそのまま勝敗に直結しそうだ。

さて、まずはヴェイグの技量。コイツはもともと「ただの村人」で、剣も我流だ。ゆえに「レベル7」か。
対してルークも、ヴァン師匠が傍にいたとはいえ、基本的には我流(荒削り)の域を出ない。そのためこちらも「レベル7」だ。

ううむ、しかしこれは困った。これまでは「武器比較」と「技量比較」の両方を行ない決定できなかった勝負はひとつも無かったのだが、今回は2人ともが「近接系」であり、2人とも武器が「剣」であり、更には2人とも「技量が同じ」ときたもんだ。こうなれば、次の比較を持ち出す必要がありそうだな。

ということで、「技量が全く同じなら、やはり差を分けるのは個人の基礎体力・能力か?」とオレは考えた。
そこで「パワー・スピード・スタミナ」という、戦闘に直結しそうな要素をパラメータとして比較判断しようと目論んだが、どうもこれがうまくない。なにしろヴェイグ・ルークともに「さすが主人公」とも言うべきか、両者ともに見事なバランスタイプで、どの要素に関しても「一方が明らかに上だろう」と感じられるものが無かったんだ。これでは比較のしようもない! (スタミナはヴェイグが上かとも思ったが、お坊ちゃんのクセにルークは割と体力馬鹿)

そこでオレは、そういった「身体能力」ではなく、もっとフィジカルな…精神論的な要素として、「経験・知力・メンタル」という3種を持ち出すことにした。「心・技・体」とも言われるように、技術や体力が極めて同等な場合、やはり最後にモノを言うのは身体能力とは別の側面だろうという理屈だ。
より賢く、より経験豊富で、よりメンタル面に秀でた者こそが勝者となる…それもまた、ひとつの定理というものだろう。

ともかくその前提のもと、両者を比べてみた。するとひとつの差を、ここで発見することができたんだ!
まず「経験」だが、実戦経験という面では両者ともに似たようなモンだろう。年齢的にはルークのが下という計算になるがここでは関係ない。
次に「知力」だが、とりあえずルークは馬鹿だ(笑) 対してヴェイグは「田舎者」かもしれんが、頭は悪くない。ここも、ちょっとした差がある。
しかし最後の「メンタル」という点が、大きな差を生む部分! なにより今回のルークは後期Ver.であるがゆえ、とことん「後ろ向き」なんだよ!
それに比べて、ヴェイグは「暗い」とは言えるかもしれんが、別に発想がネガティブというわけじゃない。根の部分が違うんだ。
そりゃあルークだって、戦闘中に暗いことを考えるようなヤツじゃない。だけどここで重要なのは、「そういった要素があるか無いか」という話なわけで! となれば、ルークがメンタル面で大きく差をつけられるのも仕方の無いことだろう!

今回は他の要素が同等であるがゆえ、こういった「小さな差」こそが重要になった勝負だな。
ところで今更だが、『R』の面々は「(1人じゃ)秘奥義が使えない」ため、普通に考えたら他シリーズのキャラに比べて相当に分が悪いことになる。今回の試合に関しても、ルークがヴェイグより地力で劣っているとはいえ、最後に超振動や「LFD」をぶっ放せば大逆転…という結末だって考えられる。
しかし、やはり「秘奥義が使えない」というだけで技量の如何に関わらず敗北…っていうんじゃ『P』『R』『L』あたりのメンツがあまりにも可哀想だ。よって彼らに関しても「各々の最強技=秘奥義扱い」という前提で話を進めさせてもらう。(『R』だったら「崩龍」など闇フォルス奥義が相当)

とはいえいずれにせよ、ここまで拮抗した勝負だ。ヴェイグには「負傷ポイント」を追加だな!

勝者:ヴェイグ

一回戦第三十一試合 ファラ・エルステッド (E) V.S.クロエ・ヴァレンス (L)

おっ、今度はヒロイン対決か!? …と思いきや、ちょっと違った。ニヤピンだったな(笑)
ともかく、この2人の乙女。バトルになればどちらが上なんだろうか?

まずファラの技量だが、彼女はやはり我流に近いだろう。実際、腕は相当に立つようだが「レベル7」を脱出するほどじゃないと思う。
対してクッちゃんの技量も、また似たようなモノ。騎士の家系とはいえ実戦経験が豊富とは言えず、「レベル7」を脱することはできない。

だがしかし! 今回は上の2人とは違い、技量が同じとはいえ判定は楽だ。なにしろ、得物に違いがあるのだから!
技量が同等の場合、「剣>拳」の公式は既に確定済み。であるがゆえ、今回はクッちゃんの勝利!
正ヒロインになれなかった分、戦闘力でくらいヒロインに勝つってトコロかな(笑)

勝者:クロエ

一回戦第三十二試合 シャーリィ・フェンネス (L) V.S.カイウス・クオールズ (T)

さてさて、長かった一回戦もようやく最後の試合だ! 最後を飾るに相応しく、ヒロインV.S.ヒーローの勝負となった。
しかしメルネス様として絶大なチカラを有すリッちゃんとはいえ…やはり「術師不遇の法則」の前では残念無念…また来週!
リカンツとしての力を使う必要もなく、カイウスの勝利だろうな。

勝者:カイウス

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