重要な話

まえがきを読んでくれた人は、この企画制作の経緯を理解してくれたと思う。
もっとも読んでくれなかった人とて、この一言だけで理由は解るだろうが。すなわち「44444HITのキリリクだから」と(笑)
ともかく、そこは別にいいんだ。キリリクだろうと自分で考えた企画だろうと、いざ執筆を開始しちまえばどちらもやることは変わらない。
要するに、ただひたすら「頑張って書こう」だから(笑)
ただし今回の場合、少々勝手が違う状況に直面してしまった。それがこれから述べる「重要な話」になるので、ここは皆さんもよく聞いて欲しい。

確かに、上記でも述べた通り「人から受けたリク」と「自分で思い立った企画」の間に、明確な差異は無いわけだ。
例えばこれまでのキリリクには「『デスノ』のキャラランキングをやって!」とか「『SEED』の名台詞ランキングをやって!」とかいうモノがあったんだが、そういったモノの場合はシンプルなだけに逆に無問題なわけさ。普通に「そのランキング」を考えて、書けばいいだけだから。
だが今回の企画の場合、そりゃ(トーナメントをやるだけなので)やることがシンプルなのは変わりないんだが、実は別の大問題がここにある。もちろんオレは過去に「GAC史上〜〜」という一大トーナメントを制作した経緯もあるし、そういったモノを作ること自体は慣れっこだ。だけど今回発生した問題は、ひとえにコレが「テイルズキャラのみで行なわれるトーナメントである」ことに起因したものなんだよ!!

もちろんこれだけじゃ、何が問題なのかピンと来ないだろうから…以下にその「問題群」を箇条書きで列挙する。
これを読んでくれれば、きっとオレが何に悩んでいるかを理解してもらえることと思う(笑)


問題1:対戦レベルの方式が定まらない

まず、一番重要な問題がコレ。つまり簡単に「キャラ同士を戦わせ、最強を決める」といったって、実は全然簡単じゃないって話なんだ。
そりゃ「前にGAC総合のトーナメントを作ってたんだから、同じ作品同士ならもっと楽々に作れるんじゃないの?」と思うかもしれない。だけどオレとしては、逆に「同じ作品同士」だからこそ悩んでいる部分があるわけで。なによりもコレは、今回の対象作品が『テイルズ』という「ゲーム作品」であるがゆえの悩みなんだよ!

例えばコレが『ガンダム』シリーズによるバトルトーナメントだったら、もっと話は簡単だ。 確かに作品の世界観・描写の違いはあるとはいえ、(例外こそあれ)どれも同じアニメ作品。それぞれを比較し対決させ、勝者を決める作業も(主観という前提のもとであるなら)そこまでの苦労を伴うことはない。
だがコレがアニメ(マンガ)ではなく「ゲーム」になると、たちまち一筋縄じゃいかなくなる…というのがミソ。なにしろ「ゲーム」というのは常に、とある「相反する描写」を内包せざるを得ない構造をしているからだ。

今度はまた別の例として、『DMC』を挙げようか。これはアクションゲームだが、そんな本作でさえも大きく2種類の描写があることに気付くだろう。つまりそれは、「イベントムービー」と「ゲーム本編」との圧倒的・かつ仕方の無い描写変動があるってこと!
例えばムービーにおけるダンテ(主人公)といったら、超高層階から飛び降りつつ暴れ回ったり、踊り狂いながら敵と戦ったり、胸を心臓で貫かれても無事だったり…と、まさにやりたい放題の状態だ。あの動きや能力を本編でも再現できれば、もはや敵は無いようにも錯覚するくらいに(笑)
だがしかし! いざゲームにおいては、一気にダンテの株価もダウン! そりゃ操作が上手くなればムービーと近い動きもある程度は可能になるが、それでも結局は遠く及ばないというか…心臓を刺されても死なないタフネスはどこに消えたのか、難易度を上げようものならザコ敵につつかれただけでもあっさり殺られるダンテはもはやヤムチャに見えるほど。ゲームキャラに関しては、イベントと本編で差異が無いキャラのが少ないと言えるだろう。

それがまた、「RPG」というジャンルにおいては「その差」が更に顕著になるから大変なんだよ。だからこそ、こういったトーナメントを開催するにしても、その勝敗考察方法は大きく2つに分かれることになるんだ。
そもそもRPGにおいては、キャラの能力を「HP」「ちから」「すばやさ」など全てパラメータとして数値化している。ゆえにその戦闘力を比較するにしても、その数値をもとに機械的に仕分けることが可能だ。そしてこれが、ひとつ目の方法になる。これの良い点は、客観的に判断が可能になるとこ。悪い点は、データを比較するだけなので面白味の無い文章になってしまうところだろうか。
対してもうひとつの手法は、ゲーム内における「ユニットとして数字に置き換えられたキャラ」に関するデータを廃し、完全に「キャラが元々持っているイメージ」のみに着目して判断するやり方。つまり「ユージーンは元職業軍人だから、素人のヴェイグより強いはず」とか、そういうイメージ論に傾いた話になるわけね。これの良い点は、オレの主観だけで簡単に勝敗を決められるところ。もちろん悪い点は、オレ一人の主観で決めるがゆえに、前者の方法以上に信憑性のカケラも無い書き物になってしまう…という部分だ。

まぁとりあえず、一番大きな問題がコレになる…が、ともかくまずは他の問題も列挙することにする。


問題2:ゲームのシステム面にも話を膨らませるのか否か

仮にゲーム内容に準拠したバトルを考察するとすれば、例えば『アビス』の面々だけフリーランが可能という仕様にするのか? という話。
(そうするとキャラ毎以前に、まずは作品同士で戦力差が大きくなってしまう…という弊害もアリ)


問題3:考察するのがオレ一人のみ

これは言っても仕方がないが、数人の協議で結果を決めていた昔のトーナメントに対し、今回はオレ単独で全てを執り行うことになる。
よって、更にオレの「主観度数」が顕著になってしまうことは避けられないだろう。


問題4:文句に対する対応が面倒

これもある意味仕方のないことだが、以前の「GAC史上〜〜」に関しても、デカデカと注意事項を載っけていたというのに…。
そのページを見てないのか、見ているにも関わらずなのか…ともかくこういった「トーナメント企画」を行なうたびに

「自分の好きなキャラが勝たないと許せない!」
「自分と考えが違う結果を見ると許せない!」

…というタイプの「困ったさん」が湧き出てくるので、その対処に少々疲れる(笑)
まぁコレに関しては、皆さん良識ある行動をお願いします! …としか言えないわけだが。
ともかく結果に納得がいかない点があろうとも、たとえそれがオレのミス・知識不足によるものであっても、文句はナシの方向で頼みます。



さて、ともかく以上の4点が主たる問題になるが…いずれにせよ、どうするかは決めなきゃ始まらない。だから、オレは決めた。
よって「悩んだ経緯」は一気に省略する。ここではその結果として、決めた内容だけを告知することにしよう。


というわけで結論! 今回のトーナメントは「完全主観」で決行することにする!!

そもそも「数値比較」によるトーナメントだったら、オレが筆を取る必要性がどこにもないわけで。主観で書くのは平等性に欠けることは言うまでも無いが、だがオレの主観が入っていなければ「このホームページに載せる意味が無い書き物」になってしまう。
そして、どうせ主観重視で行くと決めたのだから、安易にゲーム的なデータを持ち出すことは避けた方がいいだろうともオレは考えた。勝手な勝敗決めに関して取ってつけたように「データによる裏付け」なんてモンを示すのは、小賢しいうえに興を削ぐってものだ。

というわけで今回は、こういう手法で通すことにします! ここまでの全てを了承できる方のみ、本文の閲覧をお願いしたいと思います。

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